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愛犬が骨折!?治療の方法や生活の注意点とは

愛犬が骨折!?治療の方法や生活の注意点とは

愛犬とのお散歩や運動は飼い主さんにとってもストレス発散になる大切な時間ですよね。動くことが大好きなワンちゃん達はきっと大喜び♪でも、アクティブな子ほど注意したいケガや事故。特に骨折は治療にも時間がかかる上、金銭的負担も大きくなってしまう怪我の一つです。骨折なのか捻挫なのか見分ける事も難しく、普段の何気ない動作で骨折してしまう事も珍しくありません。そこで今回はワンちゃん達の骨折について、見分け方や治療方法などをご紹介していきます。 目次■ワンちゃんの骨折■犬の骨折の症状■骨折の好発犬種■治療の方法や予後■骨折しないためのポイント ワンちゃんの骨折 骨折と聞くとその名の通りバキッと骨が折れている状態をイメージする方が多いかもしれませんね。もちろんそれも骨折で間違いないのですが正確には骨にヒビが入っている、欠けてしまっている、という場合も骨折と呼ばれます。骨折にはいくつかの種類があり、折れた骨が皮膚を突き破って出てしまう【開放骨折】、皮膚の下で骨折部分が炎症を起こす【閉鎖骨折】、同じく皮膚の下で骨が粉々になってしまう【粉砕骨折】などがあります。交通事故や転倒で激しいダメージを受けたときは、開放骨折してしまうこともあります。ただ近年のワンちゃん達の骨折は、ソファや階段からジャンプした時や飼い主さんが誤ってワンちゃんを踏んでしまった、またドアに挟んでしまった時などに見られるケースが多く、室内でこそ骨折への警戒が必要と言えます。 犬の骨折の症状は? 開放骨折以外ですとワンちゃんの骨折を見た目だけで見抜くのはとても難しいかと思います。骨折の様に見えても脱臼や捻挫、靭帯や神経の損傷だったという事もあるためです。ただ以下のような症状が見られたときは骨折の疑いがあると判断し、速やかに動物病院を受診しましょう。●脚を引きずって歩く●足を完全にあげて地面につけない●触ると痛がる、怒る●食欲や元気がない●腫れている個人的には足を完全にあげていて触られることを嫌がる時は、骨にトラブルが起きている可能性が高いように感じています。骨折に限らずワンちゃんが強い痛みを感じている時は、食欲や元気もなくなり、痛い場所を無理に触ろうとすれば咬まれてしまうことも。まずは病院を受診し骨折の有無を確認、更に痛みを取る治療を開始してあげましょう。 骨折の好発犬種 ワンちゃんの骨折はどのような犬種でも起こりますが、特に筋肉が少なく足が細い犬種は骨折しやすい傾向にあります。プードルやポメラニアン、ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンドなどは特に報告が多い犬種です。その中でもイタリアングレーハウンドの骨折は目にする機会が非常に多く、生活環境から日常生活の何気ない動作まで目を配ってあげる必要があります。また骨の発育が未熟な子犬期は、大きな衝撃でなくても骨がダメージを受けやすいため全犬種で注意が必要です。 治療の方法や予後 骨折の治療方法は骨折の状態に合わせ、選択されます。人間と同様にギブスで固定して骨の回復を待つ方法と、手術で外科的に折れた部分を整復する方法とがあります。どちらも治癒するまで数か月の時間がかかり、その間ギブス交換やレントゲン撮影をするための定期的な通院が必須です。手術で整復を行った場合は、骨が回復したタイミングでもう一度麻酔をかけ、整復のために挿入していたプレートやピンを除去する手術が必要になることもあります。骨折整復の手術は平均20万円前後、定期的な通院、ギブス交換、レントゲン撮影、プレート除去手術、となると金銭的負担はかなり大きくなってしまいます。まずは治療方針が固まった段階で、総額の見積もりを出してもらうとプランが立てやすいかもしれませんね。骨折を整復した箇所は再骨折しやすく、気温や気圧で痛みを感じる事もあるようです。また少し曲がってしまったり、可動域が狭くなってしまったりする事も珍しくありません。 骨折しないために ワンちゃんの骨折は本当に何気ない動作で起こり得ます。抱っこから普通に降ろしたつもりが、着地がうまくできず折れてしまった、フローリングの上を勢いよく走っていて滑って転んだ衝撃で折れた!など普段の生活の中に骨折の危険は常に潜んでいます。まずは生活環境を見直しましょう。ソファや階段、フローリング、高さがある場所や滑りやすい場所にはしっかり対策を行います。また抱っこから降ろす時は飼い主さんもしゃがむ、または座った状態で降ろしてあげること。愛犬が興奮している時は飛び降りてしまう事もあるので、むやみに抱き上げないようにしてくださいね。好奇心旺盛な子犬期はもちろんですが、元気いっぱいでアクティブな成犬期、骨がもろくなってくるシニア期、全期間を通して骨折してしまわないよう注意してあげることがポイントです。もし骨を痛めてしまったかも?と感じたときは慌てずに動物病院を受診し、骨の状態を確認してもらってくださいね。 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?連れて行っても大丈夫?噛み癖がある愛犬の動物病院受診のポイントとは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

愛犬が骨折!?治療の方法や生活の注意点とは

愛犬とのお散歩や運動は飼い主さんにとってもストレス発散になる大切な時間ですよね。動くことが大好きなワンちゃん達はきっと大喜び♪でも、アクティブな子ほど注意したいケガや事故。特に骨折は治療にも時間がかかる上、金銭的負担も大きくなってしまう怪我の一つです。骨折なのか捻挫なのか見分ける事も難しく、普段の何気ない動作で骨折してしまう事も珍しくありません。そこで今回はワンちゃん達の骨折について、見分け方や治療方法などをご紹介していきます。 目次■ワンちゃんの骨折■犬の骨折の症状■骨折の好発犬種■治療の方法や予後■骨折しないためのポイント ワンちゃんの骨折 骨折と聞くとその名の通りバキッと骨が折れている状態をイメージする方が多いかもしれませんね。もちろんそれも骨折で間違いないのですが正確には骨にヒビが入っている、欠けてしまっている、という場合も骨折と呼ばれます。骨折にはいくつかの種類があり、折れた骨が皮膚を突き破って出てしまう【開放骨折】、皮膚の下で骨折部分が炎症を起こす【閉鎖骨折】、同じく皮膚の下で骨が粉々になってしまう【粉砕骨折】などがあります。交通事故や転倒で激しいダメージを受けたときは、開放骨折してしまうこともあります。ただ近年のワンちゃん達の骨折は、ソファや階段からジャンプした時や飼い主さんが誤ってワンちゃんを踏んでしまった、またドアに挟んでしまった時などに見られるケースが多く、室内でこそ骨折への警戒が必要と言えます。 犬の骨折の症状は? 開放骨折以外ですとワンちゃんの骨折を見た目だけで見抜くのはとても難しいかと思います。骨折の様に見えても脱臼や捻挫、靭帯や神経の損傷だったという事もあるためです。ただ以下のような症状が見られたときは骨折の疑いがあると判断し、速やかに動物病院を受診しましょう。●脚を引きずって歩く●足を完全にあげて地面につけない●触ると痛がる、怒る●食欲や元気がない●腫れている個人的には足を完全にあげていて触られることを嫌がる時は、骨にトラブルが起きている可能性が高いように感じています。骨折に限らずワンちゃんが強い痛みを感じている時は、食欲や元気もなくなり、痛い場所を無理に触ろうとすれば咬まれてしまうことも。まずは病院を受診し骨折の有無を確認、更に痛みを取る治療を開始してあげましょう。 骨折の好発犬種 ワンちゃんの骨折はどのような犬種でも起こりますが、特に筋肉が少なく足が細い犬種は骨折しやすい傾向にあります。プードルやポメラニアン、ミニチュアピンシャー、イタリアングレーハウンドなどは特に報告が多い犬種です。その中でもイタリアングレーハウンドの骨折は目にする機会が非常に多く、生活環境から日常生活の何気ない動作まで目を配ってあげる必要があります。また骨の発育が未熟な子犬期は、大きな衝撃でなくても骨がダメージを受けやすいため全犬種で注意が必要です。 治療の方法や予後 骨折の治療方法は骨折の状態に合わせ、選択されます。人間と同様にギブスで固定して骨の回復を待つ方法と、手術で外科的に折れた部分を整復する方法とがあります。どちらも治癒するまで数か月の時間がかかり、その間ギブス交換やレントゲン撮影をするための定期的な通院が必須です。手術で整復を行った場合は、骨が回復したタイミングでもう一度麻酔をかけ、整復のために挿入していたプレートやピンを除去する手術が必要になることもあります。骨折整復の手術は平均20万円前後、定期的な通院、ギブス交換、レントゲン撮影、プレート除去手術、となると金銭的負担はかなり大きくなってしまいます。まずは治療方針が固まった段階で、総額の見積もりを出してもらうとプランが立てやすいかもしれませんね。骨折を整復した箇所は再骨折しやすく、気温や気圧で痛みを感じる事もあるようです。また少し曲がってしまったり、可動域が狭くなってしまったりする事も珍しくありません。 骨折しないために ワンちゃんの骨折は本当に何気ない動作で起こり得ます。抱っこから普通に降ろしたつもりが、着地がうまくできず折れてしまった、フローリングの上を勢いよく走っていて滑って転んだ衝撃で折れた!など普段の生活の中に骨折の危険は常に潜んでいます。まずは生活環境を見直しましょう。ソファや階段、フローリング、高さがある場所や滑りやすい場所にはしっかり対策を行います。また抱っこから降ろす時は飼い主さんもしゃがむ、または座った状態で降ろしてあげること。愛犬が興奮している時は飛び降りてしまう事もあるので、むやみに抱き上げないようにしてくださいね。好奇心旺盛な子犬期はもちろんですが、元気いっぱいでアクティブな成犬期、骨がもろくなってくるシニア期、全期間を通して骨折してしまわないよう注意してあげることがポイントです。もし骨を痛めてしまったかも?と感じたときは慌てずに動物病院を受診し、骨の状態を確認してもらってくださいね。 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?連れて行っても大丈夫?噛み癖がある愛犬の動物病院受診のポイントとは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

連れて行っても大丈夫?噛み癖がある愛犬の動物病院受診のポイントとは

連れて行っても大丈夫?噛み癖がある愛犬の動物病院受診のポイントとは

人間にも色々な方がいるように、ワンちゃん達にも様々な性格の子がいます。それは個性であり愛犬のチャームポイントでもありますよね。ただ、なかには恐怖や不安にとってもデリケートでパニックを起こしやすい子や思考より先に口が出てしまうワンちゃんもいます。飼い主さんは困ってしまうかもしれませんが、これも愛犬が生まれ持った、あるいは生まれ育った環境によって形成された性格といえます。どんな性格でも可愛いことに変わりはありませんが、困ってしまうのが病院などお出かけの時。実際、気を遣われる飼い主さんも多くいらっしゃいます。そこで今回は、動物病院のスタッフ側視点から、安心して受診できるポイントをお伝えしていきます! 目次■噛んでしまうのは当然のこと■スタッフが多い病院の方がGOOD■飼い主さんも参戦!あると便利なアイテムは?■ナイトタイプはスタッフにお任せを■健康第一!緊急時は受診をためらわないで 噛んでしまうのは当然のこと まず、動物病院でお口が出てしまうことは当然だと思ってください。私たち人間は、具合が悪ければ自分自身で病院へ行き、症状を伝え、必要な検査を説明されたうえで処置を受けますよね。それでも不安を感じる事はありませんか?その点ワンちゃん達は、具合が悪い時にいきなり見知らぬ場所に連れてこられ、何をされるかわからないまま、見知らぬ人間たちに抑えられ採血されたり注射されたりするわけです...怖いですよね。鳴き叫んだり暴れたり、お口が出てしまうのは、ワンちゃんが感じている不安からくる本能的な行動。スタッフも慣れていますし、わかっています。逆にこういう性格です!と最初に教えていただけるとスタッフ、ワンちゃん、双方にとっての安全対策を取ることが出来るのでとっても助かります。もし愛犬が取りも出してしまう事があっても決して叱ったりはしないであげてくださいね。 スタッフが多い病院の方がGOOD お口が出やすく暴れてしまう可能性があるのであれば、できるだけスタッフ数がいる病院さんの方がおススメです。スタッフが多い方がスピーディーに診察や処置を受けることができるからです。動物病院のスタッフはやみくもにワンちゃんを抑えつけているわけではなく、【保定】とい技術を使ってワンちゃんを抑えています。これはスタッフだけでなく、ワンちゃん自身が安全に処置を受け、余計な痛みを感じなくて済むようお互いの身を守るための技術です。ただ体が大きいワンちゃんやパワーがある子だと、スタッフ1人より2~3人といた方が、より安定して抑えられ、確実に患部を確認し、そして処置もまた早く終わります。長引かせてしまうとワンちゃん自身も限界。処置どころか診察もできない状態になってしまいます。少なくとも2~3人のスタッフがいる病院を選びましょう。 飼い主さんも参戦!あると便利なアイテムは? デリケートなワンちゃん達の診察時、最も心強い存在は他の誰でもなく飼い主さんです。特に柴犬や日本犬系MIXなど、忠誠心が強いタイプのワンちゃん達は、飼い主さんが寄り添ってくださるだけで驚くほど大人しく処置を受けてくれたりします。もちろんそれでもお口が出てしまう子もいるのですが、そんな時は咬傷事故防止のために使用するエリザベスカラーや口輪、これをスタッフの代わりに飼い主さんがワンちゃんに装着してくださると、その後の診察や処置がとてもスムーズに進みます。不思議なことにスタッフが装着しようとすると興奮を煽ってしまう事が多いのですが、飼い主さんにお願いするとすんなりつけてくれる子がほとんどです。カラーや口輪を常備している病院も多いのですが、サイズがないこともあり、念のためにマイアイテムを持参するのもいいでしょう。 ナイトタイプはスタッフにお任せを 飼い主さんがいれば落ち着いて処置を受けられる子がいる一方で、飼い主さんから離れた方が大人しくなるというタイプの子もいます。個人的には小型犬に多い印象なのですが、動物病院のスタッフから飼い主さんを守ろうと果敢に攻撃をしかけてくる、いわゆるナイトタイプのワンちゃん達です…!お預かりの時は牙をむいて怒っていたのに、いざ飼い主さんから離れて処置室に入ると、不思議なことに採血もお注射もさせてくれます。そして飼い主さんにお返ししようとすると再びスタッフに牙をむく…といった感じです。その姿はまさに小さな騎士!こういったワンちゃんはスタッフにお任せしてOK!受け渡しの時だけ抱っこしてお尻の方から渡す、もしくはリードのまま受け渡し入り口まで飼い主さんが誘導するとスムーズに処置ができますよ。 健康第一!緊急時は受診をためらわないで 動物病院のスタッフは噛んでしまうワンちゃん達に抵抗はありません。当たり前の事と理解していますし、それに対応する知識や技術も持っています。ただ、さまざまな処置を行うにあたり、デリケートなワンちゃん達を守るためにも飼い主さんのご協力は必須です。そして何より体調が悪い、気になる事があるという時は受診をためらわずにいらしてください。病院が嫌いだから...噛んでしまうかもしれないから...と二の足を踏んでいる間に、深刻な事態になってしまってはいけません。どのような子も平等に医療を受けられるようスタッフは準備しています。気になる事は遠慮せず診てもらってくださいね! 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?・狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

連れて行っても大丈夫?噛み癖がある愛犬の動物病院受診のポイントとは

人間にも色々な方がいるように、ワンちゃん達にも様々な性格の子がいます。それは個性であり愛犬のチャームポイントでもありますよね。ただ、なかには恐怖や不安にとってもデリケートでパニックを起こしやすい子や思考より先に口が出てしまうワンちゃんもいます。飼い主さんは困ってしまうかもしれませんが、これも愛犬が生まれ持った、あるいは生まれ育った環境によって形成された性格といえます。どんな性格でも可愛いことに変わりはありませんが、困ってしまうのが病院などお出かけの時。実際、気を遣われる飼い主さんも多くいらっしゃいます。そこで今回は、動物病院のスタッフ側視点から、安心して受診できるポイントをお伝えしていきます! 目次■噛んでしまうのは当然のこと■スタッフが多い病院の方がGOOD■飼い主さんも参戦!あると便利なアイテムは?■ナイトタイプはスタッフにお任せを■健康第一!緊急時は受診をためらわないで 噛んでしまうのは当然のこと まず、動物病院でお口が出てしまうことは当然だと思ってください。私たち人間は、具合が悪ければ自分自身で病院へ行き、症状を伝え、必要な検査を説明されたうえで処置を受けますよね。それでも不安を感じる事はありませんか?その点ワンちゃん達は、具合が悪い時にいきなり見知らぬ場所に連れてこられ、何をされるかわからないまま、見知らぬ人間たちに抑えられ採血されたり注射されたりするわけです...怖いですよね。鳴き叫んだり暴れたり、お口が出てしまうのは、ワンちゃんが感じている不安からくる本能的な行動。スタッフも慣れていますし、わかっています。逆にこういう性格です!と最初に教えていただけるとスタッフ、ワンちゃん、双方にとっての安全対策を取ることが出来るのでとっても助かります。もし愛犬が取りも出してしまう事があっても決して叱ったりはしないであげてくださいね。 スタッフが多い病院の方がGOOD お口が出やすく暴れてしまう可能性があるのであれば、できるだけスタッフ数がいる病院さんの方がおススメです。スタッフが多い方がスピーディーに診察や処置を受けることができるからです。動物病院のスタッフはやみくもにワンちゃんを抑えつけているわけではなく、【保定】とい技術を使ってワンちゃんを抑えています。これはスタッフだけでなく、ワンちゃん自身が安全に処置を受け、余計な痛みを感じなくて済むようお互いの身を守るための技術です。ただ体が大きいワンちゃんやパワーがある子だと、スタッフ1人より2~3人といた方が、より安定して抑えられ、確実に患部を確認し、そして処置もまた早く終わります。長引かせてしまうとワンちゃん自身も限界。処置どころか診察もできない状態になってしまいます。少なくとも2~3人のスタッフがいる病院を選びましょう。 飼い主さんも参戦!あると便利なアイテムは? デリケートなワンちゃん達の診察時、最も心強い存在は他の誰でもなく飼い主さんです。特に柴犬や日本犬系MIXなど、忠誠心が強いタイプのワンちゃん達は、飼い主さんが寄り添ってくださるだけで驚くほど大人しく処置を受けてくれたりします。もちろんそれでもお口が出てしまう子もいるのですが、そんな時は咬傷事故防止のために使用するエリザベスカラーや口輪、これをスタッフの代わりに飼い主さんがワンちゃんに装着してくださると、その後の診察や処置がとてもスムーズに進みます。不思議なことにスタッフが装着しようとすると興奮を煽ってしまう事が多いのですが、飼い主さんにお願いするとすんなりつけてくれる子がほとんどです。カラーや口輪を常備している病院も多いのですが、サイズがないこともあり、念のためにマイアイテムを持参するのもいいでしょう。 ナイトタイプはスタッフにお任せを 飼い主さんがいれば落ち着いて処置を受けられる子がいる一方で、飼い主さんから離れた方が大人しくなるというタイプの子もいます。個人的には小型犬に多い印象なのですが、動物病院のスタッフから飼い主さんを守ろうと果敢に攻撃をしかけてくる、いわゆるナイトタイプのワンちゃん達です…!お預かりの時は牙をむいて怒っていたのに、いざ飼い主さんから離れて処置室に入ると、不思議なことに採血もお注射もさせてくれます。そして飼い主さんにお返ししようとすると再びスタッフに牙をむく…といった感じです。その姿はまさに小さな騎士!こういったワンちゃんはスタッフにお任せしてOK!受け渡しの時だけ抱っこしてお尻の方から渡す、もしくはリードのまま受け渡し入り口まで飼い主さんが誘導するとスムーズに処置ができますよ。 健康第一!緊急時は受診をためらわないで 動物病院のスタッフは噛んでしまうワンちゃん達に抵抗はありません。当たり前の事と理解していますし、それに対応する知識や技術も持っています。ただ、さまざまな処置を行うにあたり、デリケートなワンちゃん達を守るためにも飼い主さんのご協力は必須です。そして何より体調が悪い、気になる事があるという時は受診をためらわずにいらしてください。病院が嫌いだから...噛んでしまうかもしれないから...と二の足を踏んでいる間に、深刻な事態になってしまってはいけません。どのような子も平等に医療を受けられるようスタッフは準備しています。気になる事は遠慮せず診てもらってくださいね! 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?・狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?

ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?

可愛い愛犬ですが、時に噛みつかれてしまう事もあるかもしれません。また飼い主さんには牙をむかずとも、動物病院やトリミングサロン、見知らぬ人には怒ったり噛みに行ったりしてしまう...なんてことも珍しくありません。一度噛まれてしまい痛い思いをすると、なんだか愛犬が怖くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ワンちゃん達が噛みつこうとするのはそれなりに理由があってのこと。今回は噛み癖があるワンちゃんについて、少し掘り下げてご紹介していきます。 目次■ワンちゃんが噛んでしまうのは本能的衝動■犬種によって差がある?■噛みつき対策■愛犬なりの理由があります ワンちゃんが噛んでしまうのは本能的衝動 まず基本的な事として【噛む】という行為はワンちゃん達にとってごく自然な行為だということを理解しておきましょう。手が自由に使えない分、口を使って物を運んだり自分の身を守ったりするのは野生時代から身についているごくごく当たり前の習性なのです。特に恐怖やストレス、焦り、悲しみ、などネガティブな感情がある時は反射的に口が出る事が多く、その力も本能に従って強いことが多いでしょう。例え飼い主さんのことを噛んでしまった時でも、ワンちゃん達は悪気があるわけではありません。ましてや飼い主さんのことを嫌い!なんて微塵も考えていませんので、まずはその行動に至った愛犬の感情を理解してあげてくださいね。 犬種によって差がある? 噛んでしまうのは本能的衝動であるとはいえ、頻繁に口が出てしまう子とそうでない子がいるのも事実です。これは飼い主さんに出会う前の生まれ育った環境や本人の性格による部分が大きいでしょう。また一概には言えませんが、なかには噛みつきやすい犬種というものも存在しています。動物病院で勤務しているとその傾向は一目瞭然だったりします。例えば警戒心が強く賢いチワワたちは、納得がいかない時や不安を感じた時に口が出ることが多いように感じます。温厚なイメージがあるダックスたちも、恐怖を感じたときは噛みつくことで一生懸命自分を守ろうとします。また飼い主さんに忠実だと言われる柴犬や日本犬系MIXのワンちゃん達は、自分が信頼していない人間にはかなり強い警戒心を抱くため、我慢しつつも、いつでも噛みつけるぞ!という戦闘態勢でいることが多いようです。個人的な印象としては、全体的に女の子は嫌!触らないで!納得いかないの!という拒絶の感情からお口が出る子が多く、男の子は怖い!不安!何するの?という恐怖の感情から噛むという行為へとつながっているように感じます。また、ピットブルや土佐犬などは元来闘犬として産まれてきた犬種は、他の犬種と比べると噛む力も非常に強いです。 噛みつき対策 まずは【なぜ噛みつくのか】を考えましょう。自宅内で飼い主さんに口が出るようであれば、知らぬうちに愛犬が不快に感じる事をしていたり、家族内での序列が乱れているのかもしれません。日常的に大きなストレスを感じているとメンタル面が不安定になり、噛みつきにつながります。また噛んだ時に怒鳴りつけたり体罰を与える事は恐怖心を煽ってしまい逆効果です。噛んではいけないものを噛んでしまった時は、【低い声で注意をしてしばらく放置する】というのが基本的なトレーニング方法。まずは、噛む=放っておかれる、嫌なことが起こる、ということを理解してもらいましょう。ただし流血してしまうほどの噛み癖がついてしまっている時はプロのトレーナーさんに頼るのも一つです。また動物病院やサロンでの噛みつきは慣れてもらう、楽しいと感じるようになることがポイントです。用事がなくても出向き、スタッフからおやつをあげてもらう...なんていうのも効果的かもしれませんね。とはいえ、自宅とは違いワンちゃんが不安や恐怖を感じやすい場所です。スタッフも慣れていますし、怖がる気持ちもしっかり理解していますので、事前に『噛んでしまうかも』と伝えて、対処してもらいましょう。 愛犬なりの理由があります いかがでしたか?ちなみに私が飼っていた愛犬は、分離不安症がありメンタルが不安定になると私にはもちろん、自分自身にも牙をむくタイプでした…。噛みつき行為は愛犬なりに必ず理由があります。楽しく穏やかに生活ができるよう、まずは原因を探ってみてくださいね! 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・犬のフィラリア予防、病気の実態や飲み忘れ時の対応方法とは ・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?・狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

ワンちゃんが噛みつく理由!犬種によって違いがあるって本当?

可愛い愛犬ですが、時に噛みつかれてしまう事もあるかもしれません。また飼い主さんには牙をむかずとも、動物病院やトリミングサロン、見知らぬ人には怒ったり噛みに行ったりしてしまう...なんてことも珍しくありません。一度噛まれてしまい痛い思いをすると、なんだか愛犬が怖くなってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ワンちゃん達が噛みつこうとするのはそれなりに理由があってのこと。今回は噛み癖があるワンちゃんについて、少し掘り下げてご紹介していきます。 目次■ワンちゃんが噛んでしまうのは本能的衝動■犬種によって差がある?■噛みつき対策■愛犬なりの理由があります ワンちゃんが噛んでしまうのは本能的衝動 まず基本的な事として【噛む】という行為はワンちゃん達にとってごく自然な行為だということを理解しておきましょう。手が自由に使えない分、口を使って物を運んだり自分の身を守ったりするのは野生時代から身についているごくごく当たり前の習性なのです。特に恐怖やストレス、焦り、悲しみ、などネガティブな感情がある時は反射的に口が出る事が多く、その力も本能に従って強いことが多いでしょう。例え飼い主さんのことを噛んでしまった時でも、ワンちゃん達は悪気があるわけではありません。ましてや飼い主さんのことを嫌い!なんて微塵も考えていませんので、まずはその行動に至った愛犬の感情を理解してあげてくださいね。 犬種によって差がある? 噛んでしまうのは本能的衝動であるとはいえ、頻繁に口が出てしまう子とそうでない子がいるのも事実です。これは飼い主さんに出会う前の生まれ育った環境や本人の性格による部分が大きいでしょう。また一概には言えませんが、なかには噛みつきやすい犬種というものも存在しています。動物病院で勤務しているとその傾向は一目瞭然だったりします。例えば警戒心が強く賢いチワワたちは、納得がいかない時や不安を感じた時に口が出ることが多いように感じます。温厚なイメージがあるダックスたちも、恐怖を感じたときは噛みつくことで一生懸命自分を守ろうとします。また飼い主さんに忠実だと言われる柴犬や日本犬系MIXのワンちゃん達は、自分が信頼していない人間にはかなり強い警戒心を抱くため、我慢しつつも、いつでも噛みつけるぞ!という戦闘態勢でいることが多いようです。個人的な印象としては、全体的に女の子は嫌!触らないで!納得いかないの!という拒絶の感情からお口が出る子が多く、男の子は怖い!不安!何するの?という恐怖の感情から噛むという行為へとつながっているように感じます。また、ピットブルや土佐犬などは元来闘犬として産まれてきた犬種は、他の犬種と比べると噛む力も非常に強いです。 噛みつき対策 まずは【なぜ噛みつくのか】を考えましょう。自宅内で飼い主さんに口が出るようであれば、知らぬうちに愛犬が不快に感じる事をしていたり、家族内での序列が乱れているのかもしれません。日常的に大きなストレスを感じているとメンタル面が不安定になり、噛みつきにつながります。また噛んだ時に怒鳴りつけたり体罰を与える事は恐怖心を煽ってしまい逆効果です。噛んではいけないものを噛んでしまった時は、【低い声で注意をしてしばらく放置する】というのが基本的なトレーニング方法。まずは、噛む=放っておかれる、嫌なことが起こる、ということを理解してもらいましょう。ただし流血してしまうほどの噛み癖がついてしまっている時はプロのトレーナーさんに頼るのも一つです。また動物病院やサロンでの噛みつきは慣れてもらう、楽しいと感じるようになることがポイントです。用事がなくても出向き、スタッフからおやつをあげてもらう...なんていうのも効果的かもしれませんね。とはいえ、自宅とは違いワンちゃんが不安や恐怖を感じやすい場所です。スタッフも慣れていますし、怖がる気持ちもしっかり理解していますので、事前に『噛んでしまうかも』と伝えて、対処してもらいましょう。 愛犬なりの理由があります いかがでしたか?ちなみに私が飼っていた愛犬は、分離不安症がありメンタルが不安定になると私にはもちろん、自分自身にも牙をむくタイプでした…。噛みつき行為は愛犬なりに必ず理由があります。楽しく穏やかに生活ができるよう、まずは原因を探ってみてくださいね! 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・歯石が爆発する?愛犬が根尖膿瘍と診断されたら... ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・愛犬の目が真っ白に?白内障の治療や予防の方法とは・犬のフィラリア予防、病気の実態や飲み忘れ時の対応方法とは ・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは?・狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

突然ですが、今回の記事では私が普段動物医療の現場から見ているペットと飼い主さんの姿についてお伝えしてみようと思います。一つ一つのご家庭に愛の形があり、想像よりずっと硬い絆で結ばれているペットという存在。我が子との絆を再確認するきっかけになれば嬉しく思います。 目次■飼い主さんとペットは似ている?■しっかり理解してくれています■お別れのタイミングはペットが決めている?■限られた時間を楽しんで過ごしてください 飼い主さんとペットは似ている? 動物看護師になって15年ほどがたちますが、初期のころから感じていたことがあります。それは【飼い主さんとペットはとてもよく似ている】ということ。私だけが感じているのかなと思っていましたが、ふとこのことを口にすると、多くのスタッフが同様の感覚を感じていました。外見が似ているという時もあれば、雰囲気や性格が似ているということも。お話好きの飼い主さんのペットちゃんは、やっぱりよくお話してくれる子が多く、とても礼儀正しい飼い主さんのペットちゃんは我慢強く律儀な性格の子が多かったりします。もともとペットを迎える時に、自分や家族に似ている子を選ぶ傾向にあるそうですが、個人的には飼い主さんと一緒に暮らしていくなかで似てきたのだろうな...と感じます。“夫婦は似てくる”なんて言いますが、飼い主さんとペットの間にも深い絆ができるからこその現象なのでしょうね♪ しっかり理解してくれています 愛猫や愛犬は飼い主さんの気持ちや言葉をしっかり理解しています。そして感受性が豊かな子だと、飼い主さんの気持ちや家庭内の雰囲気をいち早く察知して気を遣ってみることも…!よく妊娠中の飼い主さんから、うちの子は甘えん坊で独占欲が強いタイプで、赤ちゃんが生まれてきたらヤキモチを妬いてしまわないか心配...なんてご相談を受けたりします。もちろん子供に対しての反応は、それぞれ違うので一概には言えませんが、産まれてみると飼い主さんが驚くほど甲斐甲斐しくお世話をしたり遊んであげる子が多いように感じます。大好きな飼い主さんにとって大切な存在だと、きちんと理解しているからこその行動なのでしょう。ただ彼らはとっても健気なので中にはヤキモチを我慢して体調を壊してしまう子もいます…!ぜひペットを愛でる時間も作ってあげてくださいね。 お別れのタイミングはペットが決めている? いつかはやってきてしまう、ペットとのお別れ。考えるだけでも涙が出てきてしまいますよね。私自身、動物看護師をしていても愛犬との別れは想像をはるかに超えた寂しさと悲しみの海の中にいるような感覚でした。でも、不思議なことにそのお別れのタイミングはペット達が決めているのかな?と感じる事が多々あります。入院中でも飼い主さんが面会にくる時間まで頑張ってくれる子、退院して家族に抱っこされた途端息を引き取る子、安心できるおうちにいるときに旅立つ子…その子の性格や飼い主さんの気持ちなどを汲んだタイミングで虹の橋を渡るペット達が本当に多いのです。 もちろん看取れなかった、お留守番中にいってしまった、というお声もあると思います。ただ経験上、どのような子もエンジェルケアを行う際に感じるのは、とても穏やかな顔をしているということ。愛され、満たされていたペット達は「ぼくはこんなに幸せだったよ」「わたしはこんなにがんばったよ」と教えてくれます。時が経ち、落ち着いた時に、飼い主さんがすっと受け入れられるようなタイミングや旅立ち方を、ペット達が決めてくれているのかもしれませんね。 限られた時間を楽しんで過ごしてください ペット達の寿命は年々伸び、ハイシニア期に入っても元気に過ごせる子が増えているなと感じています。それでも、愛犬や愛猫はあっという間に飼い主さんの年齢を超えていってしまいますし、一緒に過ごせる時間は限られています。その現実を悲しむのではなく、その限られた時間をどうしたら目いっぱい楽しめるのかを考えてみましょう!大切なペットとの日常が愛に溢れ、ますます幸せなものになりますように。 関連ブログ・【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律・飼い主さんだからこそ思いつく!困った時にペットに有効な裏技テク ・ ペットの健康診断!?受ける頻度や金額の目安はどれくらい? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・【ペット雑学】柴犬の”柴”って?ワンちゃんの意外な語源を大調査 ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

突然ですが、今回の記事では私が普段動物医療の現場から見ているペットと飼い主さんの姿についてお伝えしてみようと思います。一つ一つのご家庭に愛の形があり、想像よりずっと硬い絆で結ばれているペットという存在。我が子との絆を再確認するきっかけになれば嬉しく思います。 目次■飼い主さんとペットは似ている?■しっかり理解してくれています■お別れのタイミングはペットが決めている?■限られた時間を楽しんで過ごしてください 飼い主さんとペットは似ている? 動物看護師になって15年ほどがたちますが、初期のころから感じていたことがあります。それは【飼い主さんとペットはとてもよく似ている】ということ。私だけが感じているのかなと思っていましたが、ふとこのことを口にすると、多くのスタッフが同様の感覚を感じていました。外見が似ているという時もあれば、雰囲気や性格が似ているということも。お話好きの飼い主さんのペットちゃんは、やっぱりよくお話してくれる子が多く、とても礼儀正しい飼い主さんのペットちゃんは我慢強く律儀な性格の子が多かったりします。もともとペットを迎える時に、自分や家族に似ている子を選ぶ傾向にあるそうですが、個人的には飼い主さんと一緒に暮らしていくなかで似てきたのだろうな...と感じます。“夫婦は似てくる”なんて言いますが、飼い主さんとペットの間にも深い絆ができるからこその現象なのでしょうね♪ しっかり理解してくれています 愛猫や愛犬は飼い主さんの気持ちや言葉をしっかり理解しています。そして感受性が豊かな子だと、飼い主さんの気持ちや家庭内の雰囲気をいち早く察知して気を遣ってみることも…!よく妊娠中の飼い主さんから、うちの子は甘えん坊で独占欲が強いタイプで、赤ちゃんが生まれてきたらヤキモチを妬いてしまわないか心配...なんてご相談を受けたりします。もちろん子供に対しての反応は、それぞれ違うので一概には言えませんが、産まれてみると飼い主さんが驚くほど甲斐甲斐しくお世話をしたり遊んであげる子が多いように感じます。大好きな飼い主さんにとって大切な存在だと、きちんと理解しているからこその行動なのでしょう。ただ彼らはとっても健気なので中にはヤキモチを我慢して体調を壊してしまう子もいます…!ぜひペットを愛でる時間も作ってあげてくださいね。 お別れのタイミングはペットが決めている? いつかはやってきてしまう、ペットとのお別れ。考えるだけでも涙が出てきてしまいますよね。私自身、動物看護師をしていても愛犬との別れは想像をはるかに超えた寂しさと悲しみの海の中にいるような感覚でした。でも、不思議なことにそのお別れのタイミングはペット達が決めているのかな?と感じる事が多々あります。入院中でも飼い主さんが面会にくる時間まで頑張ってくれる子、退院して家族に抱っこされた途端息を引き取る子、安心できるおうちにいるときに旅立つ子…その子の性格や飼い主さんの気持ちなどを汲んだタイミングで虹の橋を渡るペット達が本当に多いのです。 もちろん看取れなかった、お留守番中にいってしまった、というお声もあると思います。ただ経験上、どのような子もエンジェルケアを行う際に感じるのは、とても穏やかな顔をしているということ。愛され、満たされていたペット達は「ぼくはこんなに幸せだったよ」「わたしはこんなにがんばったよ」と教えてくれます。時が経ち、落ち着いた時に、飼い主さんがすっと受け入れられるようなタイミングや旅立ち方を、ペット達が決めてくれているのかもしれませんね。 限られた時間を楽しんで過ごしてください ペット達の寿命は年々伸び、ハイシニア期に入っても元気に過ごせる子が増えているなと感じています。それでも、愛犬や愛猫はあっという間に飼い主さんの年齢を超えていってしまいますし、一緒に過ごせる時間は限られています。その現実を悲しむのではなく、その限られた時間をどうしたら目いっぱい楽しめるのかを考えてみましょう!大切なペットとの日常が愛に溢れ、ますます幸せなものになりますように。 関連ブログ・【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律・飼い主さんだからこそ思いつく!困った時にペットに有効な裏技テク ・ ペットの健康診断!?受ける頻度や金額の目安はどれくらい? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・【ペット雑学】柴犬の”柴”って?ワンちゃんの意外な語源を大調査 ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要?

狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要?

春時期になると役所から届く狂犬病ワクチンのお手紙。動物病院や居住地区の集合注射で接種される方が多いのではないでしょうか?なかには春ではなく、秋や冬に接種しているという方もいますよね。狂犬病予防接種は役所から一括で春時期にお知らせがくるので、春接種のワンちゃんが多いというだけで接種自体は年間を通していつでも行うことができます。ちまたでは、【日本では狂犬病は存在しておらず、接種は必要がない】【獣医師が金儲けのためだけに行っている注射】なんていわれることもあります。でも、これは大間違い。その理由を、狂犬病の恐ろしさと合わせご紹介していきます。 狂犬病とは? 狂犬病は動物にも人にも感染する人畜共通感染症で、一度感染するとその致死率はほぼ100%と言われる恐ろしい病気でもあります。狂犬病ウイルスを持った動物の唾液が傷口に接触することで、感染が広がっていきます。一番多く報告されているのは、既に感染している犬に咬まれ感染してしまうケース。ただしコウモリやキツネなどの野生動物からもウイルスは検出されており、注意すべきは犬だけとは限りません。世界的に見ると狂犬病を根絶できている国はごくわずかで、今もなお狂犬病で命を失う人間や動物たちは後を絶ちません。 ▲世界の発生状況(WHO,2017年)引用:厚生労働省HP 日本でも感染の可能性はある? 現在日本は数少ない狂犬病根絶国で、ワンちゃんに咬まれても感染の可能性はありません。これは1950年に狂犬病予防法が確立され、当時の方々の努力があった結果成し得た大きな成果です。それまでは日本でも狂犬病によって亡くなる方やワンちゃんがたくさんいました。1956年に最後の感染者が確認されて以降日本で感染はなく、予防法ができてからたったの7年で根絶することに成功しています。 狂犬病の症状 狂犬病に感染すると以下のような症状が出ます。人と犬とで見ていきましょう。【人の場合】1~3ヵ月の潜伏期間の後、発熱や倦怠感などインフルエンザのような初期症状が出始めます。その後一気に神経症状が見られ、水や風を怖がるようになったり、幻覚を見て錯乱状態になるように。さらにその後は昏睡状態となり、ここまでくると救命は困難とされています。【犬の場合】2週間から2ヵ月の潜伏期間の後、性格が変化し凶暴になっていきます。その後興奮状態となり、目に入る全てのものに咬みつく、光や音に過剰に反応する、徘徊する、ヨダレを垂らすなど、それまでとは全く異なる姿へと変貌...最終的には昏睡状態となり死に至ります。 治療や予防の方法 基本的に狂犬病は、一度発症すると有効な治療方法はありません。だからこそ予防がとても大切になってきます。ワンちゃんであれば1年に1回の狂犬病予防接種、人間であれば狂犬病が存在している国へ出国する前に狂犬病ワクチンを接種します。人間が狂犬病を持った動物に咬まれてしまい、かつ発症前に気が付くことができれば、その時点でワクチンを接種することも発症予防につながります。ワンちゃんを連れて海外へ出国する場合には、短期間で複数回の狂犬病予防接種を行い、抗体価があがったことを検査で証明してからでないと出国できないこともあります。これは国によってルールが異なりますので出国先の規定を遵守しましょう。 狂犬病接種は必要です 狂犬病が日本に存在していないのは、狂犬病予防法ができて以降ワンちゃん達の畜犬登録と狂犬病の予防接種が義務化されたからです。そしてその義務を飼い主さん達がしっかり守ってきたからこそ、この安全な世界ができたと言っても過言ではありません。なかには高齢であったり、持病があって狂犬病予防接種を受けられないワンちゃんもいます。アレルギーがある子も同様ですね。でも、事情があって接種ができない子たちを守ることができるのは、接種できるワンちゃん達がしっかりと予防接種を受けてくれているからなのです。今後狂犬病が海外から持ち込まれる可能性もまた、ゼロではありません。■関連ブログ狂犬病予防注射を打つ時期は?必要な手続きや金額とはネット社会になり、さまざまな情報が溢れています。この記事もその一つであることに違いはありません。ですがもし不安や疑問に感じる事があった時は、ネットではなく実際に獣医師や動物医療関係者に情報の真偽を確かめてくださいね。その行動が愛犬を守っていくことにつながっていきます。 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・春の健康診断!メリットや受診すべき愛犬の目安は? ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・犬のフィラリア症、感染率はどれくらい?もしも感染してしまった時は?・犬のフィラリア予防、病気の実態や飲み忘れ時の対応方法とは ・犬の心臓の病気、僧帽弁閉鎖不全症とは?治療や予後について徹底解説します。・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

狂犬病は致死率100%!日本でも感染の可能性はある?ワクチンは本当に必要?

春時期になると役所から届く狂犬病ワクチンのお手紙。動物病院や居住地区の集合注射で接種される方が多いのではないでしょうか?なかには春ではなく、秋や冬に接種しているという方もいますよね。狂犬病予防接種は役所から一括で春時期にお知らせがくるので、春接種のワンちゃんが多いというだけで接種自体は年間を通していつでも行うことができます。ちまたでは、【日本では狂犬病は存在しておらず、接種は必要がない】【獣医師が金儲けのためだけに行っている注射】なんていわれることもあります。でも、これは大間違い。その理由を、狂犬病の恐ろしさと合わせご紹介していきます。 狂犬病とは? 狂犬病は動物にも人にも感染する人畜共通感染症で、一度感染するとその致死率はほぼ100%と言われる恐ろしい病気でもあります。狂犬病ウイルスを持った動物の唾液が傷口に接触することで、感染が広がっていきます。一番多く報告されているのは、既に感染している犬に咬まれ感染してしまうケース。ただしコウモリやキツネなどの野生動物からもウイルスは検出されており、注意すべきは犬だけとは限りません。世界的に見ると狂犬病を根絶できている国はごくわずかで、今もなお狂犬病で命を失う人間や動物たちは後を絶ちません。 ▲世界の発生状況(WHO,2017年)引用:厚生労働省HP 日本でも感染の可能性はある? 現在日本は数少ない狂犬病根絶国で、ワンちゃんに咬まれても感染の可能性はありません。これは1950年に狂犬病予防法が確立され、当時の方々の努力があった結果成し得た大きな成果です。それまでは日本でも狂犬病によって亡くなる方やワンちゃんがたくさんいました。1956年に最後の感染者が確認されて以降日本で感染はなく、予防法ができてからたったの7年で根絶することに成功しています。 狂犬病の症状 狂犬病に感染すると以下のような症状が出ます。人と犬とで見ていきましょう。【人の場合】1~3ヵ月の潜伏期間の後、発熱や倦怠感などインフルエンザのような初期症状が出始めます。その後一気に神経症状が見られ、水や風を怖がるようになったり、幻覚を見て錯乱状態になるように。さらにその後は昏睡状態となり、ここまでくると救命は困難とされています。【犬の場合】2週間から2ヵ月の潜伏期間の後、性格が変化し凶暴になっていきます。その後興奮状態となり、目に入る全てのものに咬みつく、光や音に過剰に反応する、徘徊する、ヨダレを垂らすなど、それまでとは全く異なる姿へと変貌...最終的には昏睡状態となり死に至ります。 治療や予防の方法 基本的に狂犬病は、一度発症すると有効な治療方法はありません。だからこそ予防がとても大切になってきます。ワンちゃんであれば1年に1回の狂犬病予防接種、人間であれば狂犬病が存在している国へ出国する前に狂犬病ワクチンを接種します。人間が狂犬病を持った動物に咬まれてしまい、かつ発症前に気が付くことができれば、その時点でワクチンを接種することも発症予防につながります。ワンちゃんを連れて海外へ出国する場合には、短期間で複数回の狂犬病予防接種を行い、抗体価があがったことを検査で証明してからでないと出国できないこともあります。これは国によってルールが異なりますので出国先の規定を遵守しましょう。 狂犬病接種は必要です 狂犬病が日本に存在していないのは、狂犬病予防法ができて以降ワンちゃん達の畜犬登録と狂犬病の予防接種が義務化されたからです。そしてその義務を飼い主さん達がしっかり守ってきたからこそ、この安全な世界ができたと言っても過言ではありません。なかには高齢であったり、持病があって狂犬病予防接種を受けられないワンちゃんもいます。アレルギーがある子も同様ですね。でも、事情があって接種ができない子たちを守ることができるのは、接種できるワンちゃん達がしっかりと予防接種を受けてくれているからなのです。今後狂犬病が海外から持ち込まれる可能性もまた、ゼロではありません。■関連ブログ狂犬病予防注射を打つ時期は?必要な手続きや金額とはネット社会になり、さまざまな情報が溢れています。この記事もその一つであることに違いはありません。ですがもし不安や疑問に感じる事があった時は、ネットではなく実際に獣医師や動物医療関係者に情報の真偽を確かめてくださいね。その行動が愛犬を守っていくことにつながっていきます。 関連ブログ・最大限の注意を!愛犬にできる熱中症対策・知っておきたい「ペットの熱中症」と予防・春の健康診断!メリットや受診すべき愛犬の目安は? ・今すぐやめさせたい!愛犬の食糞、原因や対策は?便利アイテムも ・犬のフィラリア症、感染率はどれくらい?もしも感染してしまった時は?・犬のフィラリア予防、病気の実態や飲み忘れ時の対応方法とは ・犬の心臓の病気、僧帽弁閉鎖不全症とは?治療や予後について徹底解説します。・愛犬が熱っぽい?体温測定の仕方や発熱の原因とは? ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。