毎日たくさんの動物達と触れ合い動物医療の現場に身を置いています。 プライベートでは3歳のわんぱくな息子に手を焼きながら子育てに奮闘中です。
この記事では私の自己紹介をさせて頂きたいと思います。
経歴
2007年 関東圏大手動物病院に動物看護師として入社
2012年 個人経営の動物病院へ動物看護師として入社
2014年 看護師長就任
2018年 第一子出産、育休取得
2019年 時短社員として復帰
2020年 動物看護師とペット特化型ライターの兼業へ転向
動物看護の専門学校を卒業後、多くの症例を学びたい気持ちから24時間365日眠る事のない大型動物病院に就職しました。 通常診療の他、エキゾチックアニマル診療、セカンドオピニオン、サードオピニオンの受け入れも多く、どの時間帯でも常に外来を受けている動物病院です。
月に数回夜勤業務があり、心肺停止状態のペットたちが運び込まれてくることも多々ありました。
新社会人としては過酷な労働環境でしたが、動物たちを救い、守りたいという共通の気持ちを持ったスタッフの団結力は強く、チーム医療を胸に日々奮闘しました。
その後、より飼い主様との距離が近い動物病院での勤務を希望し、地域密着型の個人院に転職し現在に至ります。
気が付けば動物看護師歴は14年目になりました。動物医療の現場は常に変化し、新たな治療法や薬剤が次々に生まれています。またインターネットの普及により情報が溢れかえり混乱してしまう飼い主様も多く見かけます。
まだまだ未熟者ですが、自身が経験してきたこと、持っている知識をお伝えする機会があればと、ペット特化型ライターのお仕事を始めさせて頂きました。
動物看護師の仕事
動物看護師は獣医師しか行う事のできない診察と手術の執刀以外、全ての業務を担います。
受付はもちろん、調剤、血液検査、麻酔管理、保定、手術の助手、入院管理、時に採血や処置を行う事も。 今までは民間資格が主でしたが、2022年より国家資格化することが決まっています。
業務の中で一番重きを置いているのは飼い主様と動物たちの気持ちに寄り添う事です。
言葉が話せないペットちゃんに体調不良が見られたとき、飼い主様が感じる不安は計り知れません。獣医師には伝えにくいことも、動物看護師にならお話してくれる方もいらっしゃいます。どんな些細なことも話しやすい看護師でいられるよう今なお努力しています。
愛犬から教えてもらったこと
動物看護師をしているくらいですから、勿論動物が大好きです! ですが、動物医療の現場は悲しい場面やお別れの時に立ち会う事も多い場所です。何年たっても決して慣れるものではなく、今でも涙してしまう事がよくあります。
私自身、5年前に愛犬を虹の橋へ送り出す経験をしました。まだ若く9歳でしたが白血病を発症し、輸血や抗がん剤を試みましたがせっかちだったせいか、駆け足で旅立ってしまいました。
愛犬の存在の大きさ。失う事がどれほど怖く辛いことなのか。もう二度と柔らかな体を抱きしめることはできない。その時に感じた寂しさや苦しさは途方もないものでした。
それまでも飼い主様に寄り添っていたつもりでしたが、その時感じた気持ちは私が想像していたよりもずっと辛いものでした。愛犬の死は今でも忘れられずお骨も手放せずにいます。
ですが愛犬の治療を通し、飼い主様とペットちゃんの数だけ人生があり、飼い主様が出した答えは全てが正解だという事を教えてもらった気がします。
時にご自分の選択が正しかったのかと悩まれる飼い主さんもいます。その気持ちもよくわかります。ただ誰よりも多くの時間を共有し連れ添った飼い主様の答えに間違いはありません。無理に忘れる必要も、早く立ち治る必要もありません。
私たちスタッフにできることは限られていますが、大切なペットちゃんとの人生に関わらせて頂く以上、できる限りのお手伝いをさせて頂きたいと思っています。
全ての飼い主様、ペットちゃんに有益な記事をお届けできるようこちらでも頑張ってまいります!どうぞよろしくお願い致します。