狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要?

狂犬病の予防接種 大切

春時期になると役所から届く狂犬病ワクチンのお手紙。動物病院や居住地区の集合注射で接種される方が多いのではないでしょうか?

なかには春ではなく、秋や冬に接種しているという方もいますよね。狂犬病予防接種は役所から一括で春時期にお知らせがくるので、春接種のワンちゃんが多いというだけで接種自体は年間を通していつでも行うことができます

ちまたでは、【日本では狂犬病は存在しておらず、接種は必要がない】【獣医師が金儲けのためだけに行っている注射】なんていわれることもあります。

でも、これは大間違い

その理由を、狂犬病の恐ろしさと合わせご紹介していきます。



狂犬病とは?

狂犬病とは?どんな病気か

狂犬病は動物にも人にも感染する人畜共通感染症で、一度感染するとその致死率はほぼ100%と言われる恐ろしい病気でもあります。狂犬病ウイルスを持った動物の唾液が傷口に接触することで、感染が広がっていきます。

一番多く報告されているのは、既に感染している犬に咬まれ感染してしまうケース。ただしコウモリやキツネなどの野生動物からもウイルスは検出されており、注意すべきは犬だけとは限りません。

世界的に見ると狂犬病を根絶できている国はごくわずかで、今もなお狂犬病で命を失う人間や動物たちは後を絶ちません。

狂犬病の世界分布表
▲世界の発生状況(WHO,2017年)引用:厚生労働省HP




日本でも感染の可能性はある?

日本の狂犬病状況は?発症する?

現在日本は数少ない狂犬病根絶国で、ワンちゃんに咬まれても感染の可能性はありません。

これは1950年に狂犬病予防法が確立され、当時の方々の努力があった結果成し得た大きな成果です。それまでは日本でも狂犬病によって亡くなる方やワンちゃんがたくさんいました。1956年に最後の感染者が確認されて以降日本で感染はなく、予防法ができてからたったの7年で根絶することに成功しています。



狂犬病の症状

狂犬病 症状

狂犬病に感染すると以下のような症状が出ます。人と犬とで見ていきましょう。

【人の場合】
1~3ヵ月の潜伏期間の後、発熱や倦怠感などインフルエンザのような初期症状が出始めます。その後一気に神経症状が見られ、水や風を怖がるようになったり、幻覚を見て錯乱状態になるように。さらにその後は昏睡状態となり、ここまでくると救命は困難とされています。

【犬の場合】
2週間から2ヵ月の潜伏期間の後、性格が変化し凶暴になっていきます。その後興奮状態となり、目に入る全てのものに咬みつく、光や音に過剰に反応する、徘徊する、ヨダレを垂らすなど、それまでとは全く異なる姿へと変貌...最終的には昏睡状態となり死に至ります。


治療や予防の方法

狂犬病の治療方法はない。ワクチンで予防のみ

基本的に狂犬病は、一度発症すると有効な治療方法はありません。だからこそ予防がとても大切になってきます。

ワンちゃんであれば1年に1回の狂犬病予防接種、人間であれば狂犬病が存在している国へ出国する前に狂犬病ワクチンを接種します。人間が狂犬病を持った動物に咬まれてしまい、かつ発症前に気が付くことができれば、その時点でワクチンを接種することも発症予防につながります。

ワンちゃんを連れて海外へ出国する場合には、短期間で複数回の狂犬病予防接種を行い、抗体価があがったことを検査で証明してからでないと出国できないこともあります。

これは国によってルールが異なりますので出国先の規定を遵守しましょう。


狂犬病接種は必要です

ワクチンで予防の必要性 共存して暮らす犬社会

狂犬病が日本に存在していないのは、狂犬病予防法ができて以降ワンちゃん達の畜犬登録と狂犬病の予防接種が義務化されたからです。そしてその義務を飼い主さん達がしっかり守ってきたからこそ、この安全な世界ができたと言っても過言ではありません。

なかには高齢であったり、持病があって狂犬病予防接種を受けられないワンちゃんもいます。アレルギーがある子も同様ですね。でも、事情があって接種ができない子たちを守ることができるのは、接種できるワンちゃん達がしっかりと予防接種を受けてくれているからなのです。

今後狂犬病が海外から持ち込まれる可能性もまた、ゼロではありません。

■関連ブログ
狂犬病予防注射を打つ時期は?必要な手続きや金額とは

ネット社会になり、さまざまな情報が溢れています。この記事もその一つであることに違いはありません。ですがもし不安や疑問に感じる事があった時は、ネットではなく実際に獣医師や動物医療関係者に情報の真偽を確かめてくださいね。その行動が愛犬を守っていくことにつながっていきます。




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