災害など万が一に備え、ペットのためにしておきたい事とは

ペット 同行避難 
今後起こりうる地震や台風などの自然災害で、お留守番中のペットを心配される方も多いのではないでしょうか?言葉が話せないペット達だからこそ、万が一のときに少しでも辛い思いをしないよう備えておきたいですよね。


災害に限らず、飼い主さんの体調不良時に行き先がなくなってしまうペット達も多くいます。最近では新型コロナウイルスに感染した際にペットを預けられず困っているという声も多く聞きました。

そこで今回は、いざという時のために飼い主さんが知っておきたい事や備えておきたい事にスポットをあてて、ご紹介していきます。


災害時に知っておきたい【同行避難】と【同伴避難】

同行避難 ペットクレート

■同行避難と同伴避難の違い

災害が起きた場合、飼い主さんとペットが共に避難をする【同行避難】が原則となっています。ただしこれはあくまで避難所まで。避難先では飼い主さんとペット達が生活するスペースは別々となります。

これに対し【同伴避難】とは避難先でもペットと共に生活ができるスタイルの事。

後者の方が良いように感じるかもしれませんが、避難先には動物アレルギーやペットが嫌いな方もいます。前者に比べ鳴き声や排泄物の管理には一層神経を使う事になるかと思います。

■震災時の状況は?
東日本大震災時では福島県だけでも約2500頭の犬達が犠牲になりました。環境省では当時の同行避難に関する詳細なデータを公表しています。参照:東日本大震災における 動物保護活動報告(福島) - 環境省

多くのペット関連の施設がお預かりしていたペット達との同行避難を試みていますが、大型犬や手術をしたばかりのペット達は同行させることができなかったという記載も見られます。また震災前からペットに関するルールを取り決めていた避難所は限られており、当時大きな混乱のもと同行避難が進んでいたと考えられます。

震災以降ペットに関するルールを明記した避難所も多くありますので、今のうちに最寄りの避難所を確認しておきましょう。


頼れる場所や人を見つけておこう

ペット 預け先

災害以外でも飼い主さんの体調不良や入院で、ペットが行き場を無くしてしまう事がないよう備えておく必要があります。実際に、急な入院でペットを動物病院で預かって欲しいといった問い合わせを年間で数件はお受けしています。そんな時のために頼れる場所を事前にピックアップしておきましょう。

●動物病院
●ペットサロン
●親族

病院やサロンはGWやお盆時期は預かれないこともありますが、素直に事情を伝えることでなんとか調整してくれることも!そして、もし自身が口を聞けないような状態になってしまっても、ペット達の生活がスムーズに進むよう玄関や電話機の側など、自宅内の目立つ場所に明記しておく親族や友人に事前に伝えておく、というところまで忘れないようになさってくださいね。


日頃から備えておきたい事柄

避難準備 ペット

飼い主さんが日頃からできる備えとしては
●ペット用防災バックの作成
●ハウスの練習
●持病がある場合はお薬を余分にストック
●マイクロチップの挿入
●避難シュミレーション
などがあげられます。

防災バックには1週間分の生活ができる食事や水、トイレ用品などを詰めておきましょう。またキャリーバックにハウスの掛け声で入る練習をしておくと素早く避難することができますね。

持病があり毎日お薬を飲んでいる場合には動物病院スタッフに緊急時用に余分にほしい旨を伝えると少し多めに処方してもらえます!

マイクロチップは、万が一離ればなれになってしまった時に飼い主さんの元へ帰ってこられる可能性がグンとあがります。一度何でもない日にハウスさせる、車で移動してみる、などシュミレーションしながら練習してみてもいいかもしれませんね。


避難生活はストレスフルが大前提

ペットストレス

人間でもストレスを感じる避難生活はペット達にとってみればストレスフルな生活以外の何物でもありません。お腹を壊す子や嘔吐が出る子など体調を崩す子も多いでしょう。

ですが、まずは生きる事が大切です。

そしてペット達は飼い主さんの変化にとても敏感です。自分のことだけでも大変な時ですがペット達の前ではできるだけ取り乱さず、いつもの飼い主さんでいてあげたいですね。




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