おとなも子どもも楽しめる、犬が主人公のおすすめ絵本3選

犬と絵本

私たち人間にとって最も古くからの友人であるワンちゃん。身近な存在であるがゆえに、犬が登場する絵本は数多く、世界中の人びとに親しまれています。

そこで今回は、ワンちゃんが出てくるおすすめの絵本をピックアップしてみました。大人から子どもまで楽しめる、イラストもおはなしも魅力的な絵本の世界を堪能してみてくださいね。

目次
■名作中の名作、世界中で愛される『どろんこハリー』著:ジーン・ジオン
■ワンちゃんをお迎えする前に読んでおきたい『ジェイクから10のおねがい』著:葉祥明
■ヒトとイヌが巡り合うことの本質に迫る『いぬ』著:ショーン・タン
■息をのむほどの臨場感『アンジュール ある犬の物語』著:ガブリエル・バンサン
■愛犬がいっそう愛しくなる読書体験を

名作中の名作、世界中で愛される『どろんこハリー』著:ジーン・ジオン

どろんこハリー

ワンちゃんの絵本といえばこの作品を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。70年近く前に発売されて以来、さまざまな言語に翻訳され今も傑作として知られています。

全身泥だらけになって大冒険するハリーに、子どもたちは自分を重ねて楽しめるでしょう。お風呂嫌いのお子さんも、これを読めば入浴が大好きになるかもしれません。

思いっきり遊んで、あたたかいお風呂に入って、お気に入りの場所で楽しい夢を見ながらぐっすり眠るハリー。世界中の子どもたちが毎晩こんなあたたかな気持ちで眠りについてほしいと願わずにはいられません。


ワンちゃんをお迎えする前に読んでおきたい『ジェイクから10のおねがい』著:葉祥明

ジェイクから10のおねがい

“犬の十戒”をご存知でしょうか。作者不明のままインターネットを中心に広まっている英詩で、ワンちゃんの視点から飼い主さんに知っておいてほしいことを伝える銘文です。

そんな犬の十戒をオリジナル訳で絵本化した本作品は、普段ワンちゃんと接していてもつい忘れてしまいがちな大切なことを私たちに伝えてくれます。ワンちゃんの人生はとても短いということ、ほかに楽しみがたくさんある私たちと比べてワンちゃんには”あなた”しかいないということ、老後のケアのこと……当たり前のことなのに、目の前に突き付けられると胸に来るものがありますよね。

はじめてワンちゃんを迎えるお子さんがいるご家庭にも、ぜひ読み聞かせてほしい一冊です。


ヒトとイヌが巡り合うことの本質に迫る『いぬ』著:ショーン・タン

ショーン・タン

1万5000年以上を隣り合うものとしてともに過ごしてきたワンちゃんは、私たち人類にとってほかのどんな動物とも違う特別な存在です。『いぬ』は、そんなヒトとイヌとのつながりの本質を短い文章と美麗なイラストで描いており、読み終わるころにはおうちの愛犬を抱きしめたくなるに違いありません。

ワンちゃんと飼い主さんが出会ってともに生きることは偶然かもしれないけれど、その偶然はそれぞれの長い長い歴史のうえに成り立っていて、巡り合う日をずっと待っていたのです。そんな新しい解釈に触れることで、街を歩く飼い主さんとワンちゃんを見かけるだけでじんわりと心があたたかくなります。

息をのむほどの臨場感『アンジュール ある犬の物語』著:ガブリエル・バンサン

アンジュール ある犬の物語

文字もない、色彩もない、鉛筆1本で描かれたデッサンで構成された絵本です。単純な線でありながら、ワンちゃんの表情や筋肉の動きを見事にとらえていて、音や匂いまで感じ取れそうなほど作品にのめり込んでしまいます。

車窓から投げ捨てられ必死に車を追うすがた、とぼとぼとさ迷い歩くしっぽの垂れた背中、怯えや恐怖を浮かべる瞳…どうか幸せになってほしいとページをめくる手が止まりません。結末まで描き切るのではなく、今後のあたたかい展開を想像させる余韻を残したラストも見事です。

じっくりと浸りながら何度も何度も読み返してしまう、特別な一冊になりますよ。


愛犬がいっそう愛しくなる読書体験を

犬と読書

気になる作品はありましたか?

私たちにいつも無償の愛を与えてくれるワンちゃんの魅力を再確認できる作品ばかりで、読めば愛犬がいっそう愛しくなることでしょう。この機会にぜひ素敵な絵本たちに触れてみてくださいね。
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