ペットを飛行機に乗せるとどうなるの?同乗するリスクや注意点とは(後編)

ペット 飛行機リスク

前編ではペット連れで飛行機に搭乗する際のルールや流れについてご説明させていただきました。が、実は航空会社の規定で乗せることができないペットというのも存在するのです。また規定はクリアしていても性格的にあまりお勧めできない子も...。

後編では実際に飛行機に乗るとどういったリスクがあるのかを、更に掘り下げてご説明していきます。

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ペットを飛行機に乗せるとどうなるの?同乗するリスクや注意点とは(前編)


目次
■搭乗不可なペットや推奨できないペット
■ペットを座席まで連れていける航空会社もある?
■飛行機に乗せるリスクとは
■連れて行くかお留守番か



搭乗不可なペットや推奨できないペット

飛行機に乗れない ペット


まず原則乗せられないペットは以下になります。

・子犬や子猫
・妊娠中のペット
・心臓や呼吸器に持病がある
・短頭種

航空会社によって若干内容に差はありますが、体調に異変をきたす可能性が高いペットは当然搭乗できません。また、環境変化にデリケートであったり、シニアやハイシニア、音や暗闇が苦手という子達も搭乗前に獣医師に相談するよう明記されています。

室温湿度が調整されているとはいえ、貨物室に入るまでの移動は屋外ですし、入った後の騒音は避けられません。これらがペット達にとって負担になることは間違いなく、ストレスが体調に直結する子だと搭乗自体考えてあげる必要があるでしょう。


ペットを座席まで連れていける航空会社もある?

ペット 飛行機座席

なかには客席までペットを連れて行ける航空会社もあります。

例えばスターフライヤーは限られた便ではありますが、以前より「FLY WITH PET」というペット同乗サービスの提供を行っており、2024年1月15日よりそのサービスを国内線全便へと拡大しました。

このサービスは
・ケージに入れる
・手入れが行き届いている
・鳴き声などトレーニングができている
・予防医療を受けている
・オムツを着用する
などを条件に、一頭あたり5万円の別料金で客席まで連れて行くことができるというものです。

ケージから出してはあげられませんが、常にペットの状態を確認できる安心感は何にも代えがたいものですよね。更に今回の事故を受け、JALでもペットの同乗について議論を開始すると発表しました。

その一方でANAやスカイマークは今まで通り、アレルギーがある乗客への配慮の観点から、貨物室での預かりを継続するとしています。


飛行機に乗せるリスクは

ペット飛行機リスク

飛行機にペットを乗せるリスクは、やはり「体調を崩す可能性がある」「命を落とすかもしれない」という点でしょう。

どんなに健康で元気な子であっても、長時間のフライトは心身ともに大きな負担がかかるもの。命に関わるほどの健康被害が起きても不思議ではありません。

実際JALが公表しているペットの死亡例を確認すると、時期に関係なく年間数頭のペットが犠牲になっていることがわかります。

また今回のような緊急事態が起きた時、ペットの救助はできない旨がどの航空会社でも同意書や注意事項に明記されています。同乗サービスを使っていてもこれは同じ。隣に愛しいペットがいるにも関わらず置いて行かなくてはいけません。

まさか自分の乗った飛行機が、まさかうちの子が...と考えてしまうかもしれません。しかし飛行機に乗る以上、しっかりと考え覚悟しておかなくてはいけないリスクです。


連れて行くかお留守番か

犬 飛行機


ここまでの内容を見ると、ペットの同乗に恐怖心を抱いてしまうかもしれません。

ですがこれが現実。実際にリスクを伴う事なのです。

旅行であればペットホテル等を利用するなど、お留守番をしてもらう方がペットへの負担は少ない場合もあります。もしくは、自家用車で行ける範囲にするのも1つです。

ただなかには事情があって、どうしても一緒に...という方もいらっしゃると思います。そんな時は、気温変動が少ない早朝や夜間の便を選ぶ、ケージトレーニングをしっかり行っておくなど、入念に事前準備を行い、搭乗に備えておくとといいですね。また同意書等の内容にはしっかりと目を通し、納得のうえ利用しましょう。

決して、ペットホテルでのお留守番が全くのストレスフリーというわけでもありません。ご家族、そしてペットにとって最善の選択ができるよう視野を広げて検討してみましょう。

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