ペットと赤ちゃんのいる暮らし

妊婦と犬

ペットと赤ちゃんが一緒にいる姿はとても癒されます。これから始まる新しい共同生活に、わくわくしている妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、その反面、どのような生活になるのかが想像できず不安に思う方もいますよね。

お互いが快適に暮らすために知っておくべきことについて、ご紹介したいと思います。



ペットと赤ちゃんの同居について

ペットと赤ちゃん

ペットと赤ちゃんが同居することで、様々なメリットとデメリットがあります。


■メリット

【心の発達】ペットと一緒に成長していくことで、感情が豊かになり心の発達をサポートしてくれます。また、毎日ペットのお世話をすることで、責任感を持ち、命の大切さを学びます。

ペットも母性本能が育つので、赤ちゃんが泣いた時や危険が迫っている時など、急いで駆け寄り守ろうとする姿勢が見られるかもしれません。お互いの心の発達に良い影響をもたらしてくれるのです。

【脳の発達】子ども達の脳は10歳でほぼ出来上がります。それまでの時期に、人と人、人と動物、人と自然とのふれあいで、感受性豊かな脳へと発達すると証明されています。

【免疫力アップ】赤ちゃんのうちからペットと接すると様々な菌に触れるため、免疫力がアップし、アレルギーになるリスクが低くなると言われています。


■デメリット

【感染症のリスク】
アレルギーのリスクが低くなるとお話ししましたが、100%という訳ではありません。体質によってはパスツレラ菌やトキソプラズマ症など犬の持つウィルスでの感染症や、犬アレルギーになってしまう可能性もあるため注意が必要です。

【ケガや事故の原因】
どんなにしつけをしているペットであっても、予測不能な言動をする子供相手では、何が起こるかわかりません。ケガや事故につながらないよう、目を離さず注意し、ベビーベッドやサークルを活用しましょう。

ペットの気持ちを理解する

猫とキビキス

新しい家族が増えた時、ペット達も急な環境の変化に戸惑います。飼い主さんを取られたと勘違いし、 嫉妬で赤ちゃんに攻撃をしたり、 落ち込んで食欲が低下してしまう子もいます。

今までとは違い赤ちゃんのお世話に忙しくなりますが、先に住んでいたペットが不安やストレスを感じないよう日々しっかり観察して、たっぷりの愛情をそそいであげましょう。

同居で注意すべきこと

赤ちゃんと犬

仲良くお互いがベストな環境で生活するにはどうしたら良いのか、注意すべきことについてご紹介いたします。

■しつけ
甘噛み、飛びつき、トイレなどペットのしつけはとても重要です。甘噛みや顔を舐める行動は、赤ちゃんを傷つけるだけでなく感染症の原因になってしまうことがあります。

赤ちゃんが生まれてからの生活を想像し、出産前から準備することによってしつけトラブルを未然に防ぎましょう。

ペットのケア
日々のケアを怠ってしまうと、ペットの抜け毛やダニ等が原因でアレルギーや病気になってしまう可能性があります。

また、薄い幼児の皮膚を傷付けないように、爪のケアなどにも気を付ける必要があります。

ペットも散歩に行けず運動不足でストレスを感じ病気になってしまうため、忙しくても日々のケアはしっかりしてあげましょう。

目を離さない
ペットと赤ちゃんを無理やり近づけると、普段大人しいペットでも、環境の変化によりストレスがたまり、思わぬ事故に発展する可能性があります。

子供が理解できる年齢になるまでは、ペットと子供だけの空間を避けた方が良いでしょう。

特にはじめて小さなお子さんとペットが触れ合う時には、保護者が監視する前で触れ合わせることが必要です。




子供がいる家庭で飼いやすいペット

うさぎと同居

子供がいる家庭でも飼いやすいと言われる犬や猫以外のペットの中から、おすすめの3種類のペットをご紹介いたします。

■モルモット

モルモットは、子供のいる家庭にとって、飼育しやすいペットの代表格です。

初心者の方でもお世話がしやすく、飼育スペースもとりません。ケージの掃除やエサあげ等はありますが、散歩が不要なので比較的飼育しやすいペットです。

トイレの場所もしっかり覚えられるうえに、体臭も少ないため衛生面も心配がいりません。

■うさぎ
可愛らしい見た目で子供にも人気なうさぎ。飼育スペースとお世話の必要はありますが、一緒に遊ぶ事もできるため良いパートナーとなるでしょう。

声帯がなく、鳴き声が気にならないので近所の目を気にする必要もありません。

ただし、ウサギは後ろ脚の蹴り上げる力が強烈なため、後ろ脚の近くに顔を近づけないで下さい。ウサギと顔を見合わせるように抱き上げましょう。

■鳥
飼育スペースもとらず、鳥はペットとしても人気です。特に手乗りインコなどは、懐くと手や肩に乗ってくるため愛着が湧くこと間違いなしですね。

鳥は短命なイメージもありますが、大型の鳥になると「インコは親が選ぶのではなく子供に選ばせなさい」という言葉があるように、親の寿命よりも長生きする種類もいます。

小さなお子様との関係を専門家に相談しながら作っていくことができれば、最高のパートナーになるでしょう。

 


良い影響がたくさんあるペットと赤ちゃんの同居ですが、感染症やケガなど注意すべき点もあります。新しい家族にペットが混乱してしまわないように、事前にしっかりと準備をしていきましょう。

ペットも赤ちゃんもお互いに尊重し合いながら、楽しく成長してくれたら嬉しいですね!

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