人のために働く犬たち!使役犬とは?種類や仕事内容を紹介



皆さんは、さまざまな仕事をする「働く犬」を見かけたことはありますか?こうした犬たちは、一般的に「使役犬」と呼ばれています。

使役犬と一言でいっても、その仕事内容はさまざまです。災害現場で行方不明者を捜索する災害救助犬、警察の捜査をサポートする警察犬、視覚に障害がある人の歩行を支える盲導犬など、それぞれが持つ能力を生かして活躍しています。

犬は人間より優れた嗅覚や聴覚を持っているだけでなく、人と協力して作業する能力にも優れています。そのため、昔から人間の仕事や生活を支えてきました。

今回は、私たちの暮らしや安全を支えてくれている「働く犬」たちについて、どんな仕事をしているのか詳しく紹介していきましょう。


目次
■災害現場で活躍する災害救助犬
■目の見えない人を支える盲導犬
■耳の不自由な人をサポートする聴導犬
■身体に障害がある人を支える介助犬
■警察の仕事をサポートする警察犬
■さまざまな場所で人を支える働く犬たち




災害現場で活躍する災害救助犬



地震や土砂災害などが発生した際、行方不明者や建物に取り残された人を捜索するのが「災害救助犬」です。優れた嗅覚を生かし、人のにおいを頼りに広い範囲を捜索します。

災害現場では、建物の倒壊や土砂などによって、人が簡単には立ち入れない場所も少なくありません。そんな場所でも、災害救助犬はハンドラーとともに現場へ入り、救助を必要としている人を探します。 災害現場では、さまざまな状況に対応しながら落ち着いて捜索することが求められます。そのため、普段から実際の災害現場を想定した訓練を積み重ねています。

災害救助犬として活動できる期間や引退する時期は、犬の年齢や健康状態、活動内容などによって異なります。現役を引退した後は、家庭などでゆっくりと余生を過ごす犬もいます。 人命救助という大きな役割を担う災害救助犬。その活躍の裏側には、日々の訓練とハンドラーとの強い信頼関係があるんですね。



目の見えない人を支える盲導犬



盲導犬は、視覚に障害がある人が安全に移動できるようサポートする犬です。障害物や段差、曲がり角などを知らせながら、パートナーと一緒に歩きます。厚生労働省でも、盲導犬は視覚障害のある人の安全で快適な歩行をサポートする犬とされています。

とても賢い盲導犬ですが、「目的地までの道順をすべて覚えて案内している」というわけではありません。パートナーからの指示を受けながら、安全に歩けるように周囲の状況を判断してサポートしています。その中でも特徴的なのが、「不服従」と呼ばれる行動です。例えば、パートナーから進むよう指示された場所に危険がある場合、盲導犬はあえて指示に従わず、安全を優先することがあります。盲導犬になるためには、歩行をサポートするための訓練だけでなく、人と一緒に生活するための社会性や、さまざまな環境でも落ち着いて行動する力なども必要です。

また、訓練を受けたすべての犬が盲導犬になれるわけではありません。犬の性格や健康状態なども含めて適性が判断されます。盲導犬は、パートナーの安全を守るために集中して仕事をしています。街中で盲導犬を見かけても、無断で触ったり、声をかけたり、食べ物を与えたりするのは控えましょう。「頑張っているね」と応援したい気持ちは、そっと見守ることで伝えてあげたいですね。 



耳の不自由な人をサポートする聴導犬



聴導犬は、聴覚に障害がある人の生活をサポートする犬です。私たちの日常には、目覚まし時計やインターホン、電話、赤ちゃんの泣き声、火災報知器など、さまざまな音がありますよね。聴導犬は、こうした生活に必要な音を聞き分け、使用者に知らせる役割を担っています。

例えば、玄関のチャイムや電話の音が鳴ると、使用者にタッチするなどして音がしたことを知らせ、必要に応じて音源まで誘導します。また、非常ベルや車のクラクションなど、危険につながる音を知らせることもあります。

厚生労働省によると、聴導犬は生活に必要な音を知らせるだけでなく、必要に応じて音源まで誘導する役割も担っています。聴導犬になるためには、さまざまな音を聞き分けて知らせる訓練が必要です。さらに、人と一緒に生活するための社会性や、さまざまな場所で落ち着いて行動できることも大切です。

聴導犬は、音を知らせることで使用者の生活をサポートし、より安心して日常生活を送れるよう支えているんですね。


身体に障害がある人を支える介助犬



介助犬は、身体に障害がある人の日常生活をサポートする犬です。落とした物を拾って渡す、必要な物を持ってくる、ドアを開ける、スイッチを操作するなど、さまざまな動作をサポートできるよう訓練されています。

そのほかにも、起立や歩行の補助、車いすからの移乗をサポートしたり、緊急時に助けを求めたりするなど、使用者によって必要な仕事は異なります。そのため介助犬は、すべての犬が同じ仕事をするわけではありません。 使用者の身体の状態や生活環境、必要としているサポートに合わせて訓練を行い、それぞれのパートナーに必要な動作を身につけていきます。

介助犬は、単に身の回りの作業を手伝うだけではありません。 毎日の生活をともにする中で信頼関係を築き、心強いパートナーとして使用者を支えてくれる存在なんです。



警察の仕事をサポートする警察犬



警察犬は、優れた嗅覚などを生かして警察の活動をサポートする犬です。事件や事故が発生した際に犯人や行方不明者を捜索したり、現場に残されたにおいをたどったりするなど、人間だけでは難しい捜索で活躍しています。

警察犬には、犯人の追跡や行方不明者の捜索を行う犬のほか、犯人が残した物品のにおいと容疑者のにおいを識別する訓練を受けた犬などもいます。また、薬物や爆発物など、特定のにおいを探し出す専門的な訓練が行われることもあります。

警察犬と聞くと、シェパードをイメージする方が多いかもしれませんね。実際に警察犬として活躍する犬にはシェパードなどが多い一方、民間で飼育されている犬が訓練や審査を受け、「嘱託警察犬」として活動することもあります。そのため、警察犬=警察が直接飼育している犬、とは限りません。さまざまな犬たちが、それぞれの能力を生かして警察の仕事を支えているんですね。



さまざまな場所で人を支える働く犬たち



いかがでしたか?今回紹介した犬たち以外にも、さまざまな場所で「働く犬」が活躍しています。盲導犬・介助犬・聴導犬は、まとめて「身体障害者補助犬」と呼ばれています。これら3種類の補助犬は、それぞれ仕事内容は異なりますが、身体に障害がある人の自立や社会参加を支えるという大切な役割を担っています。

また、災害救助犬や警察犬なども、人間にはない優れた能力を生かして、私たちの安全や暮らしを支えてくれています。働く犬たちは、厳しい訓練を受け、それぞれの仕事に必要な能力や適性を身につけています。

「大変そう」「かわいそう」と感じることもあるかもしれませんが、働く犬たちが健康や生活にも配慮されながら活動できるよう、それぞれの施設や団体で適切な管理が行われています。人間の大切なパートナーとして、さまざまな場所で活躍する働く犬たち。普段何気なく見かけている犬が、実は誰かの生活を支えていることもあるかもしれません。

彼らがどのような場所で、どのように人を支えているのか、少し意識してみるだけでも新しい発見がありそうですね♪

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