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無料公開で今すぐ読める!猫にまつわる名作純文学3選

無料公開で今すぐ読める!猫にまつわる名作純文学3選

おうち時間が増えてきた今日この頃、たまには愛猫とともにまったりと読書を楽しむのも乙なものですよね。著作権の切れた文芸作品を無料公開している『青空文庫』なら、書店に足を運ばなくてもスマホから今すぐ文学の世界に浸ることができますよ。今回は、そんな青空文庫で読める、猫好きにおすすめな名作純文学をピックアップしてご紹介していきたいと思います♪ 目次■純文学デビューにもおすすめ。夏目漱石『吾輩は猫である』■ペットロスに寄り添う…内田百閒『ノラや』■猫の奔放な魅力がさく裂。谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』■文豪の猫愛にどっぷりと浸って 純文学デビューにもおすすめ。夏目漱石『吾輩は猫である』 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」日本文学の中でもっとも有名な書き出しといえるのではないでしょうか。猫の目線から人間や社会を観察した新鮮な語り口で、夏目漱石の処女作にして当時から大変な人気を博しました。純文学ってなんだか堅苦しくて私には難しそう…とネガティブなイメージを持っている方にこそ、『吾輩は猫である』はおすすめできる作品です。とにかく内容がライトで読みやすく、スラスラと読めてしまうのです。人間のことがよくわからないなりに鋭い観察眼を持っている「吾輩」と、飼い主である英語教師の苦沙弥(くしゃみ)先生、彼らを取り巻く変わった人びととの暮らしがユーモラスにつづられています。『吾輩は猫である』のモデルとなった漱石の飼い猫が亡くなると、漱石は親しい人や門弟に死亡通知書を出したといわれています。そして、猫ちゃんが眠る墓石に『此の下に稲妻起る宵あらん』という句を添え、月命日には鮭の切り身と鰹節を供えました。漱石の愛猫に対する思いが伝わるエピソードですよね。 ペットロスに寄り添う…内田百閒『ノラや』 これほどまでに猫愛が深い作品は他にないかもしれません。飼い猫であるノラがある日ふらりと出て行ったまま戻らず、すべてを投げうって探し回り悲嘆にくれる日々がエッセイとして綴られています。迷い猫のために2万枚以上も広告を刷り、大枚をはたいて新聞広告を打ち、果てには外国人に拾われているのかもと英字ポスターまで制作してノラを探し続ける百閒。ペットを飼ったことのない人からすれば笑ってしまうほど狼狽し泣きくれるさまは、ペットロスを経験した飼い主さんにとっては強く心を打つに違いありません。ノラにそっくりな仔猫・クルツがなんとなく居つくようになって、だんだん情が動いていく描写もほほえましく、なんて愛情の深い夫婦なんだろうとほっこりします。百閒は他にも、先に紹介した『吾輩は猫である』のパロディ『贋作 吾輩は猫である』を発表しており、原作では不遇な最期を遂げる「吾輩」に救済を与える作品で、こちらも猫好きにおすすめしたい一冊ですよ。 猫の奔放な魅力がさく裂。谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』 気まぐれで甘え上手、わかりやすいかと思いきやミステリアス……人が愛してやまない、猫ちゃんのそんな魅力が詰まった作品です。雌猫のリリーを中心に据えながら、3人の男女の愛憎模様が緻密なタッチで描かれています。元夫とよりを戻すための駆け引きの道具としてリリーを引き取りたいと申し出る品子、品子の言うとおりに動くのは癪に障るものの、自分より庄造に愛されるリリーが疎ましい福子、流されやすいゆえにリリーを品子に渡したものの、未練を断ち切ることができない庄造。三者三様、男女の”どうしようもなさ”を主題に置きながらも、リリーの猫らしい魅力を質感まで感じられるほどリアルに描写しています。愛猫家の皆さんは、作中の人物たちと同様、リリーに心惹かれていくことでしょう。 文豪の猫愛にどっぷりと浸って 書斎にこもりがちでクリエイティブな感性を持つ文豪からこそ、ことさら猫ちゃんを愛でた愛猫家は数多く存在しています。そんな彼らの目線を通して改めて猫ちゃんにフォーカスしてみることで、新たな魅力を発見できるかもしれません。この冬はぜひ、猫愛にあふれた純文学の世界に浸ってみてくださいね。   関連ブログ ・ 猫種でちがう?動物病院での処置の受け方と性格の違い・ 【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律 ・しっぽの動きでわかる猫ちゃんの気持ち。ワンちゃんとの違いはある? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・【最新版】マイクロチップが鑑札に!変わりゆく畜犬登録方法をわかりやすく解説します ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・ 猫の柄や色は性格に関係ある?気になる柄別性格診断! ▼ この記事を書いたのは ▼

無料公開で今すぐ読める!猫にまつわる名作純文学3選

おうち時間が増えてきた今日この頃、たまには愛猫とともにまったりと読書を楽しむのも乙なものですよね。著作権の切れた文芸作品を無料公開している『青空文庫』なら、書店に足を運ばなくてもスマホから今すぐ文学の世界に浸ることができますよ。今回は、そんな青空文庫で読める、猫好きにおすすめな名作純文学をピックアップしてご紹介していきたいと思います♪ 目次■純文学デビューにもおすすめ。夏目漱石『吾輩は猫である』■ペットロスに寄り添う…内田百閒『ノラや』■猫の奔放な魅力がさく裂。谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』■文豪の猫愛にどっぷりと浸って 純文学デビューにもおすすめ。夏目漱石『吾輩は猫である』 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」日本文学の中でもっとも有名な書き出しといえるのではないでしょうか。猫の目線から人間や社会を観察した新鮮な語り口で、夏目漱石の処女作にして当時から大変な人気を博しました。純文学ってなんだか堅苦しくて私には難しそう…とネガティブなイメージを持っている方にこそ、『吾輩は猫である』はおすすめできる作品です。とにかく内容がライトで読みやすく、スラスラと読めてしまうのです。人間のことがよくわからないなりに鋭い観察眼を持っている「吾輩」と、飼い主である英語教師の苦沙弥(くしゃみ)先生、彼らを取り巻く変わった人びととの暮らしがユーモラスにつづられています。『吾輩は猫である』のモデルとなった漱石の飼い猫が亡くなると、漱石は親しい人や門弟に死亡通知書を出したといわれています。そして、猫ちゃんが眠る墓石に『此の下に稲妻起る宵あらん』という句を添え、月命日には鮭の切り身と鰹節を供えました。漱石の愛猫に対する思いが伝わるエピソードですよね。 ペットロスに寄り添う…内田百閒『ノラや』 これほどまでに猫愛が深い作品は他にないかもしれません。飼い猫であるノラがある日ふらりと出て行ったまま戻らず、すべてを投げうって探し回り悲嘆にくれる日々がエッセイとして綴られています。迷い猫のために2万枚以上も広告を刷り、大枚をはたいて新聞広告を打ち、果てには外国人に拾われているのかもと英字ポスターまで制作してノラを探し続ける百閒。ペットを飼ったことのない人からすれば笑ってしまうほど狼狽し泣きくれるさまは、ペットロスを経験した飼い主さんにとっては強く心を打つに違いありません。ノラにそっくりな仔猫・クルツがなんとなく居つくようになって、だんだん情が動いていく描写もほほえましく、なんて愛情の深い夫婦なんだろうとほっこりします。百閒は他にも、先に紹介した『吾輩は猫である』のパロディ『贋作 吾輩は猫である』を発表しており、原作では不遇な最期を遂げる「吾輩」に救済を与える作品で、こちらも猫好きにおすすめしたい一冊ですよ。 猫の奔放な魅力がさく裂。谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』 気まぐれで甘え上手、わかりやすいかと思いきやミステリアス……人が愛してやまない、猫ちゃんのそんな魅力が詰まった作品です。雌猫のリリーを中心に据えながら、3人の男女の愛憎模様が緻密なタッチで描かれています。元夫とよりを戻すための駆け引きの道具としてリリーを引き取りたいと申し出る品子、品子の言うとおりに動くのは癪に障るものの、自分より庄造に愛されるリリーが疎ましい福子、流されやすいゆえにリリーを品子に渡したものの、未練を断ち切ることができない庄造。三者三様、男女の”どうしようもなさ”を主題に置きながらも、リリーの猫らしい魅力を質感まで感じられるほどリアルに描写しています。愛猫家の皆さんは、作中の人物たちと同様、リリーに心惹かれていくことでしょう。 文豪の猫愛にどっぷりと浸って 書斎にこもりがちでクリエイティブな感性を持つ文豪からこそ、ことさら猫ちゃんを愛でた愛猫家は数多く存在しています。そんな彼らの目線を通して改めて猫ちゃんにフォーカスしてみることで、新たな魅力を発見できるかもしれません。この冬はぜひ、猫愛にあふれた純文学の世界に浸ってみてくださいね。   関連ブログ ・ 猫種でちがう?動物病院での処置の受け方と性格の違い・ 【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律 ・しっぽの動きでわかる猫ちゃんの気持ち。ワンちゃんとの違いはある? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・【最新版】マイクロチップが鑑札に!変わりゆく畜犬登録方法をわかりやすく解説します ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・ 猫の柄や色は性格に関係ある?気になる柄別性格診断! ▼ この記事を書いたのは ▼

おしっこが全く出ない!猫ちゃんの尿路閉塞の危険や治療方法とは

おしっこが全く出ない!猫ちゃんの尿路閉塞の危険や治療方法とは

愛猫がトイレに行ったり出たり落ち着かない…でもトイレの中にはなんにもない。実はこれ、とっても危険な状態かもしれません。猫ちゃんに多く見られる【下部尿路疾患】、その中でも全く尿を出すことができなくなってしまう【尿路閉塞】は数日で命に関わる重篤な疾患です。早期発見、早期治療が予後を左右するため、いかに早く気が付いてあげられるかがポイントとなってきます。そこで今回は尿路閉塞の症状や治療方法についてご紹介していきます! 目次■尿路閉塞と膀胱炎は何が違う?■なぜおしっこが出なくなる?■尿路閉塞の治療■閉塞解除後の生活 膀胱炎と尿路閉塞は何が違う? 膀胱炎と尿路閉塞は全く別の病気というわけではなく、膀胱炎が進行することで尿路閉塞になってしまうケースもあります。ただ症状としては明らかに違う部分があり、危険度も異なってきます。膀胱炎は少量ずつでもおしっこが出せていて膀胱内におしっこがあまり溜まっていない状態。そして尿路閉塞はどんなに頑張ってもまとまった量を出すことができず、膀胱が尿でパンパンになっている状態です。ただ、これを自宅で識別することは難しいと考えておきましょう。実際に動物病院で勤務しているとおしっこが出ないという主訴で来院される猫ちゃんは多くいます。その中で本当に尿路閉塞を起こしている子は一部分にすぎません。というのも、実際は重度の膀胱炎を起こしていて何回もトイレに行き少しずつ出せていた、飼い主さんが気付かない場所でしていたということが多いためです。少量頻回でしているので膀胱内に尿はほとんどないのですが、本人は強い排尿感、残尿感を感じてトイレでしぶるので飼い主さん的には出てないように見えるのですね。それに対し尿路閉塞は本人が強くしぶることで数滴出ることはあっても、まとまった量を出すことはできず、膀胱内に尿がどんどん溜まり続けパンパンになってしまいます。出そうとしてトイレにこもり排尿姿勢を取り続けるような子も...。排尿できない状態が長くなるほど膀胱に強い痛みを感じ、腎臓などがダメージを受け、あっという間に尿毒症の状態まで進行してしまいます。緊急度は尿路閉塞の方が高いと言えるかもしれませんが、どちらも本人的にはかなりつらい状態...一刻も早い受診が必要です。 なぜおしっこが出なくなる? おしっこが出なくなってしまう理由はいくつかありますが、結石や腫瘍が尿の通り道を塞いでしまっている場合や、尿道自体が何らかの理由で狭窄してしまっていることが主な要因です。女の子の尿道は太く直線的なため、あまり尿路閉塞になることはありません。それに対し男の子はもともと尿道が細い上、湾曲した構造をしているので尿路閉塞を起こしやすい傾向にあります。 尿路閉塞の治療 動物病院では、まず閉塞があるかないかを確認します。触診で膀胱がどれほど張っているか確認し、次にエコーやレントゲンで結石や腫瘍がないかを診断します。この時点で膀胱がおしっこでパンパンになっていると、本人はとても強い痛みを感じます。エコーで膀胱の場所を確認しながら針を刺し、少しおしっこを抜いてあげる処置を行う事も。更に閉塞が確認出来た後は、尿道用の柔らかいカテーテルを挿入して閉塞を解除していきます。痛みやストレスがかかるため、暴れてしまうことも少なくありません。カテーテル挿入は、とても繊細で時間もかかるので、できるだけ鎮静をかけてあげたほうが良いでしょう。ただし、持病があり鎮静をかけられない子もいますので、かかりつけの獣医師の判断と飼い主さんのご希望によって決まります。私が勤務する動物病院では、猫ちゃんの閉塞解除はできるだけ最短時間で済むよう他の患者さんに事情を説明し、お待たせしてでもスタッフを総動員して行います。それほど緊急的な扱いである処置といえます。閉塞解除後は、カテーテルを挿入したまま固定して尿道や腎臓などを一度お休みさせてあげます。その間は入院治療が基本となるでしょう。おしっこが出せない状態がどれほど続いていたかによって、猫ちゃんの状態は大きく変わります。閉塞から24時間以上経過していると腎臓が大きなダメージを受け回復にも時間がかかると言われています。入院中はカテーテルからの排尿を適宜確認しつつ、点滴を流して体の状態を改善していく治療を行います。早ければ3日程度、10日近く入院するケースも珍しくありません。カテーテルを抜いたあとは自力排尿がきちんとできるか確認した上で退院となります。改善が見られない時は、結石摘出手術を始め外科的治療のステップに進みます。これは状態によって内容が大きく変わりますので獣医師とよくご相談されてくださいね。 閉塞解除後の生活 閉塞が解除でき、体の状態も良くなってきたら自宅での生活に戻ることができます。ただし、再発防止のため食事や体重管理、定期的な尿検査など少し生活を見直す必要も出てくるでしょう。またどんなに注意していても再発を繰り返してしまう子もいます。尿路閉塞の治療の中には【会陰尿道痩設置術】といって尿道を広げるような手術もあります。閉塞しなくなる代わりに細菌性の尿路疾患にかかりやすくなるデメリットもありますが、検討してみるのもいいかもしれません。尿路疾患は発症率が高い上、何より本人が辛く見ている飼い主さんも胸が痛くなる疾患です。まずは普段のトイレの回数や尿量をしっかり把握しておき、異常時にすぐ気が付くことできるようにしておくと安心ですよ。 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは命に関わることもある!?注意したい猫ちゃんの尿路疾患とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

おしっこが全く出ない!猫ちゃんの尿路閉塞の危険や治療方法とは

愛猫がトイレに行ったり出たり落ち着かない…でもトイレの中にはなんにもない。実はこれ、とっても危険な状態かもしれません。猫ちゃんに多く見られる【下部尿路疾患】、その中でも全く尿を出すことができなくなってしまう【尿路閉塞】は数日で命に関わる重篤な疾患です。早期発見、早期治療が予後を左右するため、いかに早く気が付いてあげられるかがポイントとなってきます。そこで今回は尿路閉塞の症状や治療方法についてご紹介していきます! 目次■尿路閉塞と膀胱炎は何が違う?■なぜおしっこが出なくなる?■尿路閉塞の治療■閉塞解除後の生活 膀胱炎と尿路閉塞は何が違う? 膀胱炎と尿路閉塞は全く別の病気というわけではなく、膀胱炎が進行することで尿路閉塞になってしまうケースもあります。ただ症状としては明らかに違う部分があり、危険度も異なってきます。膀胱炎は少量ずつでもおしっこが出せていて膀胱内におしっこがあまり溜まっていない状態。そして尿路閉塞はどんなに頑張ってもまとまった量を出すことができず、膀胱が尿でパンパンになっている状態です。ただ、これを自宅で識別することは難しいと考えておきましょう。実際に動物病院で勤務しているとおしっこが出ないという主訴で来院される猫ちゃんは多くいます。その中で本当に尿路閉塞を起こしている子は一部分にすぎません。というのも、実際は重度の膀胱炎を起こしていて何回もトイレに行き少しずつ出せていた、飼い主さんが気付かない場所でしていたということが多いためです。少量頻回でしているので膀胱内に尿はほとんどないのですが、本人は強い排尿感、残尿感を感じてトイレでしぶるので飼い主さん的には出てないように見えるのですね。それに対し尿路閉塞は本人が強くしぶることで数滴出ることはあっても、まとまった量を出すことはできず、膀胱内に尿がどんどん溜まり続けパンパンになってしまいます。出そうとしてトイレにこもり排尿姿勢を取り続けるような子も...。排尿できない状態が長くなるほど膀胱に強い痛みを感じ、腎臓などがダメージを受け、あっという間に尿毒症の状態まで進行してしまいます。緊急度は尿路閉塞の方が高いと言えるかもしれませんが、どちらも本人的にはかなりつらい状態...一刻も早い受診が必要です。 なぜおしっこが出なくなる? おしっこが出なくなってしまう理由はいくつかありますが、結石や腫瘍が尿の通り道を塞いでしまっている場合や、尿道自体が何らかの理由で狭窄してしまっていることが主な要因です。女の子の尿道は太く直線的なため、あまり尿路閉塞になることはありません。それに対し男の子はもともと尿道が細い上、湾曲した構造をしているので尿路閉塞を起こしやすい傾向にあります。 尿路閉塞の治療 動物病院では、まず閉塞があるかないかを確認します。触診で膀胱がどれほど張っているか確認し、次にエコーやレントゲンで結石や腫瘍がないかを診断します。この時点で膀胱がおしっこでパンパンになっていると、本人はとても強い痛みを感じます。エコーで膀胱の場所を確認しながら針を刺し、少しおしっこを抜いてあげる処置を行う事も。更に閉塞が確認出来た後は、尿道用の柔らかいカテーテルを挿入して閉塞を解除していきます。痛みやストレスがかかるため、暴れてしまうことも少なくありません。カテーテル挿入は、とても繊細で時間もかかるので、できるだけ鎮静をかけてあげたほうが良いでしょう。ただし、持病があり鎮静をかけられない子もいますので、かかりつけの獣医師の判断と飼い主さんのご希望によって決まります。私が勤務する動物病院では、猫ちゃんの閉塞解除はできるだけ最短時間で済むよう他の患者さんに事情を説明し、お待たせしてでもスタッフを総動員して行います。それほど緊急的な扱いである処置といえます。閉塞解除後は、カテーテルを挿入したまま固定して尿道や腎臓などを一度お休みさせてあげます。その間は入院治療が基本となるでしょう。おしっこが出せない状態がどれほど続いていたかによって、猫ちゃんの状態は大きく変わります。閉塞から24時間以上経過していると腎臓が大きなダメージを受け回復にも時間がかかると言われています。入院中はカテーテルからの排尿を適宜確認しつつ、点滴を流して体の状態を改善していく治療を行います。早ければ3日程度、10日近く入院するケースも珍しくありません。カテーテルを抜いたあとは自力排尿がきちんとできるか確認した上で退院となります。改善が見られない時は、結石摘出手術を始め外科的治療のステップに進みます。これは状態によって内容が大きく変わりますので獣医師とよくご相談されてくださいね。 閉塞解除後の生活 閉塞が解除でき、体の状態も良くなってきたら自宅での生活に戻ることができます。ただし、再発防止のため食事や体重管理、定期的な尿検査など少し生活を見直す必要も出てくるでしょう。またどんなに注意していても再発を繰り返してしまう子もいます。尿路閉塞の治療の中には【会陰尿道痩設置術】といって尿道を広げるような手術もあります。閉塞しなくなる代わりに細菌性の尿路疾患にかかりやすくなるデメリットもありますが、検討してみるのもいいかもしれません。尿路疾患は発症率が高い上、何より本人が辛く見ている飼い主さんも胸が痛くなる疾患です。まずは普段のトイレの回数や尿量をしっかり把握しておき、異常時にすぐ気が付くことできるようにしておくと安心ですよ。 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは命に関わることもある!?注意したい猫ちゃんの尿路疾患とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

命に関わることもある!?注意したい猫ちゃんの尿路疾患とは

命に関わることもある!?注意したい猫ちゃんの尿路疾患とは

猫ちゃんの尿路疾患、これから涼しくなってくると増えてくるかもしれません...療法食を食べていても、どんなに生活に注意していても繰り返してしまう子が多く、悩んでいる飼い主さんも少なくないのが現状です。繰り返す原因がはっきりせず、生涯お付き合いしていくケースも。今回はそんな尿路疾患の中で、特に緊急性が高く注意したい症状についてご紹介していきます! 目次■下部尿路疾患とは■緊急性が高い症状■自宅での採尿方法■予防はできるの? 下部尿路疾患とは ネット上でもよく目にする【下部尿路疾患】というのは、実は猫ちゃん達に起こるおしっこトラブルの総称です。膀胱炎、尿道炎、結石、膀胱腫瘍、さまざまな尿路疾患を全部ひっくるめた呼び方になります。症状の再発率や頻度、程度は個々の猫ちゃんによって異なり、定期的に繰り返す子や冬時期に必ず発症してしまう子、季節の変わり目に症状が出やすいなどさまざまです。尿路疾患は、症状によって命に関わる事もあるため、軽症でも必ず受診し、早期の治療を行うことが望ましいとされています。 緊急性が高い症状 下部尿路疾患の中でも【おしっこが全く出ていない】という症状は緊急性が高い症状です。様子見はNG!症状に気が付いた時点で動物病院へ連れて行きましょう。おしっこが出ない状態というのは本人が辛いだけでなく、おしっこに含まれるありとあらゆる毒素を体外に排出できない状態になっているということ。こうなってくると、まず一番にダメージを受けるのが腎臓です。原則、症状が始まってから24時間以上経ってしまうと回復不可能なほど症状が進行すると言われています。頻回少量でおしっこが出ているのか、一滴も出せずにいるのかご自宅で判別するのは難しいこともありますので、そんな時は迷わず受診しましょう!エコーや膀胱触診で尿が溜まっているか否かはすぐにわかります。 自宅での採尿方法 猫ちゃんのおしっこトラブルにおいて、飼い主さんの前に立ちはだかる大きな壁が【自宅採尿】の難しさです。しかし、実際は猫ちゃんの自宅採尿はさまざまな方法があります。トイレの種類や愛猫の性格に一番合った採尿方法を採用しましょう。ここでは代表的な方法をいくつかご紹介します。■お玉や紙皿をお尻下に差し込んで採尿しっかりした量が取れる反面、お尻を地面にピタリと下げて排泄する子や警戒心が強い子にはやや不向きです。ウロキャッチャーという、先端に採尿用スポンジがついたアイテムを使用してもOK!■猫砂を極限まで減らし、尿が吸収される前に採取猫砂を一握り程度の量のみいれておき、猫砂が尿を全て吸ってしまう前に素早く採取します。ある程度まとまった量をしてくれる場合は採取可能ですが、少量しか出ていない時は適しません。■ペットシーツを裏返して採尿いつものトイレにペットシーツを裏返して敷き、排尿してもらいます。裏面は吸収せず、弾いてくれるので採取もしやすいです。■システムトイレの活用システムトイレは、砂を通過して下のトレイにおしっこがたまるようになっています。トレイにペットシーツを敷かないでおけばトレイに尿がダイレクトに溜まり簡単に採尿できます。■動物病院で採尿してもらうどうしても自宅での採尿が難しい時は、動物病院でしてもらう事も可能。エコーで膀胱位置を確認しながら針を刺して採尿する【穿刺採尿】、柔らかいカテーテルを尿道から膀胱にいれて採尿する【カテーテル採尿】、膀胱を触診で圧迫しながら排尿を促す【圧迫排尿】などがあります。ただし猫にかかる負担も大きく、状態によってできるものとできないものがあります。獣医師とよく相談のうえ決めましょう。なお採尿したおしっこは、常温で放置しておくとどんどん細菌が増え正確な検査結果が得られないことがあります。密閉した容器にいれ、動物病院へ持参するまでは冷蔵庫で保管できると理想的です。 予防はできるの? 原因がはっきりしないまま繰り返してしまう子も多い尿路疾患ですが、やはり自宅でのケアは必須です。食事療法やしっかりした水分摂取量の確保、ストレスの少ない生活、サプリメントの活用など愛猫と飼い主さんが無理なくできるケア方法を獣医師と相談してみましょう。また膀胱炎を起こしている猫ちゃんの中には、肉眼上は問題ないおしっこでも検査をすると血液反応が出ているなんてことがよくあります。冬時期や季節の変わり目は、特におしっこトラブルが起きやすいタイミングでもあるため、採尿アイテムを常備しておき定期的に尿検査を受けるようにすると安心です。少しでも異変を感じたら、悪化する前に受診しケアしてあげましょう! 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

命に関わることもある!?注意したい猫ちゃんの尿路疾患とは

猫ちゃんの尿路疾患、これから涼しくなってくると増えてくるかもしれません...療法食を食べていても、どんなに生活に注意していても繰り返してしまう子が多く、悩んでいる飼い主さんも少なくないのが現状です。繰り返す原因がはっきりせず、生涯お付き合いしていくケースも。今回はそんな尿路疾患の中で、特に緊急性が高く注意したい症状についてご紹介していきます! 目次■下部尿路疾患とは■緊急性が高い症状■自宅での採尿方法■予防はできるの? 下部尿路疾患とは ネット上でもよく目にする【下部尿路疾患】というのは、実は猫ちゃん達に起こるおしっこトラブルの総称です。膀胱炎、尿道炎、結石、膀胱腫瘍、さまざまな尿路疾患を全部ひっくるめた呼び方になります。症状の再発率や頻度、程度は個々の猫ちゃんによって異なり、定期的に繰り返す子や冬時期に必ず発症してしまう子、季節の変わり目に症状が出やすいなどさまざまです。尿路疾患は、症状によって命に関わる事もあるため、軽症でも必ず受診し、早期の治療を行うことが望ましいとされています。 緊急性が高い症状 下部尿路疾患の中でも【おしっこが全く出ていない】という症状は緊急性が高い症状です。様子見はNG!症状に気が付いた時点で動物病院へ連れて行きましょう。おしっこが出ない状態というのは本人が辛いだけでなく、おしっこに含まれるありとあらゆる毒素を体外に排出できない状態になっているということ。こうなってくると、まず一番にダメージを受けるのが腎臓です。原則、症状が始まってから24時間以上経ってしまうと回復不可能なほど症状が進行すると言われています。頻回少量でおしっこが出ているのか、一滴も出せずにいるのかご自宅で判別するのは難しいこともありますので、そんな時は迷わず受診しましょう!エコーや膀胱触診で尿が溜まっているか否かはすぐにわかります。 自宅での採尿方法 猫ちゃんのおしっこトラブルにおいて、飼い主さんの前に立ちはだかる大きな壁が【自宅採尿】の難しさです。しかし、実際は猫ちゃんの自宅採尿はさまざまな方法があります。トイレの種類や愛猫の性格に一番合った採尿方法を採用しましょう。ここでは代表的な方法をいくつかご紹介します。■お玉や紙皿をお尻下に差し込んで採尿しっかりした量が取れる反面、お尻を地面にピタリと下げて排泄する子や警戒心が強い子にはやや不向きです。ウロキャッチャーという、先端に採尿用スポンジがついたアイテムを使用してもOK!■猫砂を極限まで減らし、尿が吸収される前に採取猫砂を一握り程度の量のみいれておき、猫砂が尿を全て吸ってしまう前に素早く採取します。ある程度まとまった量をしてくれる場合は採取可能ですが、少量しか出ていない時は適しません。■ペットシーツを裏返して採尿いつものトイレにペットシーツを裏返して敷き、排尿してもらいます。裏面は吸収せず、弾いてくれるので採取もしやすいです。■システムトイレの活用システムトイレは、砂を通過して下のトレイにおしっこがたまるようになっています。トレイにペットシーツを敷かないでおけばトレイに尿がダイレクトに溜まり簡単に採尿できます。■動物病院で採尿してもらうどうしても自宅での採尿が難しい時は、動物病院でしてもらう事も可能。エコーで膀胱位置を確認しながら針を刺して採尿する【穿刺採尿】、柔らかいカテーテルを尿道から膀胱にいれて採尿する【カテーテル採尿】、膀胱を触診で圧迫しながら排尿を促す【圧迫排尿】などがあります。ただし猫にかかる負担も大きく、状態によってできるものとできないものがあります。獣医師とよく相談のうえ決めましょう。なお採尿したおしっこは、常温で放置しておくとどんどん細菌が増え正確な検査結果が得られないことがあります。密閉した容器にいれ、動物病院へ持参するまでは冷蔵庫で保管できると理想的です。 予防はできるの? 原因がはっきりしないまま繰り返してしまう子も多い尿路疾患ですが、やはり自宅でのケアは必須です。食事療法やしっかりした水分摂取量の確保、ストレスの少ない生活、サプリメントの活用など愛猫と飼い主さんが無理なくできるケア方法を獣医師と相談してみましょう。また膀胱炎を起こしている猫ちゃんの中には、肉眼上は問題ないおしっこでも検査をすると血液反応が出ているなんてことがよくあります。冬時期や季節の変わり目は、特におしっこトラブルが起きやすいタイミングでもあるため、採尿アイテムを常備しておき定期的に尿検査を受けるようにすると安心です。少しでも異変を感じたら、悪化する前に受診しケアしてあげましょう! 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

猫の嗅覚は鋭い!好きな香りや苦手な香りとは?

猫の嗅覚は鋭い!好きな香りや苦手な香りとは?

嗅覚が鋭いと聞くとワンちゃんを思い浮かべる方の方が多いかもしれませんが、実は猫ちゃん達の嗅覚も人間よりずっと優れていると言われているのです。猫の嗅覚にまつわる代表的な現象といえば【フレーメン反応】ですよね。ポカーンと口を開けフリーズしてしまうこのフレーメン反応、とっても可愛らしくてついつい笑顔がこぼれてしまいますがどんな時に見られる現象なのかご存知でしょうか?今回は猫ちゃんの嗅覚の仕組みや、好む香り、苦手な香りについてご紹介していきます。 目次■猫の嗅覚■好きな匂い■嫌いな匂い■お鼻トラブルは死活問題 猫の嗅覚 猫の嗅覚は、人間と比べると数万から数十万倍鋭いと言われています。ただしこれは人間より何倍も濃く匂いを感じるということではなく、遠くの匂いを感じたり、かすかな香りでも察知することができるという意味合いです。猫たちは本来完全肉食動物であり、嗅覚で腐敗を判断し、食べても安全かどうか見極めていた時代がありました。それゆえ嗅覚と食欲には密接な関係があり、何らかのトラブルで嗅覚が衰えてしまうと食欲も消失してしまうことが多くあります。人間には感じ取れない香りも、猫ちゃん達はキャッチすることが可能!なんだか今日は愛猫がよそよそしいな…なんて日はいつもと違う香りを感じ取っているのかもしれませんね。 好きな匂い 猫ちゃん達が好むのは好きな食材の香りや、大好きで安心する飼い主さんのニオイ、そして猫にだけ感知できるというフェロモンの匂いです。フェロモンを感知するのは鼻の中にあるヤコブソン器官という場所。マタタビを嗅ぐと人が変わったようになってしまう子も多いかと思いますが、これもヤコブソン器官が反応することで起こる現象なのです。またフレーメン反応もこのヤコブソン器官を使ってフェロモンを感知しようとしている時に見られる反応です。驚くことに、人間の加齢臭や足の臭いは猫のフェロモン臭に似ているとされていて、積極的に嗅ぎに行きフレーメン反応を見せる子たちも…! 嫌いな匂い 猫は、基本的に柑橘系の香りが得意ではありません。お部屋がさっぱりするので消臭剤として使用される方も多いのですが、自宅に猫ちゃんがいるときは要注意です。また人工的に作られている洗剤や香水、タバコの匂いも好きではありません。過度に香ることがないよう、注意してあげてくださいね。また前述した通り人間では気が付かない程度の香りでも察知することがでます。元々なわばり意識が強く、そのためにフェロモンの香りをつけたり嗅ぎ分けたりするため、他の猫のニオイをさせていたら良く思わない子もいるでしょう。そんな時は早めに入浴し、愛猫さんのご機嫌を伺ってみましょう♪ お鼻トラブルは早めの受診を 嗅覚が鋭い分、トラブルが起こることも多いのが猫ちゃん達。鼻水や鼻血、くしゃみや鼻腔内腫瘍などその症状はさまざまです。嗅覚と食欲は直結していますから、様子見をしている間にどんどん食欲がなくなってしまった...なんてことになると大変です。嗅覚を維持することは愛猫の健康寿命を延ばすことにもつながります!異変を感じたら速やかに動物病院を受診し、愛猫の大切な嗅覚を守ってあげてくださいね。 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

猫の嗅覚は鋭い!好きな香りや苦手な香りとは?

嗅覚が鋭いと聞くとワンちゃんを思い浮かべる方の方が多いかもしれませんが、実は猫ちゃん達の嗅覚も人間よりずっと優れていると言われているのです。猫の嗅覚にまつわる代表的な現象といえば【フレーメン反応】ですよね。ポカーンと口を開けフリーズしてしまうこのフレーメン反応、とっても可愛らしくてついつい笑顔がこぼれてしまいますがどんな時に見られる現象なのかご存知でしょうか?今回は猫ちゃんの嗅覚の仕組みや、好む香り、苦手な香りについてご紹介していきます。 目次■猫の嗅覚■好きな匂い■嫌いな匂い■お鼻トラブルは死活問題 猫の嗅覚 猫の嗅覚は、人間と比べると数万から数十万倍鋭いと言われています。ただしこれは人間より何倍も濃く匂いを感じるということではなく、遠くの匂いを感じたり、かすかな香りでも察知することができるという意味合いです。猫たちは本来完全肉食動物であり、嗅覚で腐敗を判断し、食べても安全かどうか見極めていた時代がありました。それゆえ嗅覚と食欲には密接な関係があり、何らかのトラブルで嗅覚が衰えてしまうと食欲も消失してしまうことが多くあります。人間には感じ取れない香りも、猫ちゃん達はキャッチすることが可能!なんだか今日は愛猫がよそよそしいな…なんて日はいつもと違う香りを感じ取っているのかもしれませんね。 好きな匂い 猫ちゃん達が好むのは好きな食材の香りや、大好きで安心する飼い主さんのニオイ、そして猫にだけ感知できるというフェロモンの匂いです。フェロモンを感知するのは鼻の中にあるヤコブソン器官という場所。マタタビを嗅ぐと人が変わったようになってしまう子も多いかと思いますが、これもヤコブソン器官が反応することで起こる現象なのです。またフレーメン反応もこのヤコブソン器官を使ってフェロモンを感知しようとしている時に見られる反応です。驚くことに、人間の加齢臭や足の臭いは猫のフェロモン臭に似ているとされていて、積極的に嗅ぎに行きフレーメン反応を見せる子たちも…! 嫌いな匂い 猫は、基本的に柑橘系の香りが得意ではありません。お部屋がさっぱりするので消臭剤として使用される方も多いのですが、自宅に猫ちゃんがいるときは要注意です。また人工的に作られている洗剤や香水、タバコの匂いも好きではありません。過度に香ることがないよう、注意してあげてくださいね。また前述した通り人間では気が付かない程度の香りでも察知することがでます。元々なわばり意識が強く、そのためにフェロモンの香りをつけたり嗅ぎ分けたりするため、他の猫のニオイをさせていたら良く思わない子もいるでしょう。そんな時は早めに入浴し、愛猫さんのご機嫌を伺ってみましょう♪ お鼻トラブルは早めの受診を 嗅覚が鋭い分、トラブルが起こることも多いのが猫ちゃん達。鼻水や鼻血、くしゃみや鼻腔内腫瘍などその症状はさまざまです。嗅覚と食欲は直結していますから、様子見をしている間にどんどん食欲がなくなってしまった...なんてことになると大変です。嗅覚を維持することは愛猫の健康寿命を延ばすことにもつながります!異変を感じたら速やかに動物病院を受診し、愛猫の大切な嗅覚を守ってあげてくださいね。 関連ブログ愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? 愛猫の辛い口内炎。原因や治す方法はある?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?

愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?

猫ちゃんと触れ合いの時間は幸せいっぱいの時間ですよね。ゴロゴロしているとそろりとやってきて、寄り添ってくれるなど猫ちゃんのツンデレにメロメロの方も多いのではないでしょうか?でもそんな時、もし普段より愛猫の体温が高く感じたら…?人間の様に簡単にお熱を測ることもできず、どうすればいいか戸惑う事もあるかもしれません。そこで今回は猫ちゃんの体温を自宅で測る方法や、発熱の原因として考えられることをまとめてみました。 目次■猫ちゃんの平熱■猫ちゃんの体温の測り方■発熱の主な原因は?■もしも発熱を確認したら 猫ちゃんの平熱 猫ちゃんの平熱は38~39度です。人間より高いのは通常のことですので心配はありません。平均的に子猫の方が平熱は高く、シニアの猫ちゃん達はやや低めになっています。個体差がありますので日頃から体温測定を行い、健康時の平熱を把握しておけると安心ですね。子猫は体温調節の機能がまだ未熟な事もあり、体が濡れたまま過ごしてしまったり、空調が効きすぎた部屋で過ごしていると短時間で低体温になってしまう事もあるため注意が必要です。 猫ちゃんの体温の測り方 人間は脇で体温測定を行いますが猫ちゃん達の正確なお熱は【直腸温】、つまり肛門から体温計を挿入し測定するのです。これがなかなか至難の業!よほどお利口、あるいは慣れている猫ちゃんでない限り嫌がって逃げてしまうのが普通だと考えましょう。無理に体温計を挿入すれば直腸を傷つけてしまう可能性もありますので、二人以上で測定は行ってくださいね。体温計は人間用の電子体温計でOKです。衛生面を考慮し先端はラップを薄く巻いておくといいでしょう。また、挿入時の違和感が猫ちゃんはとっても苦手。オイルをつけ潤滑をよくしておきます。動物病院では専用のジェルなどがありますが、ご自宅では食用油やオリーブオイルで代用してもらっても構いません。まずは尻尾をしっかり上にあげ、優しく挿入し体温計のスイッチを入れましょう。先端の銀色の部分(1~1.5センチ)が挿入できていれば大丈夫です。あとは測定終了を待つだけで完了します。どうしても嫌がってしまう時は、ペット用の体温計を使用してみましょう。先端が柔らかくしなるようにできているので、猫ちゃんが感じる違和感を抑える事ができます。とはいえ飛び回って嫌がるようであれば、かえって体温が上がってしまい正確な数値を見る事ができません。無理はせず、出来る範囲でトライしてみましょう。 発熱の主な原因は? 猫ちゃんの発熱の要因は様々さまざまで、自宅で発熱を確認できたとしてもその原因まで自宅で確定することはできません。あくまで受診する目安として体温測定を行いましょう。発熱を起こす代表的な疾患は以下になります。●細菌やウイルスによる感染症●外傷●熱中症●炎症性疾患●アレルギーどの疾患も動物病院での検査や治療が必要になる疾患です。様子見はせずに、速やかに動物病院に向かいましょう。 もしも発熱を確認したら 発熱を確認したらまずは動物病院を受診することが前提ですが、普段からお熱が高め、若干の発熱で本人は元気、など受診を迷うようなケースは遠慮せず動物病院に問い合わせ相談してみましょう。また、夏時期の発熱は熱中症の可能性があります。40度以上やHI(高熱により測定不能)と出た場合には緊急で受診してください。その際、体を濡れタオルで包み冷却処置を施しながら移動すると本人が楽になる事も。こちらも独断で動かず、一度動物病院に連絡してくださいね。自宅で体温測定が難しい場合でも、健康診断やワクチン接種などで受診をした際に、病院さんで体温を測ってもらい普段の平熱を知っておくと安心ですよ♪ 関連ブログ猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

愛猫が発熱!自宅でできるお熱の測り方や発熱の原因とは?

猫ちゃんと触れ合いの時間は幸せいっぱいの時間ですよね。ゴロゴロしているとそろりとやってきて、寄り添ってくれるなど猫ちゃんのツンデレにメロメロの方も多いのではないでしょうか?でもそんな時、もし普段より愛猫の体温が高く感じたら…?人間の様に簡単にお熱を測ることもできず、どうすればいいか戸惑う事もあるかもしれません。そこで今回は猫ちゃんの体温を自宅で測る方法や、発熱の原因として考えられることをまとめてみました。 目次■猫ちゃんの平熱■猫ちゃんの体温の測り方■発熱の主な原因は?■もしも発熱を確認したら 猫ちゃんの平熱 猫ちゃんの平熱は38~39度です。人間より高いのは通常のことですので心配はありません。平均的に子猫の方が平熱は高く、シニアの猫ちゃん達はやや低めになっています。個体差がありますので日頃から体温測定を行い、健康時の平熱を把握しておけると安心ですね。子猫は体温調節の機能がまだ未熟な事もあり、体が濡れたまま過ごしてしまったり、空調が効きすぎた部屋で過ごしていると短時間で低体温になってしまう事もあるため注意が必要です。 猫ちゃんの体温の測り方 人間は脇で体温測定を行いますが猫ちゃん達の正確なお熱は【直腸温】、つまり肛門から体温計を挿入し測定するのです。これがなかなか至難の業!よほどお利口、あるいは慣れている猫ちゃんでない限り嫌がって逃げてしまうのが普通だと考えましょう。無理に体温計を挿入すれば直腸を傷つけてしまう可能性もありますので、二人以上で測定は行ってくださいね。体温計は人間用の電子体温計でOKです。衛生面を考慮し先端はラップを薄く巻いておくといいでしょう。また、挿入時の違和感が猫ちゃんはとっても苦手。オイルをつけ潤滑をよくしておきます。動物病院では専用のジェルなどがありますが、ご自宅では食用油やオリーブオイルで代用してもらっても構いません。まずは尻尾をしっかり上にあげ、優しく挿入し体温計のスイッチを入れましょう。先端の銀色の部分(1~1.5センチ)が挿入できていれば大丈夫です。あとは測定終了を待つだけで完了します。どうしても嫌がってしまう時は、ペット用の体温計を使用してみましょう。先端が柔らかくしなるようにできているので、猫ちゃんが感じる違和感を抑える事ができます。とはいえ飛び回って嫌がるようであれば、かえって体温が上がってしまい正確な数値を見る事ができません。無理はせず、出来る範囲でトライしてみましょう。 発熱の主な原因は? 猫ちゃんの発熱の要因は様々さまざまで、自宅で発熱を確認できたとしてもその原因まで自宅で確定することはできません。あくまで受診する目安として体温測定を行いましょう。発熱を起こす代表的な疾患は以下になります。●細菌やウイルスによる感染症●外傷●熱中症●炎症性疾患●アレルギーどの疾患も動物病院での検査や治療が必要になる疾患です。様子見はせずに、速やかに動物病院に向かいましょう。 もしも発熱を確認したら 発熱を確認したらまずは動物病院を受診することが前提ですが、普段からお熱が高め、若干の発熱で本人は元気、など受診を迷うようなケースは遠慮せず動物病院に問い合わせ相談してみましょう。また、夏時期の発熱は熱中症の可能性があります。40度以上やHI(高熱により測定不能)と出た場合には緊急で受診してください。その際、体を濡れタオルで包み冷却処置を施しながら移動すると本人が楽になる事も。こちらも独断で動かず、一度動物病院に連絡してくださいね。自宅で体温測定が難しい場合でも、健康診断やワクチン接種などで受診をした際に、病院さんで体温を測ってもらい普段の平熱を知っておくと安心ですよ♪ 関連ブログ猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

『ねこのきもち9月号vol.220』のプレゼント企画で猫砂メガマットが当たる!?

『ねこのきもち9月号vol.220』のプレゼント企画で猫砂メガマットが当たる!?

「ねこのきもち」9月号vol.220■こんなところに「入っちゃう猫」にはワケがある!・半数の飼い主さんがヒヤリ!してます。年代別 ねこの誤食体験談・猫との快適な暮らしのアイディア満載猫仕様の家、見せてください。・超ビビリでも安心して過ごしてほしいから...スーパー・ナーバス・キャットとの付き合い方 引用元:ねこのきもちWEB MAGAZINE 掲載いただいたプレゼント商品はこちら ▲ライトグレー、アイボリーを各種1名、計2名様に 『猫砂メガマット』は横幅120cm、奥行き77cmの業界最大級の大きさを誇る猫用トイレマットです。ただ敷くだけで、激しい砂かきや、勢いよくトイレから飛び出す猫ちゃんたちの砂の飛びちりを、広範囲に渡って防ぎます。 素材は、猫ちゃんの足の裏に優しい柔らかくて丈夫なEVA樹脂を採用!EVA 樹脂は、人間の赤ちゃんのおもちゃやジョイントマットにも積極的に使用されているほか、マウスピースにも使われているほどとても安全な素材です。燃やしてもダイオキシンが発生せず、環境にも優しいのは嬉しいですよね♪凹凸の表面で肉球の間に挟まった砂をしっかり落とし、下のマットで受け止める二重構造。キャッチした砂は再利用でき、猫砂の無駄を減らせるのもポイントです。■商品概要 商品名:猫砂メガマットサイズ(約):幅120cm×奥77cm×厚1.5cm重量(約):1.2kg材質:EVAカラー:アイボリー/ライトグレー生産国:韓国メーカー:WARKBRAIN.CO.,LTD.定価(税込):7,700円

『ねこのきもち9月号vol.220』のプレゼント企画で猫砂メガマットが当たる!?

「ねこのきもち」9月号vol.220■こんなところに「入っちゃう猫」にはワケがある!・半数の飼い主さんがヒヤリ!してます。年代別 ねこの誤食体験談・猫との快適な暮らしのアイディア満載猫仕様の家、見せてください。・超ビビリでも安心して過ごしてほしいから...スーパー・ナーバス・キャットとの付き合い方 引用元:ねこのきもちWEB MAGAZINE 掲載いただいたプレゼント商品はこちら ▲ライトグレー、アイボリーを各種1名、計2名様に 『猫砂メガマット』は横幅120cm、奥行き77cmの業界最大級の大きさを誇る猫用トイレマットです。ただ敷くだけで、激しい砂かきや、勢いよくトイレから飛び出す猫ちゃんたちの砂の飛びちりを、広範囲に渡って防ぎます。 素材は、猫ちゃんの足の裏に優しい柔らかくて丈夫なEVA樹脂を採用!EVA 樹脂は、人間の赤ちゃんのおもちゃやジョイントマットにも積極的に使用されているほか、マウスピースにも使われているほどとても安全な素材です。燃やしてもダイオキシンが発生せず、環境にも優しいのは嬉しいですよね♪凹凸の表面で肉球の間に挟まった砂をしっかり落とし、下のマットで受け止める二重構造。キャッチした砂は再利用でき、猫砂の無駄を減らせるのもポイントです。■商品概要 商品名:猫砂メガマットサイズ(約):幅120cm×奥77cm×厚1.5cm重量(約):1.2kg材質:EVAカラー:アイボリー/ライトグレー生産国:韓国メーカー:WARKBRAIN.CO.,LTD.定価(税込):7,700円

愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?

愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?

皆さんは【猫引っかき病】という病名を聞いたことがありますか?元気がいい猫ちゃんと一緒に暮らしている愛猫家さんには、ちょっと気になるネーミングですよね。この猫引っかき病、症状が出るのは人間だけで猫ちゃんには無症状という病気。今回は具体的な症状や予防策についてご紹介していきます。 猫引っかき病とは 猫引っかき病はその名の通り、猫ちゃんに引っかかれることで発症する病気です。飼い主さんであれば研ぎに研がれた猫の爪がどれほど鋭く、攻撃力があるかはご存知ですよね。この病気の原因となるのは【バルトネラヘンセレ】という菌で、ネコノミに寄生しています。バルトネラ菌が寄生したネコノミがついた猫ちゃんに咬まれたり引っかかれると、人間に感染し症状が出てくるのです。ただしバルトネラ菌自体が猫ちゃんに悪さすることはないため、外見上で猫ちゃんが菌を保持しているかどうかは判断することができません。 猫ひっかき病の症状は? 傷を負ってから10日前後で傷口に近いリンパに腫れが見られます。手なら脇のリンパが、足なら鼠径部のリンパに異変が現れるでしょう。その他発熱や痛み、腫れ、倦怠感などの症状も。自然治癒することも多いのですが、治癒するまで数週間以上かかることもあるので、速やかに病院を受診し治療してもらいましょう。 治療方法は? 抗生剤で治療を行い、内服薬か点滴かは患部の状態を見た医師が判断します。患部の腫れはひどい場合にはクリーニングの処置も行われるでしょう。確定診断を行うには血液を抜き、バルトネラ菌を検出できるPCR検査を行って診断します。 予防の方法はある? 一番は猫ちゃんとの距離感を大切にすること。そしてしっかりとノミの予防や定期的な爪切りを行う事です。なお、ホームセンターなどで市販されている予防薬は予防効果が十分ではありませんので、動物病院で購入できるものを使用してくださいね。室内飼いの猫ちゃんも危険はありますが、外で生活している猫ちゃん達は菌を持っている可能性が高いので、特に要注意。触ることができても、抱っこしたり捕獲しようとすると豹変することもあります。無理なことはせず、上手にお付き合いしていきましょう。 もしも傷を負ってしまったら 猫ちゃんに咬まれたり引っかかれたりすることで発症する病気は、猫引っかき病だけではありません。本当にさまざまな感染症のリスクがあります。猫ちゃんのお口の中には細菌も多いですし、野良猫ちゃん達はたくさんのウイルスを持っています。私たち動物病院のスタッフは細心の注意を払い、負傷した時は速やかに処置、受診をします。それでもその後、指が動かしにくくなってしまったり、大きな病院を受診しなければならないほどの大事になってしまうこともあるのです。もしケガをしてしまった時は、すぐに傷口を洗い流して、病院で受診してくださいね。その際、病院は形成外科がおススメです! 関連ブログ猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!猫にも必要?フィラリア予防とそのメリットとは猫の抜け毛が多い!?病院へ連れて行くべき?原因や対策猫ちゃんの誤食に要注意!身近にある危険な物とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

愛猫家さんは知っておきたい猫引っかき病!治療や予防の方法は?

皆さんは【猫引っかき病】という病名を聞いたことがありますか?元気がいい猫ちゃんと一緒に暮らしている愛猫家さんには、ちょっと気になるネーミングですよね。この猫引っかき病、症状が出るのは人間だけで猫ちゃんには無症状という病気。今回は具体的な症状や予防策についてご紹介していきます。 猫引っかき病とは 猫引っかき病はその名の通り、猫ちゃんに引っかかれることで発症する病気です。飼い主さんであれば研ぎに研がれた猫の爪がどれほど鋭く、攻撃力があるかはご存知ですよね。この病気の原因となるのは【バルトネラヘンセレ】という菌で、ネコノミに寄生しています。バルトネラ菌が寄生したネコノミがついた猫ちゃんに咬まれたり引っかかれると、人間に感染し症状が出てくるのです。ただしバルトネラ菌自体が猫ちゃんに悪さすることはないため、外見上で猫ちゃんが菌を保持しているかどうかは判断することができません。 猫ひっかき病の症状は? 傷を負ってから10日前後で傷口に近いリンパに腫れが見られます。手なら脇のリンパが、足なら鼠径部のリンパに異変が現れるでしょう。その他発熱や痛み、腫れ、倦怠感などの症状も。自然治癒することも多いのですが、治癒するまで数週間以上かかることもあるので、速やかに病院を受診し治療してもらいましょう。 治療方法は? 抗生剤で治療を行い、内服薬か点滴かは患部の状態を見た医師が判断します。患部の腫れはひどい場合にはクリーニングの処置も行われるでしょう。確定診断を行うには血液を抜き、バルトネラ菌を検出できるPCR検査を行って診断します。 予防の方法はある? 一番は猫ちゃんとの距離感を大切にすること。そしてしっかりとノミの予防や定期的な爪切りを行う事です。なお、ホームセンターなどで市販されている予防薬は予防効果が十分ではありませんので、動物病院で購入できるものを使用してくださいね。室内飼いの猫ちゃんも危険はありますが、外で生活している猫ちゃん達は菌を持っている可能性が高いので、特に要注意。触ることができても、抱っこしたり捕獲しようとすると豹変することもあります。無理なことはせず、上手にお付き合いしていきましょう。 もしも傷を負ってしまったら 猫ちゃんに咬まれたり引っかかれたりすることで発症する病気は、猫引っかき病だけではありません。本当にさまざまな感染症のリスクがあります。猫ちゃんのお口の中には細菌も多いですし、野良猫ちゃん達はたくさんのウイルスを持っています。私たち動物病院のスタッフは細心の注意を払い、負傷した時は速やかに処置、受診をします。それでもその後、指が動かしにくくなってしまったり、大きな病院を受診しなければならないほどの大事になってしまうこともあるのです。もしケガをしてしまった時は、すぐに傷口を洗い流して、病院で受診してくださいね。その際、病院は形成外科がおススメです! 関連ブログ猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介!猫にも必要?フィラリア予防とそのメリットとは猫の抜け毛が多い!?病院へ連れて行くべき?原因や対策猫ちゃんの誤食に要注意!身近にある危険な物とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

突然ですが、今回の記事では私が普段動物医療の現場から見ているペットと飼い主さんの姿についてお伝えしてみようと思います。一つ一つのご家庭に愛の形があり、想像よりずっと硬い絆で結ばれているペットという存在。我が子との絆を再確認するきっかけになれば嬉しく思います。 目次■飼い主さんとペットは似ている?■しっかり理解してくれています■お別れのタイミングはペットが決めている?■限られた時間を楽しんで過ごしてください 飼い主さんとペットは似ている? 動物看護師になって15年ほどがたちますが、初期のころから感じていたことがあります。それは【飼い主さんとペットはとてもよく似ている】ということ。私だけが感じているのかなと思っていましたが、ふとこのことを口にすると、多くのスタッフが同様の感覚を感じていました。外見が似ているという時もあれば、雰囲気や性格が似ているということも。お話好きの飼い主さんのペットちゃんは、やっぱりよくお話してくれる子が多く、とても礼儀正しい飼い主さんのペットちゃんは我慢強く律儀な性格の子が多かったりします。もともとペットを迎える時に、自分や家族に似ている子を選ぶ傾向にあるそうですが、個人的には飼い主さんと一緒に暮らしていくなかで似てきたのだろうな...と感じます。“夫婦は似てくる”なんて言いますが、飼い主さんとペットの間にも深い絆ができるからこその現象なのでしょうね♪ しっかり理解してくれています 愛猫や愛犬は飼い主さんの気持ちや言葉をしっかり理解しています。そして感受性が豊かな子だと、飼い主さんの気持ちや家庭内の雰囲気をいち早く察知して気を遣ってみることも…!よく妊娠中の飼い主さんから、うちの子は甘えん坊で独占欲が強いタイプで、赤ちゃんが生まれてきたらヤキモチを妬いてしまわないか心配...なんてご相談を受けたりします。もちろん子供に対しての反応は、それぞれ違うので一概には言えませんが、産まれてみると飼い主さんが驚くほど甲斐甲斐しくお世話をしたり遊んであげる子が多いように感じます。大好きな飼い主さんにとって大切な存在だと、きちんと理解しているからこその行動なのでしょう。ただ彼らはとっても健気なので中にはヤキモチを我慢して体調を壊してしまう子もいます…!ぜひペットを愛でる時間も作ってあげてくださいね。 お別れのタイミングはペットが決めている? いつかはやってきてしまう、ペットとのお別れ。考えるだけでも涙が出てきてしまいますよね。私自身、動物看護師をしていても愛犬との別れは想像をはるかに超えた寂しさと悲しみの海の中にいるような感覚でした。でも、不思議なことにそのお別れのタイミングはペット達が決めているのかな?と感じる事が多々あります。入院中でも飼い主さんが面会にくる時間まで頑張ってくれる子、退院して家族に抱っこされた途端息を引き取る子、安心できるおうちにいるときに旅立つ子…その子の性格や飼い主さんの気持ちなどを汲んだタイミングで虹の橋を渡るペット達が本当に多いのです。 もちろん看取れなかった、お留守番中にいってしまった、というお声もあると思います。ただ経験上、どのような子もエンジェルケアを行う際に感じるのは、とても穏やかな顔をしているということ。愛され、満たされていたペット達は「ぼくはこんなに幸せだったよ」「わたしはこんなにがんばったよ」と教えてくれます。時が経ち、落ち着いた時に、飼い主さんがすっと受け入れられるようなタイミングや旅立ち方を、ペット達が決めてくれているのかもしれませんね。 限られた時間を楽しんで過ごしてください ペット達の寿命は年々伸び、ハイシニア期に入っても元気に過ごせる子が増えているなと感じています。それでも、愛犬や愛猫はあっという間に飼い主さんの年齢を超えていってしまいますし、一緒に過ごせる時間は限られています。その現実を悲しむのではなく、その限られた時間をどうしたら目いっぱい楽しめるのかを考えてみましょう!大切なペットとの日常が愛に溢れ、ますます幸せなものになりますように。 関連ブログ・【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律・飼い主さんだからこそ思いつく!困った時にペットに有効な裏技テク ・ ペットの健康診断!?受ける頻度や金額の目安はどれくらい? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・【ペット雑学】柴犬の”柴”って?ワンちゃんの意外な語源を大調査 ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

突然ですが、今回の記事では私が普段動物医療の現場から見ているペットと飼い主さんの姿についてお伝えしてみようと思います。一つ一つのご家庭に愛の形があり、想像よりずっと硬い絆で結ばれているペットという存在。我が子との絆を再確認するきっかけになれば嬉しく思います。 目次■飼い主さんとペットは似ている?■しっかり理解してくれています■お別れのタイミングはペットが決めている?■限られた時間を楽しんで過ごしてください 飼い主さんとペットは似ている? 動物看護師になって15年ほどがたちますが、初期のころから感じていたことがあります。それは【飼い主さんとペットはとてもよく似ている】ということ。私だけが感じているのかなと思っていましたが、ふとこのことを口にすると、多くのスタッフが同様の感覚を感じていました。外見が似ているという時もあれば、雰囲気や性格が似ているということも。お話好きの飼い主さんのペットちゃんは、やっぱりよくお話してくれる子が多く、とても礼儀正しい飼い主さんのペットちゃんは我慢強く律儀な性格の子が多かったりします。もともとペットを迎える時に、自分や家族に似ている子を選ぶ傾向にあるそうですが、個人的には飼い主さんと一緒に暮らしていくなかで似てきたのだろうな...と感じます。“夫婦は似てくる”なんて言いますが、飼い主さんとペットの間にも深い絆ができるからこその現象なのでしょうね♪ しっかり理解してくれています 愛猫や愛犬は飼い主さんの気持ちや言葉をしっかり理解しています。そして感受性が豊かな子だと、飼い主さんの気持ちや家庭内の雰囲気をいち早く察知して気を遣ってみることも…!よく妊娠中の飼い主さんから、うちの子は甘えん坊で独占欲が強いタイプで、赤ちゃんが生まれてきたらヤキモチを妬いてしまわないか心配...なんてご相談を受けたりします。もちろん子供に対しての反応は、それぞれ違うので一概には言えませんが、産まれてみると飼い主さんが驚くほど甲斐甲斐しくお世話をしたり遊んであげる子が多いように感じます。大好きな飼い主さんにとって大切な存在だと、きちんと理解しているからこその行動なのでしょう。ただ彼らはとっても健気なので中にはヤキモチを我慢して体調を壊してしまう子もいます…!ぜひペットを愛でる時間も作ってあげてくださいね。 お別れのタイミングはペットが決めている? いつかはやってきてしまう、ペットとのお別れ。考えるだけでも涙が出てきてしまいますよね。私自身、動物看護師をしていても愛犬との別れは想像をはるかに超えた寂しさと悲しみの海の中にいるような感覚でした。でも、不思議なことにそのお別れのタイミングはペット達が決めているのかな?と感じる事が多々あります。入院中でも飼い主さんが面会にくる時間まで頑張ってくれる子、退院して家族に抱っこされた途端息を引き取る子、安心できるおうちにいるときに旅立つ子…その子の性格や飼い主さんの気持ちなどを汲んだタイミングで虹の橋を渡るペット達が本当に多いのです。 もちろん看取れなかった、お留守番中にいってしまった、というお声もあると思います。ただ経験上、どのような子もエンジェルケアを行う際に感じるのは、とても穏やかな顔をしているということ。愛され、満たされていたペット達は「ぼくはこんなに幸せだったよ」「わたしはこんなにがんばったよ」と教えてくれます。時が経ち、落ち着いた時に、飼い主さんがすっと受け入れられるようなタイミングや旅立ち方を、ペット達が決めてくれているのかもしれませんね。 限られた時間を楽しんで過ごしてください ペット達の寿命は年々伸び、ハイシニア期に入っても元気に過ごせる子が増えているなと感じています。それでも、愛犬や愛猫はあっという間に飼い主さんの年齢を超えていってしまいますし、一緒に過ごせる時間は限られています。その現実を悲しむのではなく、その限られた時間をどうしたら目いっぱい楽しめるのかを考えてみましょう!大切なペットとの日常が愛に溢れ、ますます幸せなものになりますように。 関連ブログ・【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律・飼い主さんだからこそ思いつく!困った時にペットに有効な裏技テク ・ ペットの健康診断!?受ける頻度や金額の目安はどれくらい? ・ 愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は ・ びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編 ・ 愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード ・【ペット雑学】柴犬の”柴”って?ワンちゃんの意外な語源を大調査 ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?

猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?

愛猫の顔を撫でている時に、ふと顎下が汚れていることに気が付いたことありませんか?ご飯の汚れかな?なんてあまり気にせず放置してしまう事も多いかと思いますが...実はこれ、【猫ニキビ】の可能性があります。どのような猫ちゃんでも起こる可能性がある皮膚の病気で、放置すると重度の皮膚病に進行してしまう事もあるのです。今回はそんな猫ニキビの詳細や治療方法、自宅でできるケアについてご紹介します。 目次■猫ニキビ(挫創)とは■猫ニキビができてしまう原因■治療の方法■繰り返してしまう事も 猫ニキビ(挫創)とは 猫ニキビは挫創(ざそう)と言われる皮膚の病気で、別名アクネとも呼ばれます。年齢や種類に関係なく発症する皮膚疾患ですが、個人的にはミックス種でシニアの猫ちゃんに多く見かける印象です。毛繕いが難しい口周りにできるのが特徴で、黒っぽくザラザラとした発疹ができるようになります。軽度、中度、重度と症状に段階があり軽度のうちに適切なケアを行うことで進行を防ぐ事ができます。軽度では、黒っぽいブツブツが少しできるだけで本人は気にすることもありません。中度になると、痒みや違和感を感じるようになり床に顎をこすりつけるような仕草が見られたり、皮膚に赤みが出てくるようになります。更に進行して重度になると皮膚に強い痛みや痒みを感じるようになり、脱毛、出血、排膿などの皮膚症状が伴うようになってしまいます。本人が気にしてこすりつける事が皮膚の刺激になって症状が進行してしまう事も。本人に自覚症状がない初期のうちに、気づいて対処してあげられるとベストです。 猫ニキビができてしまう原因 猫ニキビは、普段から食事や水を飲んだりと汚れやすい場所であるにも関わらず、本人が毛繕いすることができない部分ということが一番の原因であると考えられています。舌で舐め取って綺麗にしようとする子もいますが、口内細菌によって感染を起こしてしまう事が猫ニキビに繋がる可能性も。その他アレルギーやストレスも要因と言われており、食器の変更や生活習慣の改善で症状がよくなることも。また猫ニキビではなく寄生虫がいた、というケースもありますので注意が必要です。 治療の方法 軽度であれば自宅でケアするだけでもOKです。ぬるま湯に浸したガーゼやコットンで優しくふき取ってあげましょう。ノミ取りコームを通すと黒い汚れを綺麗に取ることができます。ここでしっかりケアできれば、中度以上への進行を食い止める事が可能です。硬いブラシやタオルでゴシゴシしてしまうのはNG!かえって皮膚が炎症を起こし症状が進行してしまいます。本人に自覚症状が出てくる中度以上は、動物病院を受診したほうがいいでしょう。皮膚の状態に合わせ、内服薬や塗り薬で治療が始まります。重度まで進行してしまった場合は、定期的な通院が必要です。治療にも少し時間がかかりますので、獣医師に指示を仰いでくださいね。 繰り返してしまう事も 一度ケアや治療を行っても、短期間で猫ニキビを繰り返してしまう事は珍しくありません。汚れやすい部分でもあるため、毎食後や就寝前にお口周りをチェックする習慣をつけておくと安心です。また猫ニキビだと思っていても、実はノミ糞だったというケースも。症状が軽度であっても改善が見られない時は、一度動物病院を受診してみてくださいね。直接命に関わるような病気ではありませんが、進行してしまうと猫ちゃんは不快な症状に見舞われてしまいます。早期の発見とケアができるよう、日頃よりしっかり管理してあげましょう。 関連ブログ愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介! ペットのノミ・マダニ予防、開始時期やお薬選びのポイントとは?猫にも必要?フィラリア予防とそのメリットとは猫の抜け毛が多い!?病院へ連れて行くべき?原因や対策猫ちゃんの誤食に要注意!身近にある危険な物とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

猫ちゃんのニキビ、できてしまう原因や治療の方法とは?

愛猫の顔を撫でている時に、ふと顎下が汚れていることに気が付いたことありませんか?ご飯の汚れかな?なんてあまり気にせず放置してしまう事も多いかと思いますが...実はこれ、【猫ニキビ】の可能性があります。どのような猫ちゃんでも起こる可能性がある皮膚の病気で、放置すると重度の皮膚病に進行してしまう事もあるのです。今回はそんな猫ニキビの詳細や治療方法、自宅でできるケアについてご紹介します。 目次■猫ニキビ(挫創)とは■猫ニキビができてしまう原因■治療の方法■繰り返してしまう事も 猫ニキビ(挫創)とは 猫ニキビは挫創(ざそう)と言われる皮膚の病気で、別名アクネとも呼ばれます。年齢や種類に関係なく発症する皮膚疾患ですが、個人的にはミックス種でシニアの猫ちゃんに多く見かける印象です。毛繕いが難しい口周りにできるのが特徴で、黒っぽくザラザラとした発疹ができるようになります。軽度、中度、重度と症状に段階があり軽度のうちに適切なケアを行うことで進行を防ぐ事ができます。軽度では、黒っぽいブツブツが少しできるだけで本人は気にすることもありません。中度になると、痒みや違和感を感じるようになり床に顎をこすりつけるような仕草が見られたり、皮膚に赤みが出てくるようになります。更に進行して重度になると皮膚に強い痛みや痒みを感じるようになり、脱毛、出血、排膿などの皮膚症状が伴うようになってしまいます。本人が気にしてこすりつける事が皮膚の刺激になって症状が進行してしまう事も。本人に自覚症状がない初期のうちに、気づいて対処してあげられるとベストです。 猫ニキビができてしまう原因 猫ニキビは、普段から食事や水を飲んだりと汚れやすい場所であるにも関わらず、本人が毛繕いすることができない部分ということが一番の原因であると考えられています。舌で舐め取って綺麗にしようとする子もいますが、口内細菌によって感染を起こしてしまう事が猫ニキビに繋がる可能性も。その他アレルギーやストレスも要因と言われており、食器の変更や生活習慣の改善で症状がよくなることも。また猫ニキビではなく寄生虫がいた、というケースもありますので注意が必要です。 治療の方法 軽度であれば自宅でケアするだけでもOKです。ぬるま湯に浸したガーゼやコットンで優しくふき取ってあげましょう。ノミ取りコームを通すと黒い汚れを綺麗に取ることができます。ここでしっかりケアできれば、中度以上への進行を食い止める事が可能です。硬いブラシやタオルでゴシゴシしてしまうのはNG!かえって皮膚が炎症を起こし症状が進行してしまいます。本人に自覚症状が出てくる中度以上は、動物病院を受診したほうがいいでしょう。皮膚の状態に合わせ、内服薬や塗り薬で治療が始まります。重度まで進行してしまった場合は、定期的な通院が必要です。治療にも少し時間がかかりますので、獣医師に指示を仰いでくださいね。 繰り返してしまう事も 一度ケアや治療を行っても、短期間で猫ニキビを繰り返してしまう事は珍しくありません。汚れやすい部分でもあるため、毎食後や就寝前にお口周りをチェックする習慣をつけておくと安心です。また猫ニキビだと思っていても、実はノミ糞だったというケースも。症状が軽度であっても改善が見られない時は、一度動物病院を受診してみてくださいね。直接命に関わるような病気ではありませんが、進行してしまうと猫ちゃんは不快な症状に見舞われてしまいます。早期の発見とケアができるよう、日頃よりしっかり管理してあげましょう。 関連ブログ愛猫家や妊婦さん必見!トキソプラズマ感染症って怖い? お尻が臭い!?猫ちゃんの肛門腺は絞ったほうがいい?猫が爪とぎする理由とは?自宅でできる対策方法をご紹介! ペットのノミ・マダニ予防、開始時期やお薬選びのポイントとは?猫にも必要?フィラリア予防とそのメリットとは猫の抜け毛が多い!?病院へ連れて行くべき?原因や対策猫ちゃんの誤食に要注意!身近にある危険な物とは ▼ この記事を書いたのは ▼クリックでライターの詳細がご覧いただけます。