動物看護師から見るペットと飼い主さんの姿、それぞれの愛の形

ペットと飼い主

突然ですが、今回の記事では私が普段動物医療の現場から見ているペットと飼い主さんの姿についてお伝えしてみようと思います。
一つ一つのご家庭に愛の形があり、想像よりずっと硬い絆で結ばれているペットという存在。我が子との絆を再確認するきっかけになれば嬉しく思います。

目次
■飼い主さんとペットは似ている?
■しっかり理解してくれています
■お別れのタイミングはペットが決めている?
■限られた時間を楽しんで過ごしてください


飼い主さんとペットは似ている?

ペットと飼い主は似る

動物看護師になって15年ほどがたちますが、初期のころから感じていたことがあります。それは【飼い主さんとペットはとてもよく似ている】ということ。私だけが感じているのかなと思っていましたが、ふとこのことを口にすると、多くのスタッフが同様の感覚を感じていました。外見が似ているという時もあれば、雰囲気や性格が似ているということも。

お話好きの飼い主さんのペットちゃんは、やっぱりよくお話してくれる子が多く、とても礼儀正しい飼い主さんのペットちゃんは我慢強く律儀な性格の子が多かったりします。

もともとペットを迎える時に、自分や家族に似ている子を選ぶ傾向にあるそうですが、個人的には飼い主さんと一緒に暮らしていくなかで似てきたのだろうな...と感じます。

“夫婦は似てくる”なんて言いますが、飼い主さんとペットの間にも深い絆ができるからこその現象なのでしょうね♪


しっかり理解してくれています

ペットの理解力 わかっている

愛猫や愛犬は飼い主さんの気持ちや言葉をしっかり理解しています。そして感受性が豊かな子だと、飼い主さんの気持ちや家庭内の雰囲気をいち早く察知して気を遣ってみることも…!

よく妊娠中の飼い主さんから、うちの子は甘えん坊で独占欲が強いタイプで、赤ちゃんが生まれてきたらヤキモチを妬いてしまわないか心配...なんてご相談を受けたりします。

ペットと赤ちゃん 赤ちゃん返り

もちろん子供に対しての反応は、それぞれ違うので一概には言えませんが、産まれてみると飼い主さんが驚くほど甲斐甲斐しくお世話をしたり遊んであげる子が多いように感じます。

大好きな飼い主さんにとって大切な存在だと、きちんと理解しているからこその行動なのでしょう。ただ彼らはとっても健気なので中にはヤキモチを我慢して体調を壊してしまう子もいます…!ぜひペットを愛でる時間も作ってあげてくださいね。


お別れのタイミングはペットが決めている?

ペット 死別 ペットロス

いつかはやってきてしまう、ペットとのお別れ。考えるだけでも涙が出てきてしまいますよね。私自身、動物看護師をしていても愛犬との別れは想像をはるかに超えた寂しさと悲しみの海の中にいるような感覚でした。

でも、不思議なことにそのお別れのタイミングはペット達が決めているのかな?と感じる事が多々あります。入院中でも飼い主さんが面会にくる時間まで頑張ってくれる子、退院して家族に抱っこされた途端息を引き取る子、安心できるおうちにいるときに旅立つ子…その子の性格や飼い主さんの気持ちなどを汲んだタイミングで虹の橋を渡るペット達が本当に多いのです。

ペットとのお別れ タイミング

もちろん看取れなかった、お留守番中にいってしまった、というお声もあると思います。ただ経験上、どのような子もエンジェルケアを行う際に感じるのは、とても穏やかな顔をしているということ。

愛され、満たされていたペット達は「ぼくはこんなに幸せだったよ」「わたしはこんなにがんばったよ」と教えてくれます。時が経ち、落ち着いた時に、飼い主さんがすっと受け入れられるようなタイミングや旅立ち方を、ペット達が決めてくれているのかもしれませんね。


限られた時間を楽しんで過ごしてください

ペットと一緒 幸せな時間

ペット達の寿命は年々伸び、ハイシニア期に入っても元気に過ごせる子が増えているなと感じています。それでも、愛犬や愛猫はあっという間に飼い主さんの年齢を超えていってしまいますし、一緒に過ごせる時間は限られています。

その現実を悲しむのではなく、その限られた時間をどうしたら目いっぱい楽しめるのかを考えてみましょう!大切なペットとの日常が愛に溢れ、ますます幸せなものになりますように。



関連ブログ

【ペット雑学】ペットにまつわる世界のユニークな法律
飼い主さんだからこそ思いつく!困った時にペットに有効な裏技テク
ペットの健康診断!?受ける頻度や金額の目安はどれくらい?
愛犬・愛猫との別れに立ち直れない時は
びっくり仰天!動物病院エピソード~生命の不思議編
愛が溢れる飼い主さん!動物病院での珍エピソード
【ペット雑学】柴犬の”柴”って?ワンちゃんの意外な語源を大調査




▼ この記事を書いたのは ▼
クリックでライターの詳細がご覧いただけます。

Back to blog