ライフステージ別!愛猫にしてあげたい衣食住のケアとは?



てちてちと歩き、見るものすべてに興味津々なキトン期、パワフルに走り回り時折やんちゃを見せるアダルト期、少し落ち着くものの気まぐれに拍車がかかるミドルアダルト期、そして猫ちゃんの本質が出てくるシニア期。どのステージをとってみてもその時ならではの可愛さがありますよね。

猫ちゃんの平均寿命は15歳前後といわれていますが、最近では20歳を超える子も多くなってきました。人間でいえば0歳から100歳までの長い人生がギュッと凝縮されているようなものです。となれば愛猫の年齢ステージに合わせ生活環境や食事を適宜見直していく必要があります。

そこで今回は年齢ステージごとに行いたいおうちでのケアについてまとめてみました! 


目次
■猫ちゃんのライフステージ一覧
■キトン期の注意したい事
■パワー全開、アダルト期の過ごし方
■ミドルアダルト期へのステージチェンジで見直しを
■愛猫中心のシニア期、ハイシニア期
■全てのステージで大切な事




猫ちゃんのライフステージ一覧



猫ちゃん達のライフステージは多く分けて4つ。
・生後1歳未満…子猫期(キトン)
・1~6歳…青年期(アダルト)
・7~10歳…中年期(ミドルアダルト)
・10歳以上…高齢期(シニア)
名称や期間はこれに限りませんがざっくりとこのような段階を踏んで年齢を重ねていくと覚えておきましょう。

また同じシニア期であっても10歳と18歳では体の状態が大きく変わるため、私が勤務する動物病院では15歳を1つのボーダーラインとし、15歳以上の子たちはハイシニアと呼称しています。

人間に換算すると1歳までの1年間で20年分の成長を遂げ、その後は4歳ずつ年を重ねていくとされています。たった1年でも猫ちゃんにとっては4年分の変化があるということ。いかにステージに合わせた生活が大切かがわかりますね。

キトン期の注意したい事



可愛さが爆発しているキトン期は、体の土台が出来上がるとても重要な期間。栄養やトレーニングと色々な面でのフォローが必要です。

最初の1年間は20年分の成長が見られるとお伝えした通り、月齢でケアする内容も変わってきます。



産まれたばかりの子猫なら頻回な哺乳、排泄補助、温度管理、体重測定が必要となります。

生後4週から8週は離乳期。子猫用のウェットフードを1日5~6回程度に分けて与えてあげ、トイレが自力でできるようになってくるので、タイミングを見てトレーニングを開始しましょう。



生後4か月になるとドライフードも食べられるようになります。遊びたい盛りなのでおもちゃやキャットタワーなど体を動かせる環境を整え、混合ワクチンやノミ、マダニの予防を始めましょう。



生後6か月を迎えたら避妊や去勢手術を受けられる頃合い。発情がきてしまうと鳴き声やスプレー行為が激しくなりますので早めに検討しておくと安心です。

体力もつき、遊ぶ時間も長くなります。ブラッシングなどのケアもこの頃から慣れさせておくとその後のケアもスムーズに受け入れてくれるかも!

パワー全開、アダルト期の過ごし方



体が出来上がり、体力気力に溢れるアダルト期は愛猫がしっかり遊べる環境を整えてあげたいところ。おもちゃは複数用意し飼い主さんが一緒に遊ぶ時間も設けてください。

子猫期に比べ行動範囲も広くなりますので、自宅内の危険な場所には入らないような工夫が必要です。コンセントやひも状のものは感電や誤食の可能性がありますので、手が届かないよう都度片付ける習慣をつけておきましょう。

避妊や去勢後はホルモンバランスが変わり、太りやすくなる子も多いので体型に合わせ低カロリーのフードも検討してみてくださいね。

若く元気な年齢ですが、先天的な疾患を発症する子や早期の腎不全が出てくる子もいるので年に1回の検診が理想的でしょう。

ミドルアダルト期へのステージチェンジで見直しを



7歳を超えるとミドルアダルト期に入ります。とはいえまだまだ衰えを感じさせない子の方が多いかもしれませんね。それでも段々と運動量や体力、動き方、食事の食いつきなどが変わってきます。

この辺りが生活環境見直しのタイミング!高い場所を好む子には登りやすいステップを用意する、低い位置でもリラックスできる場所を作るなどの工夫を。

食事は味や形状、栄養素が愛猫に適しているものか再度チェックしてみてください。持病が見つかる子も多いのもこの時期。最低でも年に1回、できれば半年に1回は健診を受けるとベストです。 

愛猫中心のシニア期、ハイシニア期



シニア期に入ると寝ている時間が多くなり、動きも緩やかになります。

この頃に注意してあげたいのは普段の生活で不便なところがないかという点。特にハイシニア期は今まで当たり前にしてきた動作がしんどくなる子が多いステージです。まるで子猫のようにトイレを失敗することもありますが、使い辛さが要因かもしれません。



食事も好みもあれやこれやと変わりがち。嗅覚が落ちてくるので香りが立つものを選び、飽きないよう何種類かローテンションしながらあげてみましょう。

持病との付き合い方は獣医師と相談しながら進めていきます。私の勤務先では治療は無理のない範囲で...。それよりは余生をできるだけストレスフリーに生活させてあげたいという飼い主さんも多くいらっしゃいます。


全てのステージで大切な事



いかがでしたか?これはあくまで参考程度に、最優先は愛猫に合わせた環境作りを行うことです。

私たち人間でもさまざまな方がいるように、猫ちゃん達にも個性があります。“子猫の頃からのんびり屋さんで遊ぶのが好きではない”なんて子もいれば、ハイシニアにもかかわらずドライフードをモリモリ食べガンガン遊びます!なんて子もいるんです。

ただ【うち子はこうだから!】と決めつけてしまうのではなく、変化があったときに年齢ステージのことを思い出していただけると幸いです。皆さんの猫ちゃんライフが長く幸せであるように、愛猫に寄り添った環境作りをしてみてくださいね!

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