皆さんは【ペット保険】に加入されていますか?
私が動物看護師になったばかりの14年前は、今ほどペット保険はポピュラーではなく、加入されている方もそこまで多くありませんでした。しかし、年数を重ねるほど加入されている方が増えてきたように思います。
今では多くの会社さんがペット保険を売り出しており、いざ加入しようと思っても悩んでしまう方も多いかと思います。
そこで今回はペット保険のメリットやデメリット、注意ポイントなどをまとめてみました。
ペット保険とは?
私たち人間は、健康保険が効く保険診療ですが、ペット達はどうでしょうか?
動物病院での診療は【自由診療】といわれ公的な保険システムは存在していません。
全額飼い主さんがお支払いを行い、診療価格も各動物病院が自由に決める事ができます。ゆえに手術や入院、長期に渡る通院、内服治療となると飼い主さんにかかる金銭的負担が大きくなってしまいます。
そこで活躍してくれるのがペット保険。毎月の保険料を支払う事でペット達の通院時に診療費が補償されるものです。
様々なプランが用意されていますがペットの年齢や持病によって加入できるプランが制限される場合もあります。なおワクチンや避妊、去勢手術、健康診断など予防医療に該当するものは保険対象外となります。
加入するメリット
最大のメリットは予期せぬ病気や手術でも金額的負担を最小限に抑えられることです。
言い換えれば選択できる治療方法の幅が広がる事ともいえます。生涯一度も病院にかからず健康で過ごすことができれば一番良いですが、年齢を重ねていくうちに病気が出てくるのは自然な事です。
できる治療は全てしてあげたい飼い主さんにとって、ペット保険は背中を押す強い味方となってくれます。
加入するデメリット
デメリットとしては掛け捨てであること、窓口清算ができないことなどがあげられます。
貯蓄型保険がある人間とは異なりペットちゃん達は掛け捨て保険が基本となります。病気をしなければ保険を使う機会もありませんから保険料が勿体ない、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
また窓口清算ができない保険も多く一度飼い主さんが全額支払い、後日保険会社に申請、その後補償額が振り込まれる、というのが一般的な流れになります。
現状窓口清算ができる保険会社さんは限られており、取り扱っていない動物病院さんも多いため毎回の申請手続きが面倒であることはデメリットといえるかもしれません。
加入するタイミングやポイント
ペット保険はシニアになるほど加入が難しくなっていきます。また加入できても持病は免責事項として補償対象外になってしまうことも。若いうちは不要と思いがちですが、持病などがないうちから加入しておくとシニア期以降も安心です。
一番大切なことは飼い主さんに負担がなく加入できる保険であることです。安心代として月にかけられる金額を算出し、そこに合わせて保険プランを探してみましょう。
保険料が年数を重ねるごとにあがっていくケースも多いため将来的にいくらぐらいの保険料になるかも問い合わせておくと確実です。
最近ではシニアから加入できるプランを出している保険会社さんもありますので加入希望の方は諦めずにチェックしてみてくださいね。
無理のない保険料を目安にペット保険選びを
動物病院で勤務していると全然病気しないから!と保険を解約した翌月に体調を壊してしまった…なんて子がいたりします。
万が一の時にかかる負担を無くすためのペット保険ですから、月々の保険料が負担になってしまっては元も子もありません。
ペットの年齢や体調、かけられる金額を考慮してペット保険を検討してみましょう。