シニア期からの運動!飼い主ができるサポートと注意点は?

シニア期の散歩

ワンちゃんにとっての散歩は運動のためだけではありません。気分転換やストレス解消になり、それは歳をとっても同じです。年齢とともに筋力や関節機能は衰えていきますが、体力維持やリフレッシュのためにも適度な運動である散歩は大切なのです。

では、老犬との散歩にはどのような注意が必要なのでしょうか。

シニア期からの散歩

老犬の散歩 注意点

通勤時間などの人が多い時間帯は避けて、ワンちゃんのペースで楽しめる時間にお散歩しましょう。もし以前に比べ散歩を嫌がるようなら、やめてしまうのではなく、まずは外に出るところから始めてみて下さいね。外の刺激を受けることは認知症の予防にもなりますし、生活リズムを維持することができます。

また、急な坂道や階段などはなるべく避けて、ゆっくり歩けるコース選びを。無理をせず、疲れている様子が見られたら休憩することも必要です。

年を重ねると腎機能や新陳代謝が低下し、特に喉が乾きやすくなりますので、飲み水は常にお散歩バッグの中に用意してあげて下さいね。


散歩に適したコンディション

犬の散歩 コンディション

体温調整の機能や体力が衰えてくると、熱中症のリスクが高まります。気温が高い時には散歩や屋外の運動は避け、早朝や夕方などの涼しい時間が最適です。

アスファルトを歩かせる場合には、特に注意が必要です。寒い時期はアスファルトや氷は肉球に張りつく危険があり、また真夏には表面温度が急上昇するため、肉球を守るために犬用の靴下や靴を履かせたり、芝生や土の上を歩かせるなど工夫してあげましょう。

犬は皮毛に覆われて寒さには比較的強い動物なので、目安として気温が10度以上の日には活発に運動しても大丈夫です。しかし、幼い頃から室内で飼育されている子や寒さが苦手な犬種には、防寒用の服などを着せてあげてくださいね。

室内外の気温差が10度以上ある場合には体に負担がかかってしまうため、出る前に玄関などで外の温度に慣らしてあげると良いでしょう。


歩行の介助

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シニア期になると自立歩行が難しくなってくるワンちゃんもいます。そんな時は、状態に合わせて飼い主さんのちょっとした補助が役立ちます。

■ハーネス
歩いてふらつく場合には、転倒する恐れがあるためにハーネスの装着をオススメします。首輪だけでは、体を支え辛いうえに首に負担をかけてしまいます。老齢になると気管が弱くなるために首への負担を軽減してあげましょう。嫌がる子には、室内で短時間のみ付けるなど少しずつ慣らしてみて下さいね。

■ウォーキングベルト
足腰が弱って自力ではなかなか立てない場合には、後ろ足を支えるウォーキングベルトを使うと便利です。足腰の負担を軽減してあげるだけでなく、立ち上がりやすくそして歩きやすくなります。

バスタオルでも簡単に代用できます♪その際は薄手で柔らかく、丈夫な素材のものを選びましょう。お腹にタオルをかけて脚を出す穴の位置を決め、その部分を切ります。穴が大きすぎず小さすぎないよう調整をし、完成したら上手に歩けるかの確認をしてみて下さいね。

ウォーキングベルトでワンちゃんを持ち上げすぎてしまうと歩きにくいだけでなく、腰などに負担がかかってしまうため持ち上げる高さにも注意が必要です。

■車椅子
下半身が麻痺している場合には、車椅子を使う方法もあります。完全に麻痺してしまう前に車椅子を使うことはリハビリにも効果的です。後脚用だけでなく、前脚用や四肢用などもあるので症状に合わせて選んであげてくださいね。また、弊社のPGソフトカートもおススメです。フルオープンでワンちゃんの出入りがしやすく、通気性抜群のメッシュ仕様で視野が広がるため、お散歩にも適しています。

■マッサージ
マッサージで筋肉をほぐすことは筋力を落とさないうえ、転倒や怪我などの予防にもなります。まずは足先を持ち、ゆっくりと曲げ伸ばす動作を各脚5回ずつからやってみましょう。犬の関節は縦方向にしか動かさないため、伸縮させるときには前後縦方向のみで。足裏の肉球も下から上へ、そして肉球の間と、指の腹を使ってやさしく揉んであげます。

力の入れすぎには注意して、自分の耳たぶを握り、痛みを感じない程度を目安にして下さいね。コミュニケーションは脳の活性化にも期待できます。


愛犬のためにできることから

犬のシニア期にできること

年を重ね、歩くことが今まで以上に難しくなってしまったとしても、愛犬のためにできることはたくさんあります。まずは一緒に日を浴び、風を感じることから始めてみませんか。



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