可愛い愛猫には長生きしてほしい、これは誰もが一度は考えたことがありますよね。猫ちゃんを取り巻く飼育環境の質はどんどんあがっており、ご長寿さんも多くみられるようになってきました。
少し特別な例ですがギネス記録に残る最年長の猫ちゃんは、なんと38歳!驚きの年齢ですよね。猫ちゃん全体の平均寿命は14歳と言われていますが、実は猫種によって若干数字に違いがあります。
今回は気になる猫種別の寿命についてご紹介していきたいと思います。
飼育環境はとっても重要
まず大前提に猫種以上に寿命に大きく関係していることがあります。それは猫ちゃんの【飼育環境】。完全室内飼いで予防接種や避妊・去勢の手術など予防医療をしっかり受けている猫ちゃんとそうでない猫ちゃんには3年以上、寿命に差が出るとされています。
更に完全野良の猫ちゃん達の平均寿命は3~5歳。猫ちゃん全体の平均寿命である14歳と比較すると、いかに外での生活が厳しいものかが伺えます。
最も平均寿命が高い猫種
最も平均寿命が高い猫種は【ミックス種】。つまり雑種の猫ちゃん達!平均寿命は14.3歳です。これは様々な血統が混ざり合っていくことで、各々がもつ免疫の弱さや疾患遺伝子が打ち消されていき強い血筋へと変化していくためです。
私が動物病院で勤務している中で出会ってきた18歳を超える猫ちゃん達も、やはりミックス種の猫ちゃんがほとんどだったように思います。
平均寿命が短い猫種とは
猫ちゃん全体の平均寿命が14歳であることに対し、マンチカンは11歳、ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンは12.5歳と数年短い数字となっています。
これは可愛らしい体格を作るため人間が手を加えたことにより、遺伝的な疾患を発症しやすい血統になったこと。そして体が大きくエネルギーや細胞分裂の数が小柄な猫ちゃんより多いことが理由とされています。
ただしこれはあくまで平均数値!中には平均寿命よりずっと長く穏やかに過ごしている子も沢山います。マイナスに考えず、生活や食事、普段の生活環境を整えていくタイミングの指標として受け止めましょう。
愛猫に長生きしてもらうには?
猫種に関わらず、ご長寿の猫ちゃん達に共通していることは【室内飼い】【適切な予防や治療を受けている】【ストレスフリーな生活をしている】ということ。
猫ちゃん達はとても綺麗好きな動物です。寝床やトイレは常に清潔であることを意識しましょう。更に食事は安すぎず、着色料や添加物が使用されていないものを選んであげると理想的。1kgあたり1000円を切らない価格帯を目安にするといいかもしれません。
定期的な健康診断、そして病気が見つかった時は早期に治療を開始する、体の管理をこまめに行うことも長生きにはとても重要なポイントとなります。猫ちゃんの多くが発症する腎不全も早期の段階から治療を開始し、上手にお付き合いしながら平均寿命をはるかに超えて頑張っている猫ちゃんをたくさん見てきました。
そして一番大切なことは飼い主さんとの関係が良好であること。気まぐれな性格ということもあるので、四六時中べったりという事ではなく猫ちゃんの気分に合わせて、飼い主さんがうまく距離感をコントロールしてあげられると猫ちゃんも居心地よく感じてくれるようです。
少しでも長く愛猫と過ごしていけるよう、環境を整えながら1日1日を楽しんで過ごされて下さいね♪
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