意外と知らない!保護犬を選ぶ大きなメリット

保護犬 メリット

皆さんは保護犬に対してどのような印象を持っていますか?街頭の募金活動などで、ペットたちの痛々しい張り紙を目にする機会も多く、なんとなく「自分には荷が重いもの、ネガティブなもの」ととらえている方も多いのではないでしょうか。

実はワンちゃんを迎えるときに保護犬を選ぶことのメリットは、慈善活動的な側面ばかりではありません。今回は、幼少期から保護犬と暮らしてきた筆者が感じた、保護犬の意外な長所をご紹介していきたいと思います!


仔犬から老犬まで多種多様

保護犬の種類

テレビなどで取り扱われている特集から、「保護犬=捨てられた成犬、人間不信、噛みグセや病気持ち」といったイメージが定着している方もいらっしゃるかもしれませんが、ひとくちに保護犬といっても本当にいろいろな犬種や年齢の子がいます。

人気が高いため巡り合う機会は少ないかもしれませんが、悪質なブリーダーから救出された純血種の赤ちゃんもいますし、元野良犬の雑種の仔犬なんかはとても多いのです。

雑種は純血種に比べて病気や環境の変化に強く、丈夫な傾向があります。保護された環境にもよりますが、施設で仲間たちとのびのび育っている子は情操教育がとてもしっかりしていることも。


初心者にこそ成犬もおすすめ

保護犬 成犬のすすめ

「お店でおとなしい子を選んだはずが、連れて帰ってみたら手に負えないほど元気っ子だった」「たれ耳が好きなのに立ってきてしまった」「ダークブラウンの毛色に惹かれたのに褪色して白っぽくなってきた」といった想定外の成長はあるあるですよね。

見た目や性格だけならそれも含めてかわいいものですが、中にはプロのトレーナーに頼らなければ解決できないような強烈な吠えグセ・噛みグセが発覚し、住んでいる環境によっては飼育が難しくなってしまうケースもあります。

その点、成犬であれば容姿や性格がある程度定まっているので、好みに合ったマッチングがしやすいのです。施設によってはトライアルを行うことも可能ですし、スタッフさんから普段の生活の様子を聞き取ることもできますよ。


初期費用の違い

保護犬 初期費用

ペットショップやブリーダーから購入するワンちゃんだと数十万円から100万円程度かかることもありますが、保護施設から引き取る場合だとその初期費用をグッと抑えることができます。

多くの保護施設の場合、引き取る際には数万円の寄付をお願いされるほか、マイクロチップや予防接種の費用は負担しなければなりませんが、やはり生体購入と比べるとその差は歴然ですよね。

ワンちゃんを迎えるにあたって、万が一の病気や将来の介護に備えるお金はもちろん必要です。保護犬を選ぶことで購入費用をそちらに回すことができるのは見逃せない利点ですよね。


1匹の命が救われる!

保護犬で命を守る

なんだかんだいっても、一番大きなメリットは“目の前の命を救うことができる”ということに尽きるのではないでしょうか。

我が家の愛犬も、「あんなに人間不信だったこの子が、今では思いっきり尻尾を振って飛び込んできてくれる」と思うだけで胸がいっぱいになることがあります。

もしかしたら、一度も人間を好きになることがないまま、殺処分されてしたかもしれない命です。こうした幸せな感情で満たしてくれるのも、保護犬ならではですよね。


保護犬は譲渡の条件が厳しすぎる?

保護犬 譲渡条件

「保護犬を選びたかったけど、条件が厳しすぎてペットショップで購入した」という声をよく耳にします。たしかに、団体によっては厳しすぎるほどの条件があり、断念しなければならないケースもあるかもしれません。ですが、保護施設もワンちゃんを不幸な目にあわせないよう懸命に努力しているのです。

独身の場合、お世話しきれなかったり寂しい思いをさせてしまったりするのではないか?お年寄りの場合、ワンちゃんの寿命が尽きるまで添い遂げることができるか?といった問題は見過ごせません。

保護施設で断られる条件であれば、ペットショップのワンちゃんであっても迎えるタイミングではない可能性があります。その時には、いま一度立ち返って考えるようにしてみてくださいね。


保護犬はいいことづくし!

保護犬 メリット 経験談

日本は海外と比べても、シェルターからペットを引き取ることを選ぶ割合が少ない国です。保護犬になんとなくネガティブなイメージがあったり、そもそも施設の存在を知らなかったりする飼い主さんも多いのだろうと推測されます。

最近は保護犬・保護猫のマッチングサイトやアプリも登場し、全国の助けを求めるワンちゃん猫ちゃんとより気軽に出会えるようになりました。もしかしたら、運命の一匹があなたを待っているかもしれません。

ペットを迎える際の選択肢のひとつとして、保護犬や保護猫をぜひ検討してみてくださいね。

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