ペットの血液検査!項目や数値からわかる我が子の体の状態とは?



動物病院で受けることができる血液検査。

結果が書かれた用紙を受け取ったことはありませんか? ぱっと見ではアルファベットと数字が並んでいるだけで、「何を示しているのか」「どのような検査なのか」が分かりにくいと感じる方も多いでしょう。

しかし血液検査は、ペットの体の状態を数値として把握できる大切な検査です。体調不良の際には、どの臓器に異常があるのか、どの程度の変化が起きているのかを知るための重要な指標にもなります。

そこで今回は、血液検査からわかる体の状態や検査の種類について、わかりやすくご紹介します。


目次
■血液検査はいつうけるもの?
■血液検査の種類
■部位別の注目項目
■異常数値が見つかったときは
■もらった結果は保存しておこう



血液検査はいつうけるもの?



血液検査を受けるタイミングは、大きく分けて2つあります。

ひとつ目は体調不良がみられたとき、ふたつ目は健康診断のときです。 前者は、診察をした獣医師の判断によって行われます。後者は、飼い主さんが希望するタイミングで受けることができます。

健康診断の目安としては、シニア期までは年に1回、シニア期以降は半年に1回が理想的です。 また、持病の経過観察のために、数か月に1回のペースで血液検査が必要になることもあります。


血液検査の種類



動物病院で行う血液検査には以下のような種類があります。

◎血球計算(CBC)
白血球や赤血球など血液中の細胞成分を調べる検査です。貧血や脱水の有無、炎症の程度、血液疾患が疑われる際などに行われます。

◎生化学検査

血液から血球成分を除いた血漿や血清で行う検査です。肝臓や腎臓、膵臓の状態を表す数値や、血糖値などを測定します。

◎アレルギー検査
採取した血液を専門の検査センターに提出して行う検査です。反応してしまうアレルゲンを特定したいときに行います。

動物病院で行われる血液検査は、これらのうち「血球計算」と「生化学検査」をセットで実施するケースが一般的です。検査は院内で測定する場合と、外部の検査センターへ依頼する場合があります。 体調不良時など、できるだけ早く結果を知りたい場合は院内検査が行われることが多いですが、設備の都合上、測定できない項目もあります。

そのため、必要に応じて外部検査と併用しながら、より詳しい結果をそろえていくことも珍しくありません。



部位別の注目項目



では、疾患や部位別に注目したい代表的な検査項目をご紹介します。

【腎臓】BUN・CRE・PHOS・SDMA
腎臓の機能を評価する際に重要な項目です。腎不全などで腎機能が低下すると、これらの数値に変動がみられます。 なかでもSDMAは比較的新しい検査マーカーで、従来の項目よりも早い段階で腎機能の低下を検出できるとされています。そのため、早期の腎不全発見に役立つ指標として注目されています。

【肝臓】AST・ALT・ALP・GGT
肝臓や胆のう、胆管の状態を評価するための項目です。肝炎や肝不全、胆のう・胆管の異常などで数値が変動します。 肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、数値に異常があっても見た目には元気なケースも少なくありません。そのため、血液検査による早期発見がとても重要になります。

【膵臓】AMY・LIPA・Spec cPL(SPEC)
膵臓の状態を把握するための検査項目です。膵炎が疑われる場合、これらの数値が上昇することがあります。 特にSpec cPLは、犬の膵炎に特異的なマーカーとして用いられることが多く、診断の補助として重要です。これらの結果をもとに、追加検査や治療方針を検討していきます。

【炎症】WBC・CRP
体内で炎症や細菌感染が起きている際に上昇する項目です。 他の検査項目に大きな異常がないにもかかわらず、これらの数値だけが高い場合には、エコー検査やレントゲン検査などを行い、炎症の原因を詳しく調べていきます。


異常数値が見つかったときは



異常な数値が出ると、多くの飼い主さんがショックを受けるものです。持病が見つかったり、病気の進行が明らかになったりするのは、決してうれしい知らせではありません。

しかし、検査を受けていなければ、もっと状態が悪化するまで気づけなかった可能性もあります。 特に肝臓や腎臓の疾患は、完治を目指すというよりも、進行をゆるやかに抑えていく治療が中心となるケースが多いです。

だからこそ、早い段階で異常に気づけたことは、とても大きな意味があります。 今回の結果は、今後の健康管理や治療方針を考えるための大切な手がかりです。過度に悲観せず、獣医師と相談しながら、その子に合ったケアを進めていきましょう。



もらった結果は保存しておこう



血液検査の結果は、異常がなかった場合でもすべて保管しておきましょう。

体調が悪くなったときに「普段はどのくらいの数値なのか」というデータがあると、比較がしやすく、診断もスムーズに進みます。 また、年齢を重ねるにつれて数値が少しずつ変動していく項目が見られる場合は、今後も注意して経過を見ていくことが大切です。

検査結果は、愛犬・愛猫にとって大切な健康の記録です。ぜひしっかり保管しておきましょう。

Back to blog

人気の記事をよむ