動物看護師が感じた犬・猫が長生きする共通点とは?健康寿命を延ばすためにできること



動物看護師として多くの犬や猫と接してきましたが、年々「ご長寿」と呼ばれるワンちゃん・猫ちゃんが増えていると感じます。実際、犬猫の平均寿命は右肩上がりに延びており、予防医療の普及やフードの品質向上、飼い主さんの健康意識の高まりなどがその背景にあります。

私が新人だった19年前に比べ飼い主さん達の熱心さも向上しているように思います。ずっとは一緒にはいられないけれどできるだけ長く一緒に...。たくさんの方がそんな思いを抱えられているはず。

今回は、19年間動物看護師として多くの犬や猫を見てきた中で、「長生きする子に共通している」と私が感じる特徴をご紹介します。


目次
■長生きする犬・猫は「自分の意思」をしっかり伝える
■マイペースでストレスをためにくい子
■シニア期は体重管理を厳しくしすぎない
■その子に合った負担の少ない治療を選ぶ




長生きする犬・猫は「自分の意思」をしっかり伝える



ペット達にもいろいろな性格があります。飼い主さんの前では包み隠さず見せてくれると思いますが、動物病院となると話は別。おうちでは強気な子たちも震えて動けなくなってしまったり、飼い主さんが驚くほどに大人しく処置をさせてくれるパターンが多いんです。

しかし、緊張も不安を感じている状況でも【イヤ!】【ヤメテ!】をしっかり主張する子がいます。決して処置を受け入れてくれないわけではなく、場所や方法を変えると、すんなり処置をさせてくれる。その子なりのこだわりがあるのだと思います。そして不思議なことに、そういう性格の持ち主さんは、ハイシニアになってもあまり体調を崩さないような印象があります。

普段から自分の主張を受け止めてくれる飼い主さんがいることも、もしかすると関係しているのかもしれませんね。


マイペースでストレスをためにくい子



マイペースな子は動物病院にきてもまったりムード。ワンちゃんであれば唐突にお腹を出して撫でてアピールをしてくれたり、猫ちゃんであれば初対面の診察台で早速ゴロゴロしてくれたりします。

緊張やストレスをため込みにくく、処置中はスタッフに身を任せておこうというスタイル。こういった人が好きで穏やかな性格の子は、病院へ行くというハードルが下がるためか大きな病気もせず穏やかにシニア期に入っていく印象です。



シニア期は体重管理を厳しくしすぎない



フードの品質があがり、ペット達の栄養学も日々進化しています。だからこそ動物病院では、ペット達の体型をBCS(ボディコンディションスコア)を使って評価し、それに合わせた体重管理を推進しています。

もちろん、肥満は関節や心臓への負担になるため避けたいものですが、シニア期には痩せすぎにも注意が必要です。飼い主さんの中にも太りすぎかも...と気にする方が多くいらっしゃいます。ですが意外にも私が日々お会いしている、長生きしている子たちにはぽっちゃり体型が多いんです。そして私の勤務先でもシニア期以降は少しぽっちゃり位の方がよいと伝えています。

その理由はいざ病気を発症した時に耐えられる体を作っておいて欲しいから、そして食べる楽しみを生きる糧にしてほしいからです。「食欲旺盛で困る」という声も耳にしますが、それは言い換えれば最強の強みとも言えますね。 


その子に合った負担の少ない治療を選ぶ



動物医療の普及も目覚ましく、今はさまざまな治療方法を選択できます。そしてどの方法を選ぶかは、我が子のことを誰よりも想い、そして理解している飼い主さんにゆだねられます。

通院か在宅ケアか、投薬か手術か。迷う事も多い選択ですが飼い主さんが【この子が一番つらくない方法で】と選んだ治療を進めていると1年、2年と月日が流れ、気付けば【18歳になりました!】と驚きのご長寿さんになっているケースがとても多いんです。

シニア期以降は腎臓や肝臓など完治できない病気になる事も出てきます。そこでポイントになるのができる限り進行を遅らせ、いかに穏やかに過ごさせてあげられるか。飼い主さんがその子を想って出した答えは、とても大切な判断です。ぜひ自信を持って決断してあげてください。



いかがでしたか?

もちろん運動や食事、サプリメント、若いうちから正しく健康的な生活を送らせてあげる事は健康寿命を延ばす基本的なポイントです。ペットの健康寿命を延ばすためには、食事や運動、定期健診などの基本的な健康管理も欠かせません。

ただ私個人としては、ペットの毎日が【楽しい】【嬉しい】【大好き】で満たされていることが大切なのだと考えています。長生きはとっても嬉しいですが、人生の長さで飼い主さんの愛情を測れるわけではありません。目の前にいる我が子を目一杯愛し、一緒にいられる時間を宝物にしていってくださいね。

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