動物愛護団体へのドッグフードやキャットフードの寄付の方法や注意点

捨てられたり、災害で帰る場所を失い保護されたワンちゃんやネコちゃんたちを見れば、ほとんどの皆さんはこの子たちをなんとか助けてあげることができないかなと、感じるものだと思います。

すぐに行動に出ることは難しいかもしれませんが、例えば、未開封のドライフードや缶詰などが余ってしまったような時に、このような保護団体に役立ててもらうことができるのです。

今この記事を御覧頂いたいている方でも、インターネットで調べれば、今お住いの地域の保護団体を簡単に探し出せるかもしれませんが、情報が少ない時代から、ペットショップに行ってフードを購入し、保護団体に送ってもらうといった方法で支援されている方はいらっしゃいました。

今は、いろんな手段が用意されていますので、まずはちょっとした興味を持っていただければと思います。



個人と法人に分かれる動物愛護団体

法人による支援は、NPO団体の賛助会員になるなどの方法が一般的なのですが、こちらは金銭を納める方法であり、ドッグフードなどの支援については、災害時などの緊急時にメーカーが供給する場合などが多いようです。

今では聞かなくなりましたが、ずっと以前には賞味期限間近の処分間近のドッグフードを大量に送ってきた業者の話を聞いたことがあります。金銭の支援ではなく物資の支援については、人の世界もペットの世界もうまくいかない部分があるようです。




フードを食べるネコ




量or質?支援物資のペットフードを寄付する前に

あなたが実際にフードを愛護団体などに送ろうと思った場合、気を付けないといけないポイントがあります。

送ろうとする先の愛護団体が、ペットフードの量を求めているのか、それとも量は間に合っているから、質の良いものを求めているのかを確認しましょう。ホームページのある団体では、そのような記載がある場合もあります。

例えば災害時では、物資の運搬すらままならない時があります。保護したワンちゃんや猫ちゃんの数に対して、ペットフードが足りない場合は、一時的に量を求める場合もあります。

毎食ちゃんと食べさせてあげたいという代表者のいる愛護団体ならば、フードの値段やブランドには関係なく、開封したフードでもいいので支援してくださいというところもあります。

一方、質を求めるところは、多くはペットフードのブランドを指定している場合があります。これも、その団体の代表者の考えによるところが大きいと思いますが、体の弱った犬や猫もいるため消化がよく、より体に負担をかけないと感じる良質なものを与えてあげたいという思いなのかもしれません。

ただし忘れてはいけないのは、質の良いフードを送ってあげることも素晴らしいのですが、保護団体側からすれば、支援は継続していただくことがありがたいことなのです。自分たちのできる範囲で、できる内容の支援ができる人がいらっしゃれば、『何卒お願いいたします。』というところではないでしょうか。



動物愛護団体へ寄付する、その他の支援物資

支援しようと選んだペットフードが、外国製の紙製パッケージに入ったようなもの、開封しているものは、中身の傷みが早く、あまり長く保管しておけないため避けた方がいいでしょう。

開封したものは酸化の影響を受けてしまいますし、時期によっては湿気の影響も受けます。保護団体によっても、フードを保管しておく倉庫の湿度や温度は違ってきますので、例えば完全ナチュラルを謳っているような無添加のナチュラルフードは、体に良いことは間違いありませんが、あっという間に傷んでしまう可能性があります。

さらに一般的には、完全な自然食のほうが嗜好性は高いとは言えない面がありますので、送る前にはその団体がどのようなフードを欲しがっているのかをやはり少し確認してみた方が、保護されているワンちゃんやネコちゃんのためになるかもしれません。



ウェットフードやその他の補助食品の支援物資

保護団体側は、もちろんドライフードだけではなく缶詰やレトルトの支援も求めています。保護した全てのワンちゃんが支援していただいたドッグフードをすぐに食べてくれるわけではありませんし、これまで経験のない保護施設の飼育環境に緊張しているワンちゃんも多くいますので、より嗜好性が高く、また保存性能の高い缶詰も必要とされます。

ワンちゃんだけではなく、ネコちゃんを保護している施設などは、特に慣れない食べ物に抵抗を示しやすく、水分摂取量が平均的に少ないネコちゃんに対して缶詰やレトルトは必須です。

多く求められる粉ミルクですが、特に繁殖時期を迎え、避妊処理されていない野良猫たちの赤ちゃんが保護施設に押し寄せてくる時期にはミルクは必須となってきます。

注意することは、缶詰やレトルト、補助食品には総合栄養食ではないものが多いので、特に缶詰やレトルトに関しては、保護団体側が何を求めているのかは必ず確認することが良いでしょう。



アマゾンの動物愛護団体の「欲しいものリスト」やSNSなどの利用

インターネット通販のアマゾンでは、「欲しいものリスト」という購入ページが用意されています。
「欲しいものリスト」に出てくるペット用品は、送り先住所が団体に設定してあり、支援者の方にアマゾンを通じてお買い物してもらえれば、物資が団体に届く仕組みです。今ではこのような方法を利用して、簡単にいつでも、フードや他の支援物資を送ることができるようになりました。

また今では、緊急時に皆さんからの協力を求めるために、保護団体側からのTwitterなどのSNSを利用した発信も行っているところがありますので、SNSを利用するのであれば、少し興味を持っていただければと思います。



ペットフードをトレーに入れる女性



家族としてもらわれていくことを願いながら・・・

保護されたワンちゃんやネコちゃんは、最終的には良いご家庭にもらわれていくことが最高のエンディングです。

それまでは、寄付などの協力によって得られたフードを食べて育つのですから、どんなものを送るかによってワンちゃんやネコちゃんの健康状態も変わってくるわけなのですが、各団体の事情や子猫のように一気に保護した猫たちの数が増えるような時期があることもわかりました。

毎日毎日、保護されたワンちゃんやネコちゃんの世話をしていらっしゃる方たちはほんとうに大変でしょう。その人たちの心を癒してくれるのは、やはり世話をしたみんなが良い家族に迎え入れられることです。

今では、各地で譲渡会が定期的に行われるようになってきたようですが、保護されたワンちゃんネコちゃんたちには、心に傷のある子たちもいる一方で、その環境には他の犬や猫、世話をする様々なボランティアの人々に触れて育っている場合もあります。

ペットショップのケージの中にいるより、人や他の動物に対する社会化ができているおりこうさんもいますので、ぜひとも彼らを家族にしてあげようかなという考えをお持ちの方々は、見学などに行かれてみてはいかがでしょうか?

筆者:イノヨシ
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