人間にも色々な方がいるように、ワンちゃん達にも様々な性格の子がいます。それは個性であり愛犬のチャームポイントでもありますよね。
ただ、なかには恐怖や不安にとってもデリケートでパニックを起こしやすい子や思考より先に口が出てしまうワンちゃんもいます。
飼い主さんは困ってしまうかもしれませんが、これも愛犬が生まれ持った、あるいは生まれ育った環境によって形成された性格といえます。
どんな性格でも可愛いことに変わりはありませんが、困ってしまうのが病院などお出かけの時。実際、気を遣われる飼い主さんも多くいらっしゃいます。
そこで今回は、動物病院のスタッフ側視点から、安心して受診できるポイントをお伝えしていきます!
噛んでしまうのは当然のこと
まず、動物病院でお口が出てしまうことは当然だと思ってください。
私たち人間は、具合が悪ければ自分自身で病院へ行き、症状を伝え、必要な検査を説明されたうえで処置を受けますよね。それでも不安を感じる事はありませんか?
その点ワンちゃん達は、具合が悪い時にいきなり見知らぬ場所に連れてこられ、何をされるかわからないまま、見知らぬ人間たちに抑えられ採血されたり注射されたりするわけです...怖いですよね。
鳴き叫んだり暴れたり、お口が出てしまうのは、ワンちゃんが感じている不安からくる本能的な行動。スタッフも慣れていますし、わかっています。
逆にこういう性格です!と最初に教えていただけるとスタッフ、ワンちゃん、双方にとっての安全対策を取ることが出来るのでとっても助かります。もし愛犬が取りも出してしまう事があっても決して叱ったりはしないであげてくださいね。
スタッフが多い病院の方がGOOD
お口が出やすく暴れてしまう可能性があるのであれば、できるだけスタッフ数がいる病院さんの方がおススメです。スタッフが多い方がスピーディーに診察や処置を受けることができるからです。
動物病院のスタッフはやみくもにワンちゃんを抑えつけているわけではなく、【保定】とい技術を使ってワンちゃんを抑えています。
これはスタッフだけでなく、ワンちゃん自身が安全に処置を受け、余計な痛みを感じなくて済むようお互いの身を守るための技術です。
ただ体が大きいワンちゃんやパワーがある子だと、スタッフ1人より2~3人といた方が、より安定して抑えられ、確実に患部を確認し、そして処置もまた早く終わります。
長引かせてしまうとワンちゃん自身も限界。処置どころか診察もできない状態になってしまいます。少なくとも2~3人のスタッフがいる病院を選びましょう。
飼い主さんも参戦!あると便利なアイテムは?
デリケートなワンちゃん達の診察時、最も心強い存在は他の誰でもなく飼い主さんです。
特に柴犬や日本犬系MIXなど、忠誠心が強いタイプのワンちゃん達は、飼い主さんが寄り添ってくださるだけで驚くほど大人しく処置を受けてくれたりします。
もちろんそれでもお口が出てしまう子もいるのですが、そんな時は咬傷事故防止のために使用するエリザベスカラーや口輪、これをスタッフの代わりに飼い主さんがワンちゃんに装着してくださると、その後の診察や処置がとてもスムーズに進みます。
不思議なことにスタッフが装着しようとすると興奮を煽ってしまう事が多いのですが、飼い主さんにお願いするとすんなりつけてくれる子がほとんどです。
カラーや口輪を常備している病院も多いのですが、サイズがないこともあり、念のためにマイアイテムを持参するのもいいでしょう。
ナイトタイプはスタッフにお任せを
飼い主さんがいれば落ち着いて処置を受けられる子がいる一方で、飼い主さんから離れた方が大人しくなるというタイプの子もいます。
個人的には小型犬に多い印象なのですが、動物病院のスタッフから飼い主さんを守ろうと果敢に攻撃をしかけてくる、いわゆるナイトタイプのワンちゃん達です…!
お預かりの時は牙をむいて怒っていたのに、いざ飼い主さんから離れて処置室に入ると、不思議なことに採血もお注射もさせてくれます。そして飼い主さんにお返ししようとすると再びスタッフに牙をむく…といった感じです。
その姿はまさに小さな騎士!
こういったワンちゃんはスタッフにお任せしてOK!受け渡しの時だけ抱っこしてお尻の方から渡す、もしくはリードのまま受け渡し入り口まで飼い主さんが誘導するとスムーズに処置ができますよ。
健康第一!緊急時は受診をためらわないで
動物病院のスタッフは噛んでしまうワンちゃん達に抵抗はありません。当たり前の事と理解していますし、それに対応する知識や技術も持っています。
ただ、さまざまな処置を行うにあたり、デリケートなワンちゃん達を守るためにも飼い主さんのご協力は必須です。そして何より体調が悪い、気になる事があるという時は受診をためらわずにいらしてください。
病院が嫌いだから...噛んでしまうかもしれないから...と二の足を踏んでいる間に、深刻な事態になってしまってはいけません。どのような子も平等に医療を受けられるようスタッフは準備しています。
気になる事は遠慮せず診てもらってくださいね!
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