自治体や会社から送られてくる健康診断のお知らせ。年に1回受けている方も多いのではないでしょうか?でもペット達は飼い主さんが動物病院に足を運ばない限り健康診断の機会はありません。
人間の数倍も早く年齢を重ねていくペット達。まだ若いように感じる5歳でも人間齢に換算すれば30~40歳前後にあたります。健康寿命をのばすためにも、ぜひとも健康診断の習慣をつけておきましょう!
ペット健康診断の頻度
健康診断は1歳以降を目安に年1回の頻度で受けるとベストです。1歳でも人間齢にすれば20歳、成人を超えてきますので早すぎるという事はありません。
また7歳以降のシニア期はできれば年2回が理想的です。心臓や腎臓など持病が出てきた時は、かかりつけの獣医師の指示に従って検査を受けましょう。
健康診断を受けるタイミングは、春の予防時期にフィラリア検査と合わせて受けると採血も1度で済み、ワンちゃん達の負担も軽減できるためオススメです。
反対に猫ちゃん達は、春時期ですと待合室にたくさんのワンちゃんがいて怯えてしまう事もありますので、秋から冬時期に受けるといいかもしれませんね。
健診って一体なにをするの?
人間では身体測定の他、採血、視力、聴力など様々な検査を受けますがペット達の健康診断メニューは少し違います。まず麻酔が必要になる胃カメラやMRI,CT検査は基本的にありません。
ではここで検査メニューを簡単にご紹介します。
■診察
体重や体温測定の他、聴診を行い心雑音がないかのチェックが行われます。目や耳、皮膚、関節、目で見て異常がないか、手で触って痛みがないかなど外見上わかることを獣医師が確認するのが診察です。
日常生活で気になっている事や心配なことがあるときはこの時に相談してくださいね。
■便検査
腸内細菌の様子や寄生虫の有無を確認します。病院から指示があれば自宅から出来るだけ新鮮な便を持参しましょう。ビニールやプラスチックなど水分を吸収しない容器にいれて持参すると検査を行うことが可能です。
■尿検査
基本的には人間の尿検査と同様です。鮮血や結晶がないかの確認、ph値が正常かなどをチェックします。尿糖や比重の数値によって糖尿病や腎不全が見つかることも。
■血液検査
一般的には腎臓や肝臓、血糖値、中性脂肪などが測定項目に含まれていて、病気の早期発見に役立ちます。年齢や持病の有無に合わせ、心臓や膵炎の検査項目が追加されることも。
■エコー
お腹の中の様子を確認します。エコー検査でわかることは多く、各臓器に腫瘍がないか、異変が起きていないかを総合的に見る事ができます。心臓の病気がある場合、心臓のエコーを見る事もありますが、こちらは専門医でなければできないため行っていない病院の方が多いかもしれませんね。
■レントゲン
関節の異常がないか、各臓器の大きさが正常か、異物がないかなどを確認します。撮影時の被爆を気にされる方もいらっしゃいますが、撮影時の放射線はごく少量で健康に問題はありませんのでご安心くださいね。
ペット健康診断、金額の目安は?
健康診断にかかる費用は検査のメニューによって大きく変わってきます。
診察と血液検査のみであれば1万5千円~2万円程。上記のメニューを全て行うということであれば3万5千円~5万円程と考えておきましょう。
原則、健康診断にペット保険は使用できません。しかし健康診断の割引キャンペーンを行っている病院も多いので、ぜひかかりつけの動物病院に確認してみてくださいね。
年齢に合わせて内容はカスタムしよう
検査の内容はカスタムできます。とはいえ、健康診断セットとしてメニューを決めて行っている病院もあれば、飼い主さんから希望があったもののみを行う病院もあります。
飼い主さんの中にも、どの検査が必要なのか分からない方も多いかと思います。そこで、予約制であるか否かに関わらず、健康診断前に一度お電話で問い合わせすることをお勧めします。なかには便や尿の持参が必要な事や、血液検査のため絶食をお願いされることもあります。
当日はペット達が緊張し、結果が出るまでは飼い主さんが心配するかと思います。もし何か異常が見つかっても、その病気は健康診断を受けなければ気が付くことすらできなかったものです。
見つけることができたことをラッキーと考え、切り替えて治療をスタートしてくださいね。
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