愛犬と生活しているとおうちにワンちゃんグッズがどんどん増えていきますよね。日用品からお手入れアイテム、フードにお散歩セット…人間用と見間違うようなパッケージの商品もたくさん販売されています。
そこで飼い主さんによく聞かれる質問が【人間用を犬に使ってはいけないの?】というもの。
確かに同じものを使用できれば間違えることもなく、スペースの節約にもなります。そこで今回はワンちゃんには使用できない人間用商品にスポットあてご紹介していきます。
シャンプー
特に多いご質問が【人間用のシャンプーを犬に使用しても大丈夫か】です。
ご自宅でシャンプーする際、同じものが使えれば香りも泡立ちもよく、サラサラになるような気がしますよね。ですが答えはノー、人間用シャンプーの使用はおすすめできません。
理由は洗浄力が強すぎるからです。
人間の皮膚は酸性ですが、ワンちゃん達の皮膚はアルカリ性で皮膚もとても薄いという特徴があります。
では人間用のシャンプーを薄めたり、アルカリ性のシャンプーを使用すればいいかというとそういうわけでもないのです。
ワンちゃん用シャンプーはしっかり汚れを落としつつ極力皮膚にダメージがないような成分構成が考えられています。それに対して、人間用はとにかく強い洗浄力に加え香料も含まれおり、ワンちゃんの皮膚のバリア機能やターンオーバーのリズムが壊れる可能性や嗅覚にまで負担がかかることも。
ぜひワンちゃん専用商品を使用してあげましょう。
お薬
動物病院で処方されるお薬の中には、ヒト用のものを動物に使える処方量にかえて出しているものも多く、内服薬以外でも目薬や塗り薬などその種類は多岐にわたります。
では偶然飼い主さんが同じお薬を使っていたら共有してもいいのでしょうか?
これは種類と場合による。というお答えになります。
まず衛生面から、目薬や塗り薬を愛犬との共有は避けた方がいいでしょう。新品が手元にあり、それを獣医師の指示のもとワンちゃんに使用することは問題ありません。
同じお薬でも人間とワンちゃんでは処方される量が全く異なるため、内服薬に関しては基本的に共有はおすすめできません。
まれに体重60㎏の方が1錠飲んでいる薬を10㎏のワンちゃんに飲ませるためには6分の1にすればいいのですか?と聞かれることがありますが、人間とワンちゃんでは1㎏あたりで飲んでよい薬の量から違うため、人間量を目安に独断で計算してしまうととても危険です。
もし迷った時は、必ず獣医師に相談しましょう。
食べ物
人間用の食べ物で味付けがあるものは塩分量が多すぎるためワンちゃんには与えられません。
たまに調理パンを与えてしまい、原料をよく見たら玉ネギが入っていた…とご来院される方がいらっしゃいます。パッと見大丈夫そうな食べ物でもワンちゃんには危険ということは少なくありませんのでご注意ください。
飲み物
ジュースは糖分が多いので100%ジュースでもワンちゃんには与えないでください。
なお人間用の牛乳は乳糖や乳成分が多く、犬の消化器官では消化不全を起こす可能性があり下痢や嘔吐に繋がることもあるんです。ミルクはワンちゃん専用のものを飲ませてあげましょう。
原則共有はNG!ワンちゃん専用のものを用意しよう
どのようなものでも、人間用とワンちゃん用はそれぞれ用意したほうが安心。
犬用として販売されているものはしっかりワンちゃんの体に合わせて作られているものです。安易に人間用の商品を使用してトラブルにつながることもありますので要注意!
仮に同じものを使用する場合でも、愛犬用と飼い主さん用は衛生的にも分けた方がいいでしょう。
ワンちゃんグッズが増えていくのは、一緒にいる時間が長く、たくさんの愛情をかけているからこそ!専用ボックスなどを用意して置き場所を作ってあげてくださいね。