動物病院で働いていると、本当にたくさんのワンちゃんたちに出会います。学生時代を含めると、犬と関わる生活はもう20年近くになります。そんな長い年月の中でも、「数回しか見かけたことがない」という、ちょっと珍しい犬種に出会うことがあります。
今回は、そんな少しレアなワンちゃんたちをご紹介したいと思います。
クリサジーク

正式名称【プラシュスキー・クリサジーク】は、最も小さい犬種のひとつとされており、成犬でも体高は約23cm、体重は2kgほどしかありません。
見た目はミニチュアピンシャーやトイ・マンチェスター・テリアによく似ていていますが、性格は穏やかでとても甘え上手。周りの人を思わずメロメロにしてしまう魅力を持っています…!
チェコ原産の犬種で、名前の意味は「プラハの小さなネズミ捕り」。その名の通り、かつてはネズミを捕る役割を担っていたともいわれています。
私がこれまでに出会ったのは1頭だけですが、やはりとっても甘え上手で、可愛らしい性格のワンちゃんでした。
プーリー

モップのような独特な被毛を持つ【プーリー】は、ハンガリー原産の牧羊犬。日本国内での飼育頭数は100頭にも満たないと言われている、比較的珍しい犬種です。
学生時代、トリミングのモデル犬として複数回関わる機会がありましたが、とにかく穏やかで我慢強く、無邪気な一面もあるとても愛らしい性格をしていました。シャンプーも通常とは異なり、モップ状の被毛を何度も揉み洗いして丁寧に汚れを落としていきます。皮膚トラブルを防ぐためにも、ドライヤーで時間をかけてしっかり乾かすことが大切です。その間もゆったりとくつろぎながら受け入れてくれる、なんとも寛大なワンちゃんたちでした。
希少な犬種ではありますが、不思議なことに筆者はこれまで何頭かのプーリーに出会っており、どの子もとても友好的だったという印象があります。
コ―イケルホンディエ
ここ最近になって、動物病院でも見かけるようになった犬種【コ―イケルホンディエ】。かの有名な野球選手が飼育している犬種としても知られています。
中型犬サイズで、パワーや筋力、スタミナがあるのが特徴。運動量も多いため、日々のトレーニングや十分な運動がかかせません。
とても賢く友好的な性格をしていますが、その一方で警戒心が強い一面もあり、相手を信用するまでは慎重に行動するタイプのワンちゃんでもあります。信頼関係が築けると、とても良いパートナーになってくれる犬種です。
アフガンハウンド
最近はめっきりお会いする機会が少なくなりましたが、その優雅な立ち姿がいつまでも記憶に残っている犬種【アフガンハウンド】。アフガニスタン原産の犬種で、美しい長い被毛と気品あふれる顔立ち、そして抜群のスタイルが特徴です。プーリーと同様、現在の国内飼育頭数100頭未満とも言われています。
優れた視力とスピードを持つ犬種として知られ、一時的は日本でも飼育頭数が増えたことがありました。しかし、美しい被毛を維持するための手入れの大変さや、独立心が強く意思のはっきりした性格から飼育の難しさもあり、そのブームは一時的なものとして落ち着いていったようです。
それでも、ひとたび出会うと忘れられない存在感を持つ、とても魅力的な犬種です。
ミニチュアブルテリア

【ブルテリア】は、もともと闘犬として生み出された犬種で、筋肉質な体と力強いパワーを持っていることで知られています。
日本では、ブルテリアを小型化しペットとして飼いやすく改良した【ミニチュア・ブルテリア】が主流となっています。ブルテリアよりも穏やかで人懐っこい性格といわれていなすが、それでも飼育の難しさがあるためか、国内の飼育頭数は100頭を切っていると言われています。
「闘犬」というイメージが強いため、私も初めて出会ったときは少し緊張してしまいました。しかし、きちんとトレーニングを受けている子は、他の犬種と変わらない穏やかさを持っています。
実際に私がお会いした子たちも、みんな穏やかで「飼い主さん大好き!」という愛らしい性格のワンちゃんばかりでした。
会えたらラッキーかも?

いかがでしたか?
国内での飼育頭数が100頭未満といわれる犬種は、実は意外と多く存在しています。もし身の回りで見かけることがあれば、それはラッキーな出会いかもしれません。私自身も、少し珍しい犬種に出会うと内心ちょっと感動してしまいます…!
ぜひお散歩やお出かけの際には周りのワンちゃんにも注目してみてください。思いがけず、珍しい犬種との出会いがあるかもしれませんよ♪