いざという時のために用意していた避難道具も持参できず、避難することになってしまう場合もあるでしょう。また、準備しておいたものの、足りなかったり、入れ忘れがあったりするかもしれません。
そんな時に助けてくれるのが支援物資です。
ペット用支援物資とはどのようなものが届くのか、こちらから被災地にペット用支援物資を送るためにはどうしたらいいのかについて詳しくご紹介いたします。
災害時のペット達の現状
2021年7月3日に熱海で大規模な土砂災害が起こりました。
大切なパートナーであるペットですが、まだまだ受け入れ体制が整っていないのが現状です。一緒に避難できず迷子になってしまうペット達も多いため、緊急状態の中で、救助したペットを保護するだけでも相当な労力を費やすことになります。
ボランティア団体は行き場をなくした小さなペット達の命を守るため、救助活動や保護活動に尽力してくれていますが、限界もあります。飼い主さんを探しながら、全国からの支援物資や寄附金を呼びかけ動物のレスキュー団体と共に活動しています。
全国から送られてくる支援物資が頼りになるのです。
災害時に届くペット用支援物資
災害時には全国から支援物資や寄附金を呼びかけますが、ペット用の支援物資はどのような物が届くのでしょうか。
災害時に寄付をお願いする物資は次のように日常品が中心となっています。
• ペットフード
• ペットシーツ
• 毛布やタオル
• 犬猫用ミルク
• 犬猫用オムツ
• サークルやケージ
• 猫砂
• ティッシュペーパーやトイレットペーパー
普段の生活で使用しているものだからこそ、ペット達にとって貴重な物資となるのです。
自分で準備しておくべきもの
▲SOSペットバッグ
災害はいつ起こるかわからないからこそ、事前の準備が重要になります。
欲しい物が支援物資に含まれていない場合もありますので、それを踏まえ何が必要なのか備えておきましょう。支援物資は届くまでに数日から数週間かかることもあるので、最低でも5日分は用意しておくとよいですね。
【準備しておくべきもの】
• ペットフード・水
支援物資はドライフードがメインなので、決まったフードしか食べない子や療法食などの場合は特に準備が必要です。
• ケージやキャリーバッグ
避難所に入れない場合、ハウスとして使用できます。
• 首輪・リード
繋ぐ際に必要になるため、伸びないものが好ましいです。
• 毛布やタオル
時期によっては寒いので用意してあげましょう。
• お気に入りのおもちゃ
ペットもストレスがたまるため、緩和できるよう準備しておいてあげましょう。
必要なものは多々あるかもしれませんが、最低限これだけのものが揃っていればしばらく安心して暮らせるでしょう。
支援物資頼りにせず、支援物資が届くまでの事や支援物資に含まれないものをよく考え準備を行って下さい。
災害時はペットが逃げ出したり、はぐれたりしてしまうことも多く、探し出すのが困難になりますので、鑑札と合わせて首輪にも連絡先を書いておきましょう。
支援方法や注意事項
何か支援や出助けをしたいけれど、どうしたら良いのかわからない方は、まず災害のあった市町村のホームページを確認してみましょう。必要な物資や、注意事項、郵送先が記載されているはずです。ホームページの更新がない場合は公益財団法人やNPOあわせて法人などの動物愛護団体等で確認して下さい。
支援する際の注意事項としてあげられるのが
• 募集している物資か
• 開封状態でもOKか
• 送り先に間違いがないか
を確認し、むやみに送るのではなく、指定された(現地で必要な)物資を送りましょう。
ただし、物資は比較的集まりやすく、物によっては大量になってしまい保管場所などに困ってしまうことがあります。
ペットの保護や病院代になる寄附金はとても役立ちますので、できれば寄付金という形で支援することをおすすめします。
義援金の場合、被災地の都道府県や市町村以外にも「日本赤十字社」「中央共同募金会」等で受け付けております。
支援金に関しても「中央共同募金会」「ジャパン・プラットフォーム」「日本財団」等に確認し、支援することが可能です。
災害はいつどこで起こるかわからないため、他人事ではありません。
自分が被害に遭ったらどうしたら良いのか、被害に遭った人を助けるにはどうしたら良いのかを知るっているだけでも大きな助けにつながります。
そして全てを支援物資頼りにはせず、いざという時焦らなくて済むように備えておきましょう。
大切なペットを守れるのは飼い主さんだけです。