犬の介護について知っておくべきワード

突然ワンちゃんに介護が必要になったとしたら・・・皆様はそのような事を想像したことはありますか?私たちは毎日さまざまなお問合せを頂く中で、実際にそういった場面に出くわすことがあります。

そんな時お客様は、「誰に何を相談したらいいのかわからない」「ネットで調べようにもどういう言葉で検索すればいいのかすらわからない」という状況に陥ってしまっているように見えます。

そこでまずは今回、犬の介護についてどのような言葉を知っておくべきなのかを取り上げてみました。

ターミナルケア/緩和ケア/ホスピスケア

<ターミナルケア>
病気や寿命によって余命が残りわずかになったペットに対して行うケアのこと。医療行為を施しても治る見込みがほとんどない場合に、精神面も含めたケアが必要となります。

<緩和ケア>
ターミナルケアとほぼ同じ意味合いを持ちますが、平行して治療を行いながらケアする場合も含みます。

<ホスピスケア>
ペットだけでなく家族(飼い主)の苦痛も最小限にすることなどを含めた総合的ケア。人と同様に、ペットの介護でも使用される場合があります。

いずれの言葉も同義ではありますが、それぞれ検索することで、より多くの情報が得られる場合があります。

動物病院などで見られるようになった言葉

犬 医療

<ペインコントロール/ペインマネジメント/疼痛管理>
薬物療法だけでなく、各種の治療法を駆使して痛みを軽減・消失させること。痛みの管理に関しては分からないところが多いため、医師に相談するのがいいでしょう。

<神経ブロック>
ペインコントロールの中でも、麻酔を用いた治療法の一種。人の手術の際には必ず行われる方法です。

<湿潤療法(モイストヒーリング)>
ラップ療法とも言われ、皮膚潰瘍に対して消毒をせずガーゼの代わりに被覆材を使用するといったアプローチで治療します。床ずれ(褥瘡/じょくそう)ができた場合の処置の一つです。

介護に関連するその他の言葉

<ハイドロコロイド(モイストヒーリング)>
ハイドロコロイド素材の保護パッドや絆創膏が市販されており、傷を治す体液を吸収するとゼリーのようにゲル化して傷口を覆います。

<ダーマケア>
ダーマは皮膚・真皮を意味し、関連商品が販売されています。

<ペット用担架>
ペット用担架などの商品も発売されています。サイズなどは、メーカーにお問い合わせください。

<エリザベスカラー>
首元に取り付ける円錐台形状の保護具で、傷口を舐めたりさせないためのものです。

<シリンジ>
注射器の筒の部分。流動食などを与える際に使用します。

<ナックリング>
なんらかの原因で起こる足の感覚異常で、足裏が地面ではなく反対(上)に向き、足の甲の部分を引きずった状態のことです。

いろんな情報を得ておきましょう

私たちペット業者でさえ、言葉を知らなければ調べものもできません。飼い主の皆様が突然、介護のような特別な状況に陥った時、速やかに情報を収集して対応するためには、関連ワードを知っていることがとても重要なポイントになるのかもしれません。

介護といってもペットの状態はさまざまですし、痛みの有無などはたとえ飼い主であっても判断が難しくなります。

ペットたちの終末期に起こる、目に見えない不安や痛みまでケアしてあげれるように、今のうちから必要なワードを覚えておくことをお勧めいたします。


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