涼しくなっても要注意!もしも愛犬がマムシに咬まれてしまったら

愛犬がマムシに咬まれたら

夏時期になると愛犬がマムシに咬まれた!なんて話を耳にするようになります。自然が多い場所には強い毒性をもつ動物も生息しており、普段は無縁な場所で生活していても帰省や旅行先で遭遇してしまうこともあります。

SNSやネットニュースでマムシに咬まれ顔がパンパンに腫れあがったワンちゃんの写真を見たことがある方もいるのではないでしょうか?私自身は都内の動物病院で勤務しているのであまり多くは目にしませんが、それでも帰省先で咬まれ、緊急でかかった動物病院から帰宅後の治療を引継ぐといった経験が何回かあります。

そこで今回はもしワンちゃんがマムシに咬まれてしまった時の対処法についてまとめてみました。


マムシとは一体!?

マムシとは 毒性

毒蛇は夏が危険!というのはご存知かもしれませんが、マムシは初夏から秋にかけて活発に行動する生き物です。少し涼しくなったからといって油断は大敵で、秋口でも遭遇してしまう可能性は十分あります。

生息場所は日本全土、そしてその毒性はハブの数倍にも及ぶとされていてます。本来は大人しい性格なですが、外部から攻撃されたと認識すると一変して反撃体制に入りとても危険です。

水田や川沿い、池のそばなど水と自然が融合している場所が危険区域となり、草むらに潜んでいることが特に多いので、咬まれるまで存在に気が付けないことも。


犬はマムシの毒に耐性がある?

犬 マムシの毒 耐性があるか

人間はマムシに咬まれると死に及ぶ可能性もありますが、ワンちゃん達はどうでしょうか?

基本的にワンちゃんは人間比べてマムシの毒に耐性があると言われています。その原因ははっきりしていませんが、体温が38度台と高いことがマムシの毒性を抑える働きをしているのではないかという説もあります。

とはいえ、これは咬まれた時点で速やか、かつ的確な処置を受けた場合です。放置すればもちろん死に至る可能性がありますし、すぐに動物病院を受診したとしても入院や点滴、時には輸血など大掛かりな処置が必要になることも。

決してマムシに咬まれても耐性があるから大丈夫ということではありませんので注意しましょう。


咬まれたときの症状は?

犬がマムシに咬まれた
▲蛇等に咬まれた場合、2ヶ所に針で刺されたような傷痕があるのが一般的です。(3~4つの例もあり)

ワンちゃん達がマムシに咬まれる場所は顔、または足先であることがほとんどです。草むらを移動している時や、顔を茂みの中にいれた時にマムシを刺激して咬まれてしまうためです。

咬まれた箇所はマムシの牙が刺さるため、二か所出血するような穴が開きます。咬まれた瞬間、そしてその後も強い痛みを感じますので動けなくなる、元気がなくなる、鳴き叫ぶ、といったこともあるでしょう。過去にはあまりの痛みでパニックになり、救出しようとした飼い主さんに咬みついてしまったというワンちゃんもいたほどです。

放置してしまうと傷は悪化していき、皮膚や筋肉が壊死してしまいます。また症状が進行すると重度の腎不全など命に関わる状態になることにもつながります。


応急処置として、してあげたい事

犬 マムシに噛まれたら

もし愛犬がマムシに咬まれてしまったときは、とにかく早急に動物病院を受診してください。受診までにできることは、毒の回りを少しでも遅らせるようできるだけ動かさないこと、そして傷口を清潔な水で流すことがポイントです。

よく耳にする『毒を吸う』『絞り出す』などの処置は、ワンちゃんの場合は逆効果になることも。傷をむやみに触ってしまうと、かえって悪化させてしまうこともあるので要注意です。痛みも強いので、あまり刺激せず処置は病院スタッフに任せましょう。


マムシ対策として事前に準備すること

マムシ対策 ペッドベッドの活用
▲マムシ、ノミ・ダニ対策にも便利!オーエフティー『ポータブルポップアップベッド

基本的な事ですが、草むらや茂みに近づかせないことが最善策です。アウトドアに連れて行くときも、視界の良い場所で必ず飼い主さんと一緒に行動させましょう。暗くなってからバーベキューやキャンプをする時は、一層注意が必要です。

そして旅行や帰省される場合には、近くにある動物病院を事前に見つけてきましょう。特に長期休暇中には、動物病院も休みである可能性があるので、何軒かピックアップしておき、緊急時にすぐ電話ができるよう番号を控えておきましょう。

万が一咬まれてしまい治療を受けたときは、帰宅後かかりつけに引き継いでもらい治療を継続しなくてはならないケースもあります。使用した薬剤や行った治療を簡単にメモにしてもらい、かかりつけに渡してくださいね。

痛がる愛犬に驚いてしまうかもしれませんが、マムシに咬まれてしまった時は、時間との勝負です。いざという時にできるだけ冷静に動けるよう、対処法を知っておくのは大切です。


関連ブログ

愛犬の気管虚脱、予防や治す方法はある?
犬のかかりやすい病気vol.1~外耳炎
シニア期からの運動!飼い主ができるサポートと注意点は?
愛犬がシニア期になってしてあげられる事は?飼い主と老犬の付き合い方
犬のかかりやすい病気vol.2~下痢
大きな注射にびっくり!【皮下点滴】をご存知ですか?
探してた!愛犬が噛んでも壊れない、究極の耐噛みベッドはこれ!




▼ この記事を書いたのは ▼
クリックでライターの詳細がご覧いただけます。




ブログに戻る