ペットの療法食とは?正しい食べ方や入手方法

ペットが病気になり継続的な治療が必要になると獣医師から【療法食】への切り替えをすすめられることがあります。

実はこの療法食、最近ではフリマサイトなどでの出品が禁止され、その取り扱い方に注目が集まっています。また実際に食べさせていると味に飽きてしまう、多頭で他の子も口にしてしまう、など様々な問題に直面する飼い主さんも多くいらっしゃるかと思います。

そこで今回は療法食の扱い方や与え方などについてまとめてみました。


ペット用療法食とは

犬 療法食とは

療法食と一般の総合栄養食の差は食事に含まれる栄養素や成分量の違いにあります。総合栄養食は、世界的に定められた基準に乗っ取って作られていますが、療法食は各メーカーの研究結果に基づいて作られているのが特徴です。

同じ病気に対して作られていてもメーカーによって微妙に成分差があり、どのメーカーのどのフードにするかの選択は獣医師が行います。

近年ではネットショッピングの普及により今まで以上に手軽に購入できるようになりましたが、結果として高額で転売されることも増えてしまい、本当に必要な動物たちに療法食が行き届かないなどの問題も起こっています。

この問題に対しフリマサイトなどでは出品が禁止され、各メーカーでも規格や商品名を短期間で変更する、独自のサイトを開設しネット上で購入できるようにする等の対策を取るようになりました。


正しい与え方

猫と療法食 与え方

原則として療法食を与えるときは、おやつやトッピングなど他のものは一切与えてはいけないとされています。療法食はいわばお薬と同じようなもの。与える量や与え方の決まりをしっかり守ることでその効果が発揮されると考えましょう。

ただし、これは獣医師によっても見解が変わります。

中にはトッピングしてでも食べてくれるのであればその方が良いという先生もいます。これはどういった病気で、どれ程の進行具合かなど、ペットの状態によって左右される部分でもありますから、かかりつけの先生にご相談なさってくださいね。

またトッピングとして使用できるウェットタイプの療法食もあります。食いつきが悪い時は活用してみましょう。


多頭飼育の場合に気を付けたい

多頭飼育と療法食

困ってしまうのが多頭飼育をしているおうちです。一人だけ違う食事を与えるのが難しいというお声は現場でもよく耳にします。

健常な子が療法食を食べてもいいかという点では、やはり望ましくはありません。数口食べてしまう程度であれば大きな心配はありませんが、日常的に療法食を食べていると栄養過多、または栄養不足が心配です。

できれば食事の時間をずらす、場所を離すなど、対策を取って頂くと理想的。置きエサにしてしまうとお留守番中は見ていることができませんので時間を決め残っているものは片付けてしまいましょう。


開始と終了のタイミングは必ず相談を

療法食のタイミング

食べ方によってはお薬を使わなくて済むほど、強い効果を発揮するのが療法食です。必ず開始と終了のタイミングは獣医師の指示を仰ぎましょう。

腎不全の予防に若いうちから腎臓系の療法食を食べさせておく、おしっこ系の療法食を食べさせていたけど調子がいいから一般食に切り替える、など独断で食事を変更してしまうとかえって健康に影響が出てしまう事があります。

また現在療法食は様々なニーズに合わせ獣医師が処方できるよう、一つの病気に対して数種類のラインナップを用意しているメーカーがほとんどです。その中でどのフードが一番合っているかの判断は獣医師にお任せしてくださいね。


療法食で困ってしまったら

療法食を食べない時

療法食で一番困ってしまうのはとにかく食べない時かと思います。味に飽きてしまい突然食いつきが悪くなる、なんてこともあるかもしれません。

そんな時は軽く温める、ふやかしてみるなどが一つの作戦です。また二つのメーカー品を交互に与え飽き対策している方も!あまり大きすぎると酸化が進み嗜好性が落ちてしまうため、フードの規格は最低でも1か月で使い切れるサイズがベストです。

また購入前に小袋になっているサンプルをもらえる事もありますので、動物病院で確認してみてくださいね。

ペット達にとって食は生きる上での大きな楽しみの一つです。気に入ってくれるものを獣医師と相談しながら見つけてあげましょう。




関連ブログ

ペット用サプリメントとの付き合い方
犬のかかりやすい病気vol.1~外耳炎
猫のかかりやすい病気vol.1~下部尿路疾患
猫のかかりやすい病気vol.2~猫風邪
犬のかかりやすい病気vol.2~下痢
健康のバロメーター!猫のうんちからわかる体調の変化とは?
猫エイズはうつる?症状や治療方法とは




▼ この記事を書いたのは ▼
クリックでライターの詳細がご覧いただけます。





ブログに戻る