一般的に被毛のカットまで行うのがトリミング、爪切りや肛門腺絞り、シャンプーなどのデイリーケアまでを行うのがグルーミングと呼ばれています。
短毛、長毛に関わらずこのお手入れはとっても大切。お手入れのベストタイミングを逃してしまうと病気やケガに繋がってしまう事も…!
そこで今回はお手入れの理想的な頻度や、放置することで起こってしまうトラブルについてご紹介します。
お手入れの理想頻度
ワンちゃん達の爪の伸びるスピードや、肛門腺の溜まり具合には個体差があります。外をたくさん歩くワンちゃんであれば爪は自然に削れていきますし、肛門腺も大型犬であれば排便時に一緒に出せている事が多く、絞らなくても問題ない場合も。
ただし季節や年齢、食事、生活環境など様々な要因によって日々変化していくものですから、一度大丈夫だったからといって放置してしまうのはNGです。3週間~4週間に1度はシャンプーを含め体のお手入れを行いましょう。
ワンちゃんの皮膚は約3週間でターンオーバーを繰り返します。シャンプーやカットのタイミングとしてもベストと言えます。
爪が伸びすぎてしまうと?
爪切りの目安は足をおろした時に爪が地面にあたるようになってきたら、です。歩いた時にカツカツと音が鳴るようであれば早めに爪を切りましょう。
ワンちゃんの爪の中には血管が通っていて根元が一番太く、爪先に向かって細くなっていく形状をしています。爪切りではこの血管の手前までをカットしていきますが、爪の伸びすぎを放置してしまうと血管も一緒に伸びてしまい爪切りをしても地面にあたってしまう、または多少の痛みを我慢してもらい血管ごと爪を切る、ということになってしまいます。
また伸びすぎた爪が巻き爪になり肉球に食い込んでしまうことや、少しの衝撃で根元から折れてしまうような大ケガにも繋がります。
長い爪や伸びすぎた足裏の毛は歩く時に腰や背中に大きな負担をかけますので定期的な爪切りはとても大切です。足裏カットもセットでやってくれますので是非お願いしてくださいね!
肛門腺が溜まりすぎると危険!
肛門腺絞りのタイミングは、肉眼ではわかりにくい事もあるので、原則は3週間から4週間を目処に行っていただくと安心です。肛門腺が溜まってくると、ワンちゃんもむずがゆさを感じお尻をズリズリと引きずって歩くような仕草が見られます。また独特な臭いを放ったり、肛門下が膨れてくることも。
肛門腺は臭腺のひとつで肛門を中心として4時と8時のあたりにあり、袋状になっています。これを皮膚の上から押し上げるようにして袋の中にある分泌物を出すことを肛門腺絞りと呼びます。
簡単に出る事もありますが分泌物が硬いワンちゃん達も多く動物病院でなければ出せないケースも少なくありません。
肛門腺が溜まりすぎると周囲が炎症を起こしてしまい袋が破裂してしまいます。溜まった肛門腺液が皮膚を突き破って外に出てくるため強い痛みを伴い、食欲や元気の低下が見られることも。この場合は洗浄や抗菌剤の投与などしばらく通院治療を受けることになります。
季節によって肛門腺液の溜まるスピードが変わることもありますので定期的にチェックしてあげましょう。
サロンの予約が取れない時は
普段通っているサロンで予約が取れないこともありますよね。特に年末年始などは予約が取りにくく困ってしまう事もあるかと思います。
しかし、予約が取れた日までお手入れを放置してしまうとトラブルを起こしかねません。そのような時は是非かかりつけの動物病院さんに依頼してください。
サロンの仕上がりとは異なりますが、多くの動物病院で爪切りや耳掃除、肛門腺絞りは受け付けています。ご自宅でシャンプーをしている方も難しい時は無理をせず依頼してくださいね!
愛犬の様子をよく観察し、ベストなタイミングでお手入れ行ってあげましょう。
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