猫の去勢手術は10分で終わる!?手術のメリット、デメリットとは

猫 去勢手術

男の子の猫ちゃんと一緒に生活していると必ずやってくる【去勢手術】問題。

健康な体に麻酔をかけることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが未去勢でいることによって目の当たりにする様々な問題行動は、実際に飼い主さんを困らせてしまうこともあるのです。

そこで今回は、オス猫ちゃんに見られる発情症状や去勢手術のメリットについてまとめてみました。


オス猫の発情期とは

雄猫 発情期

暖かい時期に発情を起こすメス猫とは異なり、男の子たちは発情している女の子の匂いや鳴き声を察知することで発情期がやってきます。嗅覚が鋭いため、自宅内でメス猫との接触がなかったとしても、近隣の猫ちゃんや野良猫ちゃん達に発情がきていれば誘発される可能性が大いにあります。

性成熟していればいつでも交配することが可能で、その妊娠率は100%!男の子と女の子のペアで飼育している場合、どちらかが手術を受けていなければほぼ確実に繁殖すると考えましょう。


発情期に見られる症状

オス猫 発情期

オス猫の発情期には以下のような症状が見られます。
・大声で鳴き続ける
・スプレー行動を取る
・攻撃的になる
・脱走する

発情中は今までに聞いたことがないような大きな声で鳴き続けるため、愛猫がおかしくなってしまったのでは?と病院に駆け込む方もいらっしゃるほどです。

またメス猫を惹きつけるための匂いの強い尿を所かまわずまき散らすスプレー行動は、飼い主さんを悩ませる問題行動の1つでもあります。強いオスであることをアピールするため凶暴性が増すことや、本能的に外に飛び出しメス猫を探そうとする猫ちゃんも。そのため発情期中の脱走事故には特に注意が必要です。


手術を受けるメリット

去勢手術のメリット

去勢手術を受けることで上記の問題行動を抑制することができます。ただし時期が遅れれば遅れるほど、その抑制効果は弱まってしまうとされているため、行うのであれば早めに手術を受けた方がいいかもしれませんね。

また精巣腫瘍など、性ホルモンに関わる病気を予防することにも繋がります。発情がきているにも関わらずメス猫と接触できない、という状態は猫ちゃんにとって大きなストレス。このストレスを緩和し、病気を予防することで健康寿命を延ばすことができるというのも去勢手術の大きなメリットといえるでしょう。


手術にデメリットはある?

猫 去勢手術 デメリット

去勢手術のデメリットは【麻酔のリスク】【体質変化】の2点があげられます。

猫ちゃんの去勢手術は睾丸を摘出するごく短時間の手術です。とはいえ全身麻酔を使用しますので絶対に安全!と言い切れるものではありません。動物病院ではこのリスクを最小限に抑えるため、術前に様々な検査を行い、万全を期して手術に臨みますが、術前の説明はしっかり聞き不明点はその場で確認しておきましょう。

また猫ちゃんに限った事ではありませんが、避妊や去勢手術というものは本来持っているホルモンのバランスを大きく変えることになります。性ホルモンが分泌されなくなり代謝が落ちる結果、太りやすくなったというケースは珍しくありません。

ただしこのデメリットは去勢後用フードに切り替えることで対応可能ですので、術後フードチェンジをするか獣医師と相談してみてくださいね。


手術時間や気になる費用

去勢手術 費用 いくら

猫ちゃんの去勢手術は少し特別。睾丸を取り出した傷口は自然にすぐ癒合するため縫合を行う必要がありません。そのため手術自体は10分程度というごく短時間で終了します。麻酔を入れてから完全に覚醒するまでの時間としては30分前後です。

とはいえ手術当日は朝に来院し、採血後に血液検査、お昼前後に手術を行い夕方に帰るというパターンが多いかと思います。縫合しませんのでもちろん抜糸もありません。

費用は3~4万円前後の病院が多いかと思いますが、病院差が大きい部分になりますので術前にトータルの費用を聞いてみてくださいね。


助成金が出ることも!?

去勢手術 助成金

お住いの地域によっては猫ちゃんの去勢手術に数千円の助成金が出る事があります。役所のホームページなどで確認してみましょう!

また外猫を保護し、去勢後また外に放つということであれば去勢済を知らせるためのサインとして術中にお耳を少しカットすることもできます。こちらを希望する場合は、必ず術前に獣医師に伝えましょう。

その他去勢手術時にはウイルスの検査、マイクロチップの挿入、爪切りなど普段嫌がってさせてくれないような処置をまとめて行う事も可能。

まずはご家族で手術を行うか否かを話し合うことが大切です。もし行う場合には、ベストなタイミングをかかりつけの獣医師と相談し、予約を入れましょう。不安に感じる点は遠慮せず聞き、ご納得のうえ手術をうけてくださいね。




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