猫にとって入院はストレス?動物病院で過ごす一日のスケジュールとは

猫の入院

マイペースで自分の世界を持っている猫ちゃん達。その自由奔放な姿こそ、猫の最大の魅力といっても過言ではありません。

本能的に単独行動をする猫ちゃん達は自分のテリトリーをとても大切にしており、リラックスできる場所でマイペースに過ごす生活を好みます。

そんな彼らにとってテリトリー外での【お泊り】はどうしてもストレスがかかってしまうもの。特に【入院】は体を元気にするために行うものですが、それに反して心には大きなストレスがかかってしまう可能性も!

今まで愛猫と離れたことがない…という飼い主さんにしてみると体調面も、病院での生活も心配ですよね。

そこで今回は動物病院で入院する際の過ごし方や、ストレスを緩和するための取り組みについてご紹介していきます。

目次
■どんな部屋で過ごすの?
■食事や排せつは心配?
■面会はできる?
■一日のスケジュール
■愛猫の性格や傾向を病院スタッフに伝えましょう



どんな部屋で過ごすの?

猫の入院部屋

猫ちゃん達は聴力が優れ、警戒心も強いので入院中の【音】に注意が必要です。

病院の規模にもよりますが、多くの場合は猫専用の入院室というものがあり、ワンちゃんの鳴き声やスタッフの足音、機械音などが届かない場所で少しでもストレスなく静養できるような環境が整えられています。

暗い方が落ち着くようであればお部屋にカーテンをかける、箱の中が落ち着くような子には段ボールや持参のケージを入れる、といったように性格に合わせ対応することも。

ただし目を離せないような重篤な状態の時は例外です。病状別で入るお部屋の種類について別記事でまとめていますのでぜひご参照ください。


食事や排せつは心配?

猫の入院中の食事

お泊りする猫ちゃんの中には、緊張で食事に手を付けられない子や排せつを全くしなくなってしまう子がいます。入院する子達はただでさえ体調が悪い状態ですから、そうなってしまってもおかしくはありません。

病気による食事制限がなければ自宅で食べているフードを持参してもらう、面会に来た飼い主さんからあげてもらう、ウェットタイプの香りが強く食べやすいフードを用意する...などで対応します。それでも食べてくれず、病状の悪化の可能性があるときは強制給餌という直接口にフードを運び、少しずつ食べてもらう処置を行います。

排せつに関しても、おしっこが何日も出ないときは二次的な病気に繋がらないよう圧迫排尿やエコーを見ながら直接膀胱からおしっこを抜く処置が行われるでしょう。

どちらも猫ちゃんの体調と緊張度合いを見ながら慎重に進められていきます。


面会はできる?

猫の入院 面会

入院中の面会は可能な病院がほとんどです。ただし時間帯や人数、制限時間など決まりを設けている病院もありますので、事前に確認しましょう。

いちスタッフとしては飼い主さんに来ていただけると食事に手を付けてくれたり、猫ちゃんのテンションが上がったりするのでとても助かります。

鳴き声を聞くだけで喜んでいるな、安心しているな♪というのがわかるほど。短時間でもぜひお顔を見に行ってあげましょう!


一日のスケジュール

猫の入院 1日のスケジュール

入院中は排せつや点滴交換など、必要に応じてその都度スタッフが対応していきます。それに加え、朝と夕の決まった時間に、注射やお薬、採血、バイタルチェックなどの処置が行われるでしょう。

緊張が強い子は目隠しのカーテンをつけていますので、異変がないかはこっそりのぞき込むような形で確認します。



愛猫の性格や傾向を病院スタッフに伝えましょう

愛猫の入院

入院が決まったらまずは愛猫に関する情報をスタッフに伝えましょう。

食事の時間帯や普段食べているもの、好物は何か、苦手なもの、何をされると喜ぶかなど。大きな音が苦手、男の人が嫌い、といった具体的な情報は入院中のストレスにつながりますので忘れず情報共有してくださいね。

当然ご自宅で飼い主さんと過ごす時と同じようにできるわけではありませんが、そういった情報は入院生活を送るうえでとても貴重なもの。

不安があるのは猫ちゃんも飼い主さんも一緒です。

わからないことは遠慮せずどんどんスタッフに聞き、入院生活を乗り切ってくださいね。



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