猫の“しっぽ”の不思議!もしもケガをしてしまった時の対処法とは

猫のしっぽの不思議

皆さんの愛猫のしっぽは、どんな形をしていますか?スラリと長かったり、ポンポンの様に丸く短い子、直角に曲がっていたりなど猫ちゃんの個性がとってもよく出ている部分でもありますよね。

どんな形でも可愛らしいパーツですが、実はこのしっぽ、骨折してしまう事があるのをご存知でしょうか?骨折に限らず尻尾はケガをして重症化してしまう事が多々あります。

そこで今回は猫ちゃんの“しっぽ”について少し掘り下げてご紹介していきます。

目次
■猫ちゃんの尻尾の仕組み
■尻尾のケガで多いのは?
■もしもケガをしてしまったら
■カギ尻尾はなんでなるの?
■尻尾の形は愛猫の個性

猫ちゃんの尻尾の仕組み

猫のしっぽ 仕組み 骨

猫ちゃんのしっぽは【尾椎】という骨が連結してできています。長い子で尾椎の数は20個ほど。その尾椎は脊椎と繋がっていて、尾の先端まで神経が通っています

触られている感覚もしっかりあります。お子さんが猫の尻尾にじゃれて遊んでいる時も猫ちゃんはちゃんとわかっていて、あえて遊ばせてあげているのですね。

そして、そんな猫ちゃんの“しっぽ”にはお仕事がたくさん!体のかじ取りや、防寒アイテム、気持ちを表現するツールとして重要な働きをしている器官でもあるのです。


尻尾のケガで多いのは?

猫のしっぽで多いケガ

屋内飼育の猫ちゃん達は、意外にもしっぽを挟んでしまう怪我が多いようです。ドアや隙間に挟まれたり、飼い主さんがうっかり踏んでしまったり、お子さんが強く引っ張りすぎてしまったりすることがあります。また、最近では電動マッサージチェアに挟まれてしまう事故も珍しくありません。

一方、屋外で生活している猫ちゃんたちは、車や自転車に轢かれる、猫同士の喧嘩で傷を負うなど、さまざまな危険が存在します。

神経が通っているため、ケガをすれば痛みを感じます。放置すれば悪化してしまうため、ケガに気が付いたら出来るだけ早い治療開始が理想的です。


もしもケガをしてしまったら

猫 ケガ しっぽ

尻尾に強い衝撃が加わると、骨折してしまったり脱臼してしまったり。神経が傷ついている場合には、損傷した部位から先が壊死してしまい、可愛いしっぽが枯れ枝のようになってしまう可能性もあります。

ケガに気が付いたら、まずは動物病院を受診しましょう。レントゲンにて骨の異常を確認することが可能です。さらに状態に合わせて抗生剤や痛み止めの内服、注射、消毒やテーピングで固定する治療を行うことになります。

もともとデリケートな部分ということもあり、テーピングなどをすると猫ちゃん自身も嫌がったり気にしたりするでしょう。しかし回復に向けて、ここはぐっと我慢してもらってくださいね。

猫のしっぽ 壊死 手術

治療しても改善がなく、組織の壊死が進んでしまうようであれば、【断尾】といって壊死している部分を切除する手術を行わなくてはいけません。壊死がこれ以上進まないように、そしてその後の生活を問題なく送れるようにするための手術です。

全身麻酔を使った手術になりますので、年齢や持病の有無によって獣医師と相談して執り行う事となります。また進行が早いと手術を行う前に自然に壊死した部分が落ちてしまう事も。


カギ尻尾はなんでなるの?

猫 かぎしっぽ

しっぽが途中でカギの様に曲がっているカギしっぽ。尾椎に異常がある?と感じるかもしれませんが、基本的には遺伝子の問題で生まれ持った個性です。

野生時代は、それこそ長い尾でなければ生活に支障が出てしまう事もありましたが、現代ではカギ尻尾でも特に問題はありませんよね。それゆえ徐々にカギ尻尾の遺伝子を持った猫ちゃん達が増えたのでは?と言われています。

先天的なカギ尻尾の他に、前述したような外傷を負って後天的にカギ尻尾になる子もいます。どちらにしても痛みがないようであれば、個性として可愛がってあげましょう。


尻尾の形は愛猫の個性

猫の尻尾 形は個性

実はカギ尻尾の猫ちゃんは国内外に関わらずとても縁起がいいとされています。商売繁盛をもたらしてくれる、幸運を引っかけてくれると言われ昔から愛されてきました。

どのような形でも、尻尾の形は愛猫だけの特別な個性。たくさん愛でて、ケガや傷に気が付いた時は早めに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。


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