ペットを迎えるにあたって、最も気になる点といえば「実際どれくらいお金がかかるの?」ということ。もちろん個体の資質や育て方によって千差万別ですが、初めて買う子の場合、ふわっとしたイメージだけでも事前に知っておきたいですよね。
そこで今回は、ペットの種類別にそれぞれ掛かる年間コストをご紹介していきます!
ワンちゃんの場合
ワンちゃんの場合、猫ちゃんなどに比べても費用の個体差は大きくなってきます。大型犬は、フードやおやつの量が小型犬の3倍近くにもなり、トリミングが必要な子には毎月それなりの額を投資しなければなりません。犬の幼稚園やドッグラン、洋服といったワンちゃんならではの楽しみにお金を掛けている飼い主さんも多いようです。
ばらつきが大きいため、ざっくりとした概算にはなりますが、小型犬の場合は年間コストで平均約33万円程度、中型犬は約30万円程度、大型犬では約52万円程度かかると言われています。
やはりワンちゃんを飼うにはやはりそれなりの出費を覚悟したほうがよさそうです。特に大型犬の場合、ワンちゃんがゆったりと過ごせる広いスペースはもちろん、ハーネスなどの介護用品や有り余るエネルギーに応えられる体力も求められます。
猫ちゃんの場合
▲スマホアプリで操作・管理できるトイレなどペット家電が人気(自動ネコトイレ PETKIT Pura X)
ワンちゃんの平均年間費用が約35万円程度なのに対し、猫ちゃんに掛かるコストは約17万円とほぼ半額程度になります。そのことから、「不景気になると猫を飼う人が増える」なんて表現をすることもあるくらいです。
とはいえ最近は自動猫トイレやペット見守りカメラなど、便利なIoT(Internet of Things)家電アイテムを活用する飼い主さんも増えてきています。また、ノルウェージャン・フォレストキャットやラグドールなど大型の猫種の人気が高く、年間支出の平均は今後増加傾向にあると言えるでしょう。
小動物の場合
▲筆者宅のハリネズミ。夏と冬は24時間エアコンを稼働しています。
小動物の場合、飼育費用はハムスターで約2.5万円、小鳥で4万円、ウサギで9万円とやはり低めになっています。餌代があまりかからない上、場所を取らずマンションでも飼いやすいため、一人暮らしの方にも人気ですよね。
ただ、エキゾチックアニマルなどの小動物には温度調整が苦手な子が多いため、犬猫よりも光熱費が大きくかさんでしまうケースもあります。見落としがちなポイントなので、迎え入れる際には十分に確認しておきましょう。
ゆとりをもって迎え入れよう
私が物心ついた頃に飼っていたワンちゃんは、外飼いで残飯などを食べていたように記憶しています。そんな実家でも、今や愛犬を室内で飼い、ちょっといいフードを与え、幼犬の間は足しげくドッグスクールに通わせていました。ここ数十年でペットに対する考え方や接し方、掛かる費用は大きく変化しているのだと実感させられます。
ペットの健康志向が高まっていたり、ネットショッピングでいつでもハイテクでおしゃれなペットグッズを手に入れることができたりと、「自分自身よりワンちゃん・猫ちゃんにお金を掛けている」という飼い主さんも少なくないですよね。
ペットは私たちの生活を豊かにしてくれますが、それも経済的な余裕があってのこと。もちろん、ペットの急な病気やケガにも対応できるよう備えることも大切です。新しくペットを迎える際は、本当にうちの子を幸せにできるゆとりがあるのか、一度立ち止まって考えてみることも大切ですね。