ペットにやさしい国はどこ?ペット先進国の法律や福祉を学ぶ

ペットに優しい国

自然や人権に対する意識など、さまざまな価値観が刷新されつつある現代社会。ペットを取り巻く環境や考え方も急速に変化してきていますよね。ワンちゃんや猫ちゃんの殺処分件数はここ数年で激減し、悪質なブリーダーを摘発する動きも活発になっています。

とはいえ、まだまだ”ペット後進国”とうたわれる日本…海外ではペットをどのようにとらえ、共生しているのでしょうか?

今回は、ペット先進国とよばれるヨーロッパの国々の取り組みを通して、動物愛護のあるべき姿を学んでいきましょう。

目次
■ペットにやさしい国はどこ?
■世界ではじめて愛護団体を設立したイギリス
■殺処分ゼロを実現したドイツ
■独自の法律で動物たちを守るスイス
■クリアできてる?スウェーデンの保護法
■動物愛護を見つめなおす


ペットにやさしい国はどこ?

ペットに優しい国

ヨーロッパなどの海外からみると、日本の動物愛護に対する取り組みは100年遅れているといわれています。諸外国ではペットショップでの生体販売を禁止していることが一般的なのに対し、日本では現代においても販売規制の動きはありません。

悪質なブリーダーを逮捕できるよう動物愛護管理法の規制が強化され、ペットショップなどでのマイクロチップの装着が義務化されたのもここ数年のことです。

それでは、ペットにやさしい国はどこなのでしょうか?下記の国は、規範とすべきペット先進国として知られています。

・イギリス
・ドイツ
・スイス
・スウェーデン
・フィンランド
・デンマーク
・ニュージーランド

ここからは、さまざまな国の規制や取り組みをご紹介してきます。


世界ではじめて愛護団体を設立したイギリス

世界ではじめて愛護団体を設立したイギリス

1824年に発足された”英国王立動物虐待防止協会”は、世界最古であり最大規模の動物愛護団体です。

複数の保護センターや動物病院を管理していて、動物虐待の調査や保護だけではなく、動物病院に来られない境遇のペットを治療したり、マイクロチップの装着や避妊・去勢手術を行ったりと活動内容は多岐にわたります。

協会の運営費はすべて寄付で賄われている点からも、国全体の動物愛護への関心が高いことがわかりますよね。英国王立動物虐待防止協会の取り組みは、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなど他国の団体発足のきっかけともなり、現代にいたるまで多大な影響を与えているのです。


殺処分ゼロを実現したドイツ

殺処分ゼロを実現したドイツ

ドイツは世界でも動物に関する法整備がとくに進んでおり、ペットを飼うに当たって厳格なルールが定められています。

ワンちゃんも仔犬の頃から徹底的にしつけられている子が多いため、ノーリードでお散歩する姿や、おとなしく公共交通機関に乗っている姿も珍しくありません。まじめで責任感の強いドイツの国民性ならではの光景ですよね。

また、ドイツやオランダは殺処分施設がなく、殺処分ゼロを達成した国としても知られています。


独自の法律で動物たちを守るスイス

独自の法律で動物たちを守るスイス

スイスのブリーダーは、予約が入ってはじめてワンちゃんに出産してもらうシステムを採用しており、引き取り手のない子が産まれることのないよう調整していることが特徴です。

また、うさぎやモルモット、インコなど社会性のある動物は1匹での飼育を禁止していたり、猫ちゃんでも単頭で飼育する場合には人や他の猫ちゃんと触れ合える時間を確保しなければならなかったりと、動物の生態系に合わせた独自の法律が細かく定められています。


クリアできてる?スウェーデンの保護法

スウェーデンの保護法

世界で一番厳しいといわれているのがスウェーデンの動物保護法です。

ワンちゃんや猫ちゃんをケージに入れて飼育することや、6時間以上お留守番させることなど、日本では珍しくない生活様式もスウェーデンでは禁止とされています。

また、日本では軽視しがちな”ワンちゃん同士の社会的なコンタクト”も義務化されており、友人とお互いのペットを預かりあったり、ワンちゃんのデイケアセンターを利用したりすることが主流となっているんです。


動物愛護を見つめなおす

動物愛護を見つめ直す

ペット先進国のさまざまな取り組みを知ることで、愛犬や愛猫への関わり方を見直すきっかけにもなりますよね。

多くの施設や取り組みの財源が市民の寄付によって成り立っていることも、関心を持つことの重要性を感じます。この機会にぜひ、動物愛護のこれからに思いを馳せてみてください。
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