人間でも生理現象として見られるおならやゲップですが、実はワンちゃん達にも見られることもあります。とはいえ、愛犬が繰り返しおならやゲップをしていたら、どこか調子でも悪いんじゃないか...と心配になる方も多いはず。
病院に行くほどじゃないけれど、放っておいていいのか悩んでいる。という方に向け、今回はおならやゲップの原因や受診した方がいいケースについてご説明していきます。
おならやゲップがでる原因とは
ワンちゃん達がおならやゲップをする原因は、人間同様に食事を消化する過程で発生するガスを体の外に出すため。特に、早食い傾向にあるワンちゃんや短頭種のワンちゃん達は、食事の時や飲水時に飲み込む空気の量が多いため、余分に入ってきた空気を外に出すためにおならやゲップが出やすい傾向にあるようです。
こちらは自然な現象ですので、まず心配はいりません。
ただし、
・食事が体に合っていない
・消化不良を起こしている
・誤食をした
といった場合には匂いがきつい、回数が多い、腹痛、下痢、嘔吐など他の症状を伴うこともあります。
緊急を要するケース
基本的に、おならやゲップが出ていても食欲や元気があり、他の症状がなければ大きな心配はありません。しかし、なかにはイレギュラーとして緊急で病院にかかっていただきたいケースとが存在します。それは【胃捻転】や【腸閉塞】といった重篤な疾患を発症している場合です。
自宅で判断することはできませんが、おならやゲップ以外にわかりやすい症状が伴います。例えば頻回な嘔吐や腹部の強い張り、下痢や呼吸異常、明らかな食欲・元気の低下など。こういった症状が出たときは要注意!早期受診が命を左右します。しっかりと頭に入れておきましょう。
対策方法
■食事変更
消化の良い食事に変更することでおならやゲップの回数、匂いが改善されることもあります。動物病院では消化のいい療法食も用意されていますので、気になる方は相談してみてもいいかもしれません。
また水分量が多い半生フードやウェットタイプに変更するだけで、消化器官の負担を減らせることもあります。まずは少量パックを購入し、様子を見てあげましょう。
■食器や食事環境の見直し
食事内容だけではなく、食事をする環境そのものを見直すことも重要です。
早食いは空気をたくさん飲み込んでしまうだけでなく、消化不良を招いたり、消化器官への負担を大きくしてしまいます。早食い防止のお皿を使用する、1回の食事量を減らす代わりに食事回数を増やし、消化器官への負担を軽減するなど、工夫をしてあげてくださいね。
また食事を床置きするのではなく、少し高さをつけて置いてあげるのも空気を飲み込むことへの対策となります。専用の台も今はリーズナブルに手に入りますので、ぜひ導入してみましょう。
不安な時はまず相談を
たかがおならやゲップと思っていると、実は病気や不調のサインだった!ということもあります。しっかり普段から観察することも大切です。
ちなみに動物病院で働いていると、処置中に緊張のあまりおならが出てしまう子によく出会います。心や体のバロメーターにもなっているのですね♪
繰り返ししている時や、いつもと違う様子の時は遠慮せず動物病院を受診してくださいね!
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