
自然の砂に近い使い心地で、年齢や性格を問わず多くの猫ちゃんに大人気の鉱物系猫砂。高機能でコストパフォーマンスも高く、使い勝手が良い一方で、猫ちゃんへの健康被害や人体への悪影響などを心配して、購入を迷っているというお声もよく耳にします。
インターネットで猫砂を検索した際、一度は「鉱物系は危険」という不安な情報を目にした方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は皆さんと同じく猫をこよなく愛する「飼い主」としての視点から、「鉱物系猫砂」とは何なのか、また 本当のメリット・デメリットをお伝えさせていただきます。
鉱物系猫砂とは?

鉱物系猫砂は主に「ベントナイト」という岩石が原料です。主成分はモンモリロナイトという粘土質のほか、水晶の仲間「石英」、たまごの殻の成分と同じ「カルサイト」などが含まれています。
メリットは、なんといっても凝固力と消臭力の高さ!猫ちゃんが好む自然に近い砂で、自ら進んでトイレに行ってくれるようになるなど、粗相対策にも一役買ってくれるのもポイントです。
反対にデメリットは砂埃が舞いやすく飛び散りやすい、重くて扱いが大変なところでしょう。
飼い主さんがよく心配される成分「ベントナイト」は、動物飼料への添加が認められているほか、化粧品、梅酒やワインの濁り除去、塗り薬の基材など身近なものに使われているなど、実は安全性の高さは国からもお墨付きなほどなのです!
鉱物系猫砂でアレルギーになる?

鉱物系猫砂は他の砂タイプと比べて砂埃が立ちやすく、商品によってはトイレ回りが真っ白になってしまうことも…この砂埃が、アレルギーを引き起こす原因であることは否定できません。
健全な人や猫ちゃんでも、微細な粉を吸いこむと体が拒否反応を起こして、クシャミや咳などアレルギー症状を起こすことがあります。特にもともとアレルギー体質だったり、気管支が弱かったりする場合は、いっそう砂埃に気を付けたほうがいいかもしれませんね。
各メーカーでも、そのデメリットを解消すべく研究開発を行っており、『セリームバイオサンド』や『BOXIECAT(ボクシーキャット)』のような砂埃が立たない猫砂も販売されています。これらの商品は、気管支炎を患う猫ちゃんでも安心して使用を継続しているというお声もあるほどなんですよ。こういった砂を積極的に選ぶだけでも、安心度がぐっと高まりますね。
また鉱物系に限らず大豆アレルギーの子は「おから系」に反応してしまうなど、砂の成分が合わないケースもよくあります。普段から愛猫を観察して、気になるようであれば一度、砂の種類を変えてみるなどの対策を取ってみてくださいね。
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ベントナイトは毒性があるって本当?

1990年代に「異食症」を患っていた猫ちゃんが鉱物系猫砂(ベントナイト)を大量に食べて中毒症状を…という事例が起こり、ベントナイトの安全性について愛猫家さんたちの間で問題視されるようになりました。
実はこの時の猫ちゃんは、人間で言えば「コーヒーを1時間で50杯飲むと死ぬ」というような普通ではありえない量を摂取していたのです。たとえグルーミングやイタズラでほんの少し食べてしまったとしても、通常はトイレと一緒に排出されるため、普段の生活では起こりにくいと考えていいでしょう。
ベントナイトは安全性の高い鉱物で通常の使用量では何の悪影響もありませんので、安心してお使いくださいね。
とはいえ、固まる性質を持っていますので、どうしても食べてしまう子がいる場合は、穀物系の『サスティナブリーユアーズ』やおから系の『PULFINO(パルフィノ)』など、食物由来の猫砂に切り替えて対策を取りましょう。
ただし食べたのが仔猫であったり、大量に食べた恐れがある場合は、すぐに動物病院へと受診しましょう。
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【猫砂を食べてしまう理由とその対策】
我が家にあった猫砂・トイレ選び

鉱物系(ベントナイト)の猫砂選びでは、少し気をつけてあげるだけで、飼い主さんと猫ちゃんの双方が安心して使用できるのものも多くあります。また、猫トイレの形状によっても砂埃は抑えられますよ♪
おすすめの鉱物系猫砂

■セリームバイオサンド
最高級の自然鉱物ベントナイトを使用しており、消臭力・吸収力・凝固力は業界トップクラスを誇る実力です。機能と価格のバランスがよく、コスパがいいとのお声もたくさん届いています。『グリーン』はOFT猫砂人気なんですよ♪
■BOXIE CATシリーズ
獣医師と共に共同開発したこちらの猫砂は、化学薬品を一切使用していません。また、不要な粒子を飛ばし規定値の砂だけを厳選しパッキングされているため、全く埃が立たないのが特徴です。
凝固力はもとより、ニオイの発生源を元から断つため消臭力でも実力を発揮!まさに最高峰のベントナイト猫砂といっても過言ではありません。
■クリスタルブレンドサンド
OFTオリジナルのブレンド猫砂です。こちらはベントナイトではなくゼオライト・シリカゲル・活性炭を使用。砂埃が少なく、「喘息だけど安心して使えている」というお声も届いており、加えてコスパの高さでも好評です。
「膀胱炎」など泌尿器系の疾患にかかりやすい猫ちゃんにとって、自らトイレをしたくなる環境づくりはとっても重要!そんな猫ちゃんの「トイレ欲」をかき立てるのにも鉱物系はピッタリなのです♪
砂埃を抑えてくれる猫トイレ

■TOP CAT(トップキャット)
上から出入りするタイプのトイレです。8kg前後の猫ちゃんでもゆったり使用できる広々空間で、度を覆う高い壁は飛び散りもしっかり防ぎます。上蓋のでこぼこが足裏の砂を落とし、お部屋への持ち出しも軽減しますよ。
■ステンキャットトイレトップオープン
ステンレス素材で上から出入りするタイプのトイレです。出入口以外をすっぽり覆って、砂埃の拡散や飛び散りをしっかり防ぎます。さらにステンレスは菌や汚れが増殖しにくいのもポイントです。
■メガスマート
フルカバータイプのトイレです。角が丸く、すっきりとしたデザインは大型ながら圧迫感を与えません。ドーム内の奥行きが約58cmあり、大型猫でも方向転換しやすいゆったり設計が嬉しいですね。
■CASETTA(カセッタ)
トイレとトイレカバーが一体型のタイプです。トイレを隠しながら飛び散りを防ぎ、砂埃が部屋に舞い上がるのを抑えます。天井部は大きく開くので、お掃除もらくちんですよ。
※2025年11月20日現在、CASETTA(カセッタ)はご好評につき在庫切れとなっております。再入荷の時期は未定のため、お手数ですが随時ご確認いただけますと幸いです。
■自動猫トイレ(CATLINKシリーズ)
CATLINKシリーズの自動トイレは、基本的にドーム型構造のため砂埃が舞いにくいです。さらに自動で排せつ物を処理するため、猫ちゃんが砂をかき回す頻度が減り、結果的にホコリの発生を抑えます。
また、ホコリの出にくいものを使うほか、お部屋の換気を心がけ、風通しの良い場所にトイレを設置するだけでも快適に使用できます。
今回は、鉱物系猫砂のメリット・デメリット、そして上手な付き合い方をご紹介しました。正しい情報を得て適切に使用すれば、生涯を通して安心してお使いいただけますよ。
とはいえ、あまり考えすぎて猫ちゃんとの楽しい暮らしが阻害されてしまっては本末転倒…猫ちゃんと飼い主さんご自身が納得したものをお使いくださいね。
猫砂を購入される際の選択肢の一つとして参考にしていただければ幸いです。
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