ペットを飛行機に乗せるとどうなるの?同乗するリスクや注意点とは(前編)

ペットと飛行機

最近起こった、航空機炎上事故は皆さんの記憶にもまだ新しいのではないでしょうか?

震災直後、混乱を極める中での事故でしたが航空会社の適切な判断、そして速やかな対応に賞賛が集まりました。その一方で同乗していたペット達は救助ができず亡くなってしまったという報道も。

その後ペット連れの搭乗自体にさまざまな意見が飛び交い、個人的も考えさせられる事柄でした。

ただ、この亡くなってしまったペット達の飼い主さんが声明を出したわけではありません。情報が独り歩きしている印象を受けますが、ペットを搭乗させるか否かを決めるのは飼い主さんであり、正解も不正解もありません。

大切なのは搭乗させる際の流れやルール、リスクをしっかり理解しておくことです。今回はペットの搭乗についてのルールや注意点を前編、後編にわけてご説明していきます。



目次
■ペットを連れて飛行機に搭乗できる?
■搭乗する際の条件
■ペット連れで搭乗する際の流れ
■事前に準備しておきたいものは?


ペットを連れて飛行機に搭乗できる?

ペットと飛行機に乗る

航空会社によりますが、ペットを連れて飛行機に乗ることは可能です。

JALやANA、スターフライヤーなどが各自のルールで受け入れを行う一方、ピーチやジェットスターなどは受け入れを行っていません。

受け入れ可能な航空会社であってもペットは原則「荷物」の扱いになるため、飼い主さんとは離れ、貨物室に入るスタイルが一般的となります。

JALでは通常の荷物を入れる場所とは別の「バルク室」にペットを乗せると明記しています。バルク室は客室と同じ温度、湿度が保たれている場所で、ケージも動かないようしっかり固定されるため、ペットにかかる負担を減らすことができるでしょう。

犬や猫の他にも、ハムスターやうさぎなどの小動物が同乗可能とされています。



搭乗する際の条件

ペットと飛行機に乗る条件

搭乗する際のルールは各航空会社によって異なりますが

・愛玩動物である
・航空会社の指定基準をクリアしたケージにいれる
・事前に排泄や水分補給を済ませておく
・健康である
・ワクチンなど予防医療を受けている
などが基本的な条件となっています。


ペット連れで搭乗する際の流れ

ペットと飛行機

ペットを連れて飛行機に乗る時は、必ず事前の予約をしておきましょう。

前日まで受付可能としている航空会社が多いのですが、貨物室の空きによって予約が取れないケースもあります。予定が決まった段階で押さえておくと安心ですね。その際、用意する書類やケージの条件、その他必要事項の確認を忘れずに。

予約ができたら搭乗当日は時間に余裕を持って空港へ向かいます。JALでは搭乗120分前までに、その他航空会社も手続きに時間を要するため、早めに受付カウンターへ行ってくださいね。

チェックイン時に必要書類や同意書を提出し、ペットをケージに入れてスタッフに預けます。この時に緊急時の対応についても説明を受けます。また航空会社が用意する専用ケージのレンタルも可能ですが、事前予約が必要なので要注意です。

飛行機降りたあとの猫

フライト後は、スタッフが専用のカウンターからペットの引き渡しを行います。
緊張やストレスで体調を崩してしまう子もいるため、しばらくは体調の変化がないか注意深く見てあげてくださいね。



事前に準備しておきたいものは?

ペット 飛行機準備

搭乗前に用意しておきたいものやポイントは以下になります。

・ケージに取り付ける給水ボトル
・暑さ、寒さに対策できるアイテム
・ペットが安心できるグッズ
・ケージトレーニングを行っておく
・航空会社指定の書類

ケージに取り付ける給水ボトルは飼い主さんが用意し、取り付けまで行います。普段お皿からお水を飲んでいる子だと上手に使えないかもしれませんので、自宅でも使用して、練習しておきましょう。

飛行機 猫

また温度や湿度が調整されているとはいえペットが入るのは客室ではありません。季節や当日の気候によって寒い、暑いと感じる時も。ブランケットやクールマットなど温度調節に役立つアイテムを持っていきましょう。

ペットが安心できるよう飼い主さんの匂いがついているものや普段から使い慣れているものだとなおいいです。

当日初めてケージに入るとなると、数時間のフライトは恐怖や緊張、ストレスが大きくなってしまいます。日頃からケージに入るトレーニングを行っておくと当日もスムーズです。

また、必要になる書類は航空会社によって異なりますので事前に確認し準備してくださいね。ワクチンや狂犬病証明書は期限が切れていないかも要チェックです!

ペットと飛行機

いかがでしたか?

後編では搭乗できないペットや飛行機に乗るリスクなどを掘り下げてご説明します。ペット連れの搭乗にご不安を抱えている方は是非目を通してみてくださいね。
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