犬の膀胱結石は溶かせる?症状や治療の方法とは



愛犬の膀胱内に石ができてしまう病気をご存知でしょうか?

名前は聞いたことはあるけれど膀胱炎と何が違うの?と疑問に思う方もいらっしゃいますよね。実はこの病気、命をも脅かすことがあるんです。治療の方法はいくつかありますが食事の管理や予防がとても重要。

今回は膀胱結石について掘り下げてご説明していきます!


目次
■膀胱結石とは
■膀胱結石の種類
■代表的な症状
■治療の方法
■膀胱結石後の生活や予防方法
■症状の重さによって獣医師と相談を


膀胱結石とは



膀胱結石はその名の通り、膀胱の中にできてしまう石の事です。砂利のように小さなものから小石のような数センチ程度のものまで大きさはさまざま。尿に含まれるミネラル成分や老廃物、化学物質が結晶化して結合したものが結石です。

膀胱内ではなく尿道にある石は尿道結石、腎臓にできてしまったときは腎結石と呼び、その全ての総称が尿路結石です。

膀胱結石の種類



膀胱結石にはいくつかの種類があるのですがワンちゃんに見られる結石の9割は以下の2つに分類されます。結石そのものがどちらなのかは取り出してみないとわかりませんが、尿中に結晶成分が出ていたり、尿検査でのph値にかたよりがあれば目星をつけて治療を進めていくことが可能です。

■ストルバイト結石 
細菌感染による感染性と他に要因がある非感染性があります。多くは感染が原因で、菌から出る成分によって尿がアルカリ性になり石ができやすくなることで発症します。

ストルバイト結石は療法食で溶かすことができる点が特徴。ですが石が大きい症状が強い尿道に詰まっているという時は、ゆっくり石を溶かしている時間はなく、手術が推奨されるでしょう。

■シュウ酸カルシウム結石 
シュウ酸カルシウム結石はストルバイトとは異なり、感染の有無は関係なく発症します。
尿が酸性に傾くとできやすくなる結石で、残念ながら溶かすことはできません。治療は外科的に取り除く手術が第一選択となるでしょう。


代表的な症状



結石の種類に関わらず、発症時は以下のような症状が見られます。
・頻尿
・少量尿
・血尿
・排尿痛
・陰部を気にする
・落ち着きがない
・食欲元気の低下
・尿臭がきつい
・排尿体勢を取るが出せない(尿しぶり)

結石がどこかに詰まってしまうと強い痛みを感じ食欲や元気もなくなります。

全くおしっこが出せない状態が続くと、排出されるべき毒素が体を回り、さまざまな臓器に影響が出てしまうため要注意!様子見はせず、すぐに病院へ連れて行きましょう。


治療の方法



治療方法は大きくわけて3つ。ワンちゃんの状態や症状の重さ、結石の種類によって判断されます。

■内科治療 
感染を起こしている時は抗生剤を服用した治療が必要です。血尿時は止血剤、炎症が強い時は抗炎症薬、症状に合わせた内容で処方されます。



■フード管理 
ストルバイトの場合はご飯を療法食へ切り替え、膀胱内のph値を整えつつマグネシウムを制限して石を溶かしていきます。

原則おやつやその他の食事は禁止。定期的にエコーを見て石の状態をチェックし、溶けないときや症状が強くなったときは、外科治療へステップアップするか相談となります。



■外科治療 
閉塞があり一刻も早く石を取り除かなくてはいけないときや、溶かすことができないシュウ酸カルシウム結石だったときは、手術での治療が第一選択です。

緊急的に尿道カテーテルを通して閉塞を解除する方法もありますが、再度閉塞してしまう可能性が高いため、最終的には手術に踏み切ることを勧められるでしょう。


膀胱結石後の生活や予防方法



結石が溶けた、手術で取り出した、でもそれでおしまい...というわけにはいきません。尿路結石を発症した子はその後も再び結石が見られることが珍しくないからです。

普段の食事や生活の中で予防対策を行い、再発を防止しなくてはなりません。療法食を食べ続ける、サプリメントを飲む、水分をしっかり取らせる、などがポイント。かかりつけの獣医師と相談しながら対策を行いましょう。



症状の重さによって獣医師と相談を



尿道閉塞を起こしてしまうと本人はとても辛い上に、症状が長引けば命にも関わります。異変をいち早く察知するためにも、1日の排尿回数や1回量は把握しておきましょう。

また症状の度合いによって第一選択となる治療がかわるケースも少なくありません。全く出ていないのか頻回少量でも出せているのか、愛犬の様子を正確に伝え、よく相談してくださいね。

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