猫の楽園、マルタ島ってどんな国?動物と生活する暮らし

猫の楽園 マルタ島

イタリアの南に位置する地中海の小さな島国・マルタ共和国は、人口の2倍近い猫ちゃんがゆったりと暮らしている『猫の楽園』として知られています。ただ猫がたくさんいるというだけでなく、島全体が家族のような距離感で猫ちゃんと関わっているところが魅力で、それを目当てにマルタ共和国を訪れるという愛猫家も後を絶ちません。

旅行会社の調査でも、“世界の猫スポットランキング”として堂々の1位を獲得しており、まさに猫好きさんたちにとっての聖地なんですよ。今回は、実際に現地に赴いた筆者が、そんなマルタ共和国の魅力をたっぷりレポートしていきたいと思います♪


ヨーロッパ屈指のリゾート地

マルタ島 猫の島

日本人にはあまりなじみのないマルタ共和国ですが、ヨーロッパを中心とした諸外国ではリゾート地として旅行や留学に大人気のスポットです。治安も非常によく、全体で淡路島ほどの大きさしかない小さな島国で、数日あれば有名な観光名所を網羅することができます。

首都バレッタの対岸にあるスリーマの公園には巨大な猫の像が設置されており、猫の楽園であるマルタ共和国を象徴するシンボルとして国民から愛されています。実際に街を歩いてみると、公園のベンチや民家の軒先はもちろん、カフェにもスーパーマーケットの入り口にも観光名所にも猫、猫、猫!

初日こそ出会うたびに写真に収めていましたが、数日たてばもう日常の中に猫がいるのが当たり前の光景になっていました。


のびのびと暮らす地域猫たち

地域猫 マルタ島 地中海

公園を訪れると猫ちゃんのためのハウスやケージ、エサ入れがずらりと並べられており、まるで保護施設の中にいるようでした。猫ちゃんはそれぞれベンチや道ばたで自由に寝転がっていて、人々もそれに対して過剰に構ったりすることはありません。

増えすぎないよう避妊・去勢手術を施された目印として耳をサクラ型にカットしている”サクラ耳”の猫ちゃんも多く見かけることができました。この活動は近年活発になっており、私が訪れたときよりも猫ちゃんの頭数は少なくなってきているとのことです。観光のためにいたずらに数を増やすのではなく、地域猫が幸福に暮らしていけるよう徹底的に追及しているんですね。

このように、多くのボランティアが精力的に活動していることが、マルタの大きな特徴といえます。日本の地域猫たちと比べてみても、マルタの子たちは毛並みや表情などが飼い猫のように穏やかなことに驚かされました。



ワンちゃんのための施策

犬のうんちスポット マルタ島

旅のあいだ、たっぷりと猫ちゃんを堪能した筆者ですが、ペット好きとして見逃せないポイントがもう1つありました。それはお散歩中のワンちゃんのための「ウンチポスト」がそこら中に設置されていることです。

リゾート地らしく、海岸線で優雅にワンちゃんとお散歩している住民はとても多かったのですが、ワンちゃんのウンチがそのまま放置されていることはありません。ウンチをしたら近くのポストに捨てればいいだけなので、汚物を持ち運ぶ必要がなく、飼い主さんたちの散歩姿はとってもスマートでした。

猫ちゃんだけでなく、ワンちゃんにとっても嬉しい施策が取り入れられているなんて、ペット好きにとって本当に魅力的な国ですよね。これはぜひ日本でも採用してほしいと願わずにはいられません。

イグアナの散歩 マルタ島

ちなみに、農業用の一輪車にイグアナを乗せているご老人に出会いました。思わずワケを尋ねたところ、「ペットのお散歩中だよ」と朗らかに返事をもらうという出来事も。マルタ国民の動物愛をとことん感じることができた旅でした。


愛猫家さんも、そうでなくても!

マルタ島 猫 地中海

ここ数年で、野良猫ちゃんの不妊手術や保護活動に力を入れているため、以前ほどの猫ちゃんを見かけることが減ってしまいましたが、特産品である石灰石(マルタ・ストーン)の建築物で統一されたハチミツ色の街並みや青く澄んだ海は非常に美しいのです。

マルタ共和国は猫好きさんでなくてもおすすめできる最高のリゾート地♪これから海外旅行を考えている方は、ぜひ候補に入れてみてくださいね。


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