【猫と季節の花】猫がいてもコスモスを飾って大丈夫?秋に楽しめる花と注意したい植物



気が付けば陽が落ちるのも早くなり、少しずつ秋の気配を感じるようになりました。 お部屋に秋らしさを取り入れるなら、季節の花を飾るのも素敵ですよね♪でも、おうちに猫ちゃんがいると「この花は飾っても大丈夫かな?」と、お花選びにも気を遣うもの。

そこで今回は、秋にフラワーショップで見かける花の中から、猫に対して比較的安全とされているものや、注意したい植物についてご紹介します。

※植物の安全性は種類や個体によって異なる場合があります。猫が植物を口にしてしまった場合や、体調に異変が見られた場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。


目次
■「コスモス」は猫にとって安全なの?
■猫と暮らしているなら気を付けたい秋の花
■お月見やハロウィンに飾る花は猫にとって安全?
■秋の花を猫と安全に楽しもう!



 

「コスモス」は猫にとって安全なの?



秋の花といえば、軽やかに風に揺れる「コスモス」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 ピンクや白、赤紫など色も豊富で、秋らしい雰囲気を楽しめる人気の花ですよね。そんなコスモスは、猫に対して非毒性とされている植物のひとつです。獣医療系の資料でも、コスモスは「非毒性」とされています。 そのため、猫と暮らしているご家庭でも比較的取り入れやすい花といえるでしょう。

ただし、猫にとって非毒性とされている植物でも、植物をたくさん食べれば吐き気や下痢などの胃腸症状を起こすことがあります。「安全だから、いくら食べても大丈夫」というわけではありません。

猫ちゃんが花をかじる癖がある場合は、届かない場所に飾るなど、誤食を防ぐ工夫をしておくと安心です。 また、「コスモスはキク科だから、猫には危険なのでは?」と思う方もいるかもしれません。でも、植物は同じ科に属していても、すべてが同じ毒性を持っているわけではありません。

実際に、同じキク科でもコスモスは非毒性とされている一方、キク(マム)は猫に有毒とされています。植物を選ぶときは、「○○科だから大丈夫」「○○科だから危険」とひとくくりにせず、植物の種類ごとに確認することが大切なんですね。



そして、秋に楽しめる比較的安全な花としては「ケイトウ」も挙げられます。鶏のトサカのような形をした「ボンベイ」のほかにもさまざまな種類があり、「セロシア」という名前で販売されていることも。ケイトウの仲間には、猫に対して非毒性とされている種類があります。秋らしい色合いの花を探している方は、ぜひチェックしてみてくださいね♪


猫と暮らしているなら気を付けたい秋の花



お店で目を引く秋の花は、ついお部屋に飾りたくなりますよね。 ですが、猫ちゃんと暮らしているなら、見た目だけでなく「猫にとって安全な植物なのか」も確認しておきたいところです。

■ダリア・マム
一輪でも華やかな「ダリア」や、「ピンポンマム」「ディスバッドマム」などのマム系は、猫にとって注意が必要な花です。 ダリアは、猫が口にした場合に軽い胃腸症状や皮膚炎を起こすことがあるとされています。

また、キク(マム)も猫に有毒とされており、嘔吐や下痢、よだれ、ふらつき、皮膚炎などがみられる場合があります。秋らしく華やかな花ですが、猫が自由に触れられる場所に飾るのは避けたほうが安心でしょう。どうしても飾りたい場合は、猫が入らない部屋に置くなど、誤食できない環境をつくることが大切です。


■秋色アジサイ
アンティーク調のくすみカラーが人気の「秋色アジサイ」。ドライフラワーに仕立てて楽しむ方も多いですよね。ですが、色が変化していたり、乾燥していたりしても、アジサイが猫にとって安全な植物になるわけではありません。

アジサイは猫に有毒とされており、食べた場合には嘔吐や下痢などの症状がみられることがあります。「ドライフラワーなら大丈夫」と考えず、猫が口にしないよう注意しましょう。


■ユリ
秋のお彼岸などに合わせて、店頭で見かけることのあるユリ。しかし、猫と暮らしているなら、ユリは特に注意したい植物です。ユリ(Lilium属)は猫にとって非常に危険な植物で、花だけでなく、葉や茎、花粉などを摂取することで重篤な腎障害を起こす可能性があります。また、花を生けていた水も危険とされています。

少量でも深刻な中毒につながる可能性があるため、猫がいるご家庭では「手の届かない場所に飾れば大丈夫」と考えず、家の中に持ち込まないことをおすすめします。特にユリの花粉は、猫の被毛に付着してグルーミングによって口に入る可能性もあります。

猫ちゃんと暮らしているなら、花束を購入するときもユリが入っていないかを確認しておきましょう。  


お月見やハロウィンに飾る花は猫にとって安全?



秋はお月見やハロウィンなど、季節のイベントもたくさんあります。花や植物を使って季節感を演出する機会も増えますが、猫のいるおうちでは植物選びにも少し注意が必要です。

《お月見》
・ススキ
お月見の定番といえばススキ。 ススキについては、猫に対する強い毒性が知られている植物ではありませんが、葉の縁が硬く、猫がかじったり触ったりすることで口の中を傷つける可能性があります。 猫ちゃんが植物をかじるタイプなら、届かない場所に飾るなどの工夫をしておきましょう。

《ハロウィン》
・ほおずき
・ソラナム
・パンプキン
・フォックスフェイス
ハロウィンの時期には、オレンジ色の実をつけた植物を飾ることもあります。なかで「ソラナム・パンプキン」や「フォックスフェイス」は、ナス科の植物です。ナス科には猫にとって有毒とされている植物もあるため、種類がはっきりしないものや、猫への安全性を確認できない植物は、猫が口にしないよう注意したほうが安心です。「ほおずき」も、観賞用として楽しむ場合には猫が口にしないよう注意しましょう。

秋のイベントで植物を飾るときは、「見た目がかわいい」だけで選ばず、猫が触れたり食べたりしても問題がないか確認することが大切です。 

 

秋の花を猫と安全に楽しもう!



秋の花には、猫と暮らしているご家庭でも比較的取り入れやすいものがあります。たとえば「トルコキキョウ(リシアンサス)」は、やさしい色合いのものから、ココアやラテのようなニュアンスカラーまで、さまざまな花色があります。トルコキキョウは、猫に対して安全な植物として紹介されている資料があり、猫と暮らしているご家庭でも比較的選びやすい花のひとつです。イギリスのCats Protectionの植物ガイドでも、リシアンサス(Eustoma)は猫に安全な花として紹介されています。

一方で、トルコキキョウの花には猫が興味を示すことも研究で報告されています。花をかじったり舐めたりする猫もいるため、愛猫が植物を口にするタイプなら、念のため届かない場所に飾ると安心です。

また、「秋バラ」も秋ならではの魅力があります。秋に咲くバラは、色が濃く深みを増したり、香りを楽しめる品種があったりと、春のバラとはまた違った美しさがあります。 バラは猫に対して非毒性とされています。ただし、猫がかじってしまわないよう、花瓶の置き場所には注意しましょう。

猫と暮らしているからといって、花のある生活をあきらめる必要はありません。大切なのは、猫にとって安全な植物を選ぶことと、猫が自由に口にできない環境をつくること。倒れにくい花瓶を選ぶ、猫が入れない部屋に飾る、手の届かない場所に置くなど、ちょっとしたひと手間で楽しみ方は広がります。愛猫の性格や行動を考えながら、無理のない範囲で、秋ならではの花を楽しんでみてくださいね♪


【参考文献】
・アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)
「Toxic and Non-Toxic Plants List – Cats」
・日本動物医療センター
「猫がいるけど部屋に植物も置きたい!〜植物による中毒事故を防ぐために〜」
・Veterinary Partner(Veterinary Information Network)
「Safe and Toxic Garden Plant Images」
・Cats Protectio
「Cat-safe plants」
・The Horticulture Journal
「Lisianthus Flowers Emitted Volatile Components Including Iridoids and Actinidine Which Attract Cats」

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