愛猫の【見えない】【聞こえない】。その時、飼い主としてしてあげられることは?

猫の視力低下

皆さんのおうちの猫ちゃんは、どのような性格でしょうか?

わんぱく、おてんば、イタズラ好きにおっとりさん…きっとそれぞれ愛すべき個性を持っている事でしょう。

いつまでもこの子らしく、元気でいて欲しい。そう願わない飼い主さんはいないはず。ですが、やはりどのような子にも【老い】は必ずやってきます。

例えば視力や聴力が衰え、今までの生活が難しくなることも...。

今回はそんなときに飼い主さんがしてあげられることにスポットをあて、ご紹介していきたいと思います。


目次
■視力低下のサインや原因
■聴力低下のサインや原因
■愛猫と接するときのポイントは?
■生活環境を見直そう!
■動物病院の受診も忘れずに

視力低下のサインや原因

猫の視力低下

猫は【老化】が原因で完全に失明してしまうことはあまりありませんが、水晶体が衰え、物が見えにくくなることはあるようです。

また白内障や緑内障を発症する可能性も高くなり、こういった病気が原因の場合は進行すると失明してしまう事も。

視力低下のサインとしては
・物にぶつかる、転ぶ
・高いところに登らなくなる
・鳴いて要求することが増えた
・トイレに失敗してしまう
・声掛けや接触に驚く、怒る
などが代表的です。

キャットタワーに登ったはいいものの、降りられなくなった...なんて子もいるかもしれませんね。些細な変化を見逃さないよう、普段の様子をよく観察しておきましょう。

聴力低下のサインや原因

猫の聴力低下のサイン

程度の差はありますが、加齢による聴力の低下はほとんどの猫に見られます。

突然音を感じなくなるのではなく、少しずつ耳が遠くなるため、猫ちゃん自身にも慣れがあり、飼い主さんが気が付かないことも少なくありません。また老化の他にも、重度の外耳炎や内臓疾患が原因で難聴になることも。

全身を白い被毛で覆われ、青い目をした猫ちゃんは先天的に聴覚障害を持っている可能性があるので、若いうちから定期的にチェックしてあげてくださいね。

聴力低下のサインとしては
・大きな声で鳴くようになった
・怯えることが増えた
・攻撃的になった
・名前を呼んでも気が付かない
・大きな物音に反応しない
などがあげられます。

こういった行動が見られるようになったときは老化が進んでいるのかもしれません。


愛猫と接するときのポイントは?

視力、聴力低下の猫のサポート

猫ちゃん達には優れた嗅覚と触覚、そしてバランス感覚が備わっています。

例え聴力や視力が低下しても、少しサポートをしてあげるだけで問題なく生活を送れることが多いです。まずはゆっくり愛猫に近づき、匂いで飼い主さんを認識してもらいましょう。

例え耳が遠くなっていても、ルーティンとして声をかけてあげてから、ゆっくり撫でる、それを受け入れてくれたら抱き上げる、といった風に何段階かにわけて愛猫を驚かせないよう接していくことがポイントです。

ご飯やトイレ、何か要求がある時に鳴いてお知らせしてくれる猫ちゃんもいますが、耳が遠くなると自分の声も聞き取りにくくなり、大きな声で鳴くようになります。鳴いている時は、作業中でも一度手を止め、愛猫のリクエストを察知してあげてくださいね。

生活環境を見直そう!

愛猫の視力低下 生活環境

慣れている自宅内では、今まで通りでも意外と生活できる子が多いようです。むしろよかれと思って大幅に模様替えをしてしまうと、かえって猫ちゃんが混乱してしまう事もあるので要注意!

特にトイレや食事場所など毎日使う場所は移動せず、入りやすい形状に変える、高さを付けて食べやすくするなどのひと手間を加えてあげましょう

またこのような状態で外に出てしまうと大変危険です。今まで以上にお外に出ないよう窓やドアに脱走防止対策を行っておくと安心ですね。


動物病院の受診も忘れずに

猫の視力、聴力低下 受診

猫の老化は早ければ7歳頃から始まるとされています。人間同様、老いからくる視力や聴力の低下は治すことはできません。

しかし、老化ではなく病気だった場合は治療が可能で、症状を改善できることもあります。せっかく治療可能なものを放置してしまうと、痛みが強く出たり、最悪失明や聴力喪失につながることも。

異変があった時は様子を見ず、まず動物病院を受診しましょう。
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