一般的に小・中型犬は7〜10歳頃、大型犬は5歳頃から食欲や消化機能、新陳代謝の低下等、老化のサインが現れ始めます。ワンちゃんの健康維持の為、その頃を目処に老化に配慮したシニア用フードへの切り替えが必要です。今回は、そんなシニア期からの食事についてお話しします。
シニア食へ切り替えと注意点
老化により運動量や新陳代謝が低下するころにより、若い頃と同じ食事ではカロリー過多になってしまいます。そのため、低脂肪・低カロリーで栄養価の高い食事を摂ることが理想的です。
シニア用フードにはワンちゃんの体の大きさや犬種、病気の症状の有無などを考慮されたものから、衰えやすい部位のサポート機能を備えたものなど種類が豊富にあります。どれを選べば良いのか迷った時は、獣医師さんと相談しながらワンちゃんに合ったものを選んであげましょう。
また、フードを一気に変えてしまうとワンちゃんの消化機能に負担をかけてしまいます。特にシニア期の場合はより時間をかけて、初日は5%程度から、10%、15%…と少しずつ新しいフードの割合を増やしていきましょう。フードの切り替えを開始したら、体調に変化がないか観察も忘れずにしてあげてくださいね。
タンパク質を意識した食事を
タンパク質は筋肉を作るのに必要なアミノ酸の供給や、免疫機能を保つために欠かせない栄養素。もともとワンちゃんは雑食傾向の肉食なので、肉や魚などの動物性タンパク質をしっかり摂ることが重要です。原材料の最初に肉・魚類が表記されているものを選ぶようにしましょう。
脂肪は体温の維持やビタミンの供給に、炭水化物は身体を動かすためのエネルギー源として必要な栄養素になります。ヒトもワンちゃんも必要な栄養素ですが、摂りすぎは同じように肥満の原因となってしまい、心臓への負担や病気へのリスクになるので気を付けましょう。
また老化により消化機能も衰えてきてしまうため、消化を助ける酵素や乳酸菌、食物繊維などを一緒に摂取させて、健やかな腸内環境を保ってあげることも大切です。
栄養素ばかり気にしてしまいがちですが、実はシニア期のワンちゃんには水の摂取も重要です。脱水症状を引き起こすと肝臓や腎臓への負担も大きくなってしまいますので、常に新鮮な水を飲むことができるよう用意しておいてあげましょう。
ヤギミルクやウェットフードなどは嗜好性も高く、便秘対策と水分補給ができるためにオススメです♪
なかなか食が進まない!その時には…
加齢とともに食が細くなりフードをあまり食べなくなってしまった時は、愛犬の好みに合うよう工夫してみましょう。フードを電子レンジ等で温め、匂いを強めるのも方法の1つです。手作り食を少量トッピングしてあげるのも効果的。体力維持のためにも、まずは食べることがゴールだと考えましょう。
1回に食べられる量が減っているようなら、回数を増やしてみるのもいいですね。少量ずつ食べることは消化機能の負担も軽減されます。1日のトータル食事量はなるべく変えずに、食べる回数をワンちゃんに合わせて調整してあげましょう。
▲SKY BAR(現在はSサイズのみのお取扱い)
高齢になると、飲み込む力も弱まっています。少し下を向いて食べる姿勢が飲み込みやすく、食べ物もスムーズに胃に送られます。理想的なお皿の高さは肩の高さと同じくらい。食事台を使用すると、食べやすくなるのはもちろん、床からの適度な高さが首や腰への負担を和らげます。
食欲が少しずつ減退するのは正常な老化なので心配ありません。しかし、急激な体重減少は消化機能の減少や病気の可能性も考えられます。そのような時は獣医師さんに相談してみましょう。
元気なシニア期を過ごすために
愛犬の見た目での変化を感じられなくても、内臓機能が衰えてきている場合があります。年齢によって最適なカロリー摂取量はその幾度と変化するので、年齢や体調に合った食事を心がけましょう。
食が細くなってきたら、焦らずにまずは適量を食べることを目標に。ワンちゃんが元気なシニア期を過ごせるよう、一緒にサポートしていきたいですね。
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