ペットを守り、乗り越える。災害に備えてできることとは?

ペットと災害

2024年元旦に起きた能登半島地震。

家族が集まり団欒していた中で、どれほどの恐怖や悲しみがあったかと思うと言葉もありません。

地震大国の日本では防災グッズを用意し備えている方も多いかと思いますが、定期的にチェックし見直しも大切。さらに言えばペットと暮らす皆さんは、ペット用防災バックを用意し、いざという時の動き方もシュミレーションしておかなくてはいけません。

そこで今回は改めてペットがいるご家庭での災害への備えについてご紹介していきます。


目次
■同行避難と同伴避難って一体なにが違うの?
■ペット連れでも入れる避難所はどうやって探す?
■備えておきたい物資
■行っておきたいトレーニング
■一時預かりも検討しよう

同行避難と同伴避難って一体なにが違うの?

同行避難と同伴避難

災害時、ペットと飼い主さんが離ればなれになってしまうケースは少なくありません。もちろんやむを得ない時もありますが、原則は「同行避難」「同伴避難」が推奨されています。ではこの2つの避難方法の違いは何でしょうか?

同行避難はペットを連れ安全な場所(避難所など)に避難することを指す言葉。この場合、避難先ではペットは所定の場所で過ごすルールになっているため、飼い主さんとは別で過ごします。

これに対し同伴避難は、避難先でも飼い主さんが飼育管理する避難方法を指します。各避難所でこういった言葉が使い分けられていますので基礎知識として頭に入れておくと混乱せずに済むでしょう。


ペット連れでも入れる避難所はどうやって探す?

ペットと避難所

これはとても難しい問題です。

災害が起こる前にこの避難所では同伴避難が可能!などがわかっていればいいのですが、実際災害が起こってみれば当然現場の混乱は避けられません。

事前の情報と違う…なんてことも起こり得ますので、万が一避難所に入れなかった時のシュミレーションも必要です。

それでも各地域で情報提示している内容には必ず目を通しておきましょう

例えば私が居住している地区では災害時、ペットはケージに入れ体育館更衣室や昇降口にいてもらう旨や、避難時にケージに貼らなくてはいけない名札のデータ、避難時に用意しておくべき物品、避難所を使用する際注意してほしいポイントなどがホームページに明記されています。

また民間団体が同伴避難対応避難所を設置するケースもありますので、ぜひ事前にリサーチしてみてくださいね。


備えておきたい物資

ペットと防災グッズ

原則同行避難を受け入れている避難所でも、ペット用物資というものは備蓄されていません。飲み水やフード、排せつ用品など最低限数日間生活できる量を備えておきましょう。

持病がある子はお薬を余分にもらい、非常用としてストックしておくと安心です。

またペットがパニックを起こして逃げ出してしまう可能性も十分考えられます。マイクロチップや鑑札、迷子札を着用してもらい、身元がわかる対策を行っておいてくださいね。


行っておきたいトレーニング

避難前のペットのトレーニング

避難所ではケージの中がペットのメインスペースとなります。普段からケージで過ごす練習をしておくといざという時のストレスを減らしてあげられます。

日頃から叱った時に罰としてケージに入れてしまうのはNG。ケージの中は安心できるペットのテリトリーとして扱ってあげてくださいね。

物音に対して無駄吠え、無駄鳴きしないようなトレーニングも重要ですが、彼らにとって「鳴く」というのは本能に従った自然な行為です。無理のない範囲で行いましょう。


一時預かりも検討しよう

災害時のペットの一時預かり


避難所を利用する方の中には動物が苦手、アレルギーがある人もいるため、トラブル回避のため周囲への声掛けは必須です。だからこそ避難所は利用できないと考える飼い主さんは多いかもしれません。ペットと離れるくらいなら...と車中泊される方もいらっしゃるでしょう。

ですが一番大切なのは飼い主さんの心身が健康であり、生活を立て直していくこと。ペット連れの避難生活が長くなればなるほど、飼い主さんもペットも疲弊が積み重なっていきます。そうなる前に一時預かりの利用も検討してみてくださいね。

知り合いや親族、動物病院、ボランティアさん、罹災証明があれば無償で預かってくれるような施設もあります。

スマホで情報収集


こういったリアルタイムの情報収集にはSNSを活用するとスムーズです。いざという時に使えるよう、事前にインストールしてチェックしてみましょう。

災害がいつ起きるか、どのような被害出るか、事前にわかっていれば苦労はしません。不測の事態が起きてもペットを守り、乗り越えられるよう日頃から備えておきましょう。

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