ワンちゃん達に生えている被毛の毛質や毛色は、犬種によって大きく異なります。そして、それは愛犬のチャームポイントの1つでもありますよね。
そんな個性溢れる被毛ですが、実は可愛いだけでなく皮膚を保護したり体温を適切に保ってくれたりと、ワンちゃん達にとって重要な働きもしてくれているのです。
ところが、そんな被毛があれよという間に抜け落ちてしまうようなことがあります...
では突然の脱毛はどのような時に起こるのでしょうか?今回は脱毛の原因についてご紹介していきます。
心配のいらない脱毛とは
脱毛の中でも心配はいらないとされるのが【換毛期】によるもの。
アンダーコートとオーバーコートがあるダブルコートの犬種に見られる現象で、夏は涼しく、冬は暖かくいられるよう季節に合わせ被毛が抜け落ちたり生え変わっていきます。
レトリバー犬種や柴犬などの日本犬犬種がその代表格。驚くほど抜けるので心配になってしまいますが、皮膚に赤みや痒みが見られなければ大きな心配はありません。
ブラッシングを行って換毛のサポートをしてあげてくださいね♪
ただし、自宅の中で生活しているワンちゃん達は空調が効いた空間にいることで、換毛期が本来到来する時期から大きくずれてしまうことも珍しくありません。被毛の状態と外気温を確認しながら温度対策を忘れないようにしましょう。
アレルギーが原因で起こる脱毛
脱毛を起こす代表的な病気の1つが【アレルギー】です。
とはいってもその原因はさまざまで、ハウスダストなどの環境因子や小麦などの食物因子、愛犬が何にアレルギーを起こしているかは検査を受けてみなければわかりません。
ただアレルギーが原因で急激に脱毛が進む場合は、痒みやただれ、炎症も一緒に起きる事がほとんどです。特に痒みは初期から見られる症状ですので、脱毛部位の皮膚状態をチェックし、異常があれば動物病院にかかりましょう。
寄生虫が原因で起こる脱毛
ノミやダニなどの寄生虫も脱毛の原因となります。
単純に咬まれたことで痒みを感じ、本人が掻き壊すことで毛が抜けてしまったり、ノミやダニにアレルギーを起こして脱毛に繋がる事もあります。
こちらは、日頃から予防薬を使用しておくことで、大半は未然に防ぐ事が可能です。毎月の予防薬をしっかり使用してあげてくださいね。
病気が原因で起こる脱毛
ワンちゃん達が発症する病気の中で、ホルモンに関わる病気は二次的な症状として脱毛が起こることが多くあります。
皮膚自体に炎症や痒みはないのに、どんどん被毛が抜けていく、毛艶がなくなる、左右対称に脱毛しているなどがよく見られる特徴です。
それ以外にも腎臓や肝臓の病気、栄養状態の悪化、加齢などが原因で脱毛が見られることも珍しくありません。つまりどのような病気でも脱毛に繋がる可能性があるのです。
皮膚や被毛は体の状態を見るバロメーター。異変を感じたら、まずは受診することをお勧めします。
脱毛や皮膚疾患は長い付き合いになることも
動物病院で勤務していると、さまざまな病気のワンちゃん達に出会います。
その中でも皮膚疾患というのは繰り返す子が本当に多く、病気と長いお付き合いになるワンちゃんも少なくありません。ただこういったワンちゃん達の飼い主さんは、皮膚の状態にとても敏感で異変に気が付くのもとっても早いんです!
初期のうちに治療を始めることで重症化を防ぎ、本人の負担を最小限に止めることができます。愛犬の被毛を守るためにも、日頃から皮膚や被毛のチェックを習慣化しておくと安心です。
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