ワンちゃんもシニア期に入ると寝ている時間が多くなり、どうしても運動量が減ってしまいがちですよね。筋肉や関節がこわばり衰えてしまうことを防ぐためにも、シニア期のワンちゃんにはマッサージがオススメです。
マッサージによって血行が良くなると、身体が温まるうえ、寝たきりを予防することにも効果的なんですよ。今回は部位ごとにマッサージ方法を紹介していきますので、愛犬とコミュニケーションを取りながらぜひチャレンジしてみてくださいね。
優しくお顔のマッサージ
目や鼻、耳などの器官を日常的に使用しているため、顔の筋肉は全体的疲労が溜まりやすくなります。とくにシニア期は鼻涙管が狭くなるので、マッサージで涙の通りを良くしてあげましょう。顔を両手で包み込み、目の下から耳にかけて親指で撫でまわすようにします。
また、ワンちゃんは見上げることが多く、肩も凝りやすい傾向にあります。肩甲骨や首の周りも優しく揉みほぐしてあげましょう。
運動の代わりにも!全身のマッサージ
背骨を人差し指と親指で挟むようにし、力を入れずに触るようなタッチで頭から尾に向かって優しくなでます。筋肉をほぐすようなイメージで、強く引っ張らないように注意してください。四肢も足の付け根から先端にかけて同様に行います。
全身の筋肉をほぐしたら、関節が固まるのを防ぐために屈伸運動を兼ねたマッサージも施していきます。足を優しく持ち上げ、ゆっくりと曲げ伸ばししましょう。ワンちゃんの関節は縦方向にしか動きません。足先が外側に向かないよう、真っ直ぐに曲げ伸ばしすることが注意点です。
つぎに、足裏の肉球部分もほぐしてあげます。指の腹を使い、下から上へ、そして肉球のあいだを優しく揉みこんでくださいね。
便秘気味の子には「の」の字マッサージ
お腹のマッサージは、便秘の子に効果が期待できます。仰向けで抱きかかえ、時計回りに「の」の字を描くように、お腹を優しく撫でてあげましょう。力を入れ過ぎないように注意しながら、腸に適度な刺激を与えます。肛門に向かって手を動かし、便を肛門へ押し出すように行うことがポイントです。
排せつ物が溜まったままだと、体に障害を起こす原因になることも。そのため、排せつがうまくできない場合はこのようにして手助けしてあげるといいでしょう。また、去勢手術をしていない子は、会陰ヘルニアにもなりやすいです。お尻の周りをマッサージで刺激することで、予防することもできますよ。
満腹の状態でマッサージをすると、苦しくなってしまい逆効果です。食後すぐは避けるようにしてください。
マッサージのメリットはたくさん!
ワンちゃんと触れ合うことはコミュニケーションにもなり、飼い主さんとの絆も深まります。リラックス効果もあるので、シニア期の疲れやすい心身を癒してあげることもできるのです。
突然マッサージを始めるとワンちゃんも驚いてしまうので、声をかけながらゆっくりと、触れ合うところから少しずつ慣らしていくことが重要です。飼い主さんの爪が伸びていると体を傷つけてしまうことがあるので、必ず短くしてから行いましょう。また、指輪などのアクセサリー類があたらないよう、マッサージの時は外してあげてくださいね。
マッサージがきっかけで、からだの変化に気付くこともあります。マッサージの最中に痛がる様子が見られたら、揉む力が強すぎるのかもしれません。力加減は自分の耳たぶを握った時に痛みを感じない程度が目安です。気をつけていても同じところを痛がる場合には、獣医師さんに相談しましょう。
1日5分程度で良いので、できるだけ毎日、健康チェックも兼ねて行うことをオススメします。
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