愛猫を連れて泊まりに行きたい!と夏休みに考えている方も多いのではないでしょうか?
個人的には猫ちゃんをお出かけに同行させるのは、危険が多いためあまりお勧めはできません。特に観光を目的とした旅行のときは、お留守番していてもらうべきだと考えています。
とはいえ、なかにはやむを得ない事情で愛猫を預けられない方や、数ケ月の間家を空けなければならないこともあるでしょう...。
では、どうしても連れて行くしかないときはどういったポイントを押さえておけば安心なのでしょうか?今回は愛猫を連れて出かける際の注意点をご紹介していきます。
猫を連れてのお出かけは可能?
結論からお伝えすると、猫ちゃん連れのお出かけは【不可能ではないが、避けた方が安心】です。冒頭でもお話しした通り猫ちゃんを連れて外に出る行為にはさまざまな危険が伴います。
脱走やパニック発作、体調不良は特に代表的なトラブル。基本的に猫は環境変化に弱い生き物、想定外のアクシデントは起こるものと考えておいた方がいいでしょう。それでもやむを得ない事情がある時は連れて行くしかありません。
そんな時はできる限りの準備を行い万全の態勢で挑んでくださいね。
注意ポイントと準備しておくべきこととは?
愛猫を連れて遠出をするのであれば、以下のポイントに注意し、リスクに合わせた準備を行いましょう。
■脱走
慣れていない場所、聞いたことがない音、匂いや空気、そして気温。猫ちゃん達はこの全てを敏感に感じ取り緊張してしまいます。
普段は大人しい子でもケージを開けた途端走り出したり、部屋の隙間からどこかへ行ってしまうかもしれません。必ずケージやキャリーバックで移動し、安全な場所まで絶対に開けない事。様子が気になるからと言って少しでも開けてしまうと、こじ開けて出てきてしまいます。開けなくても中の様子を見て確認できるタイプのケージを用意しておくといいですね。
■行方不明
考えたくはありませんが、万が一脱走してしまった時の安心材料としてマイクロチップや迷子札を装着をしておきましょう。供えあれば憂いなしです。
■体調不良
持病がある子はもちろん、環境変化にデリケートで体調を壊してしまいそうな子はお薬を持参してください。かかりつけで下痢や嘔吐に備え常備薬を処方してもらうことができます。
またお出かけ先の近隣動物病院を予め調べておくと焦らずに済みますよ!
■ストレス
できるだけ愛猫が感じるストレスを抑えてあげてください。
使い慣れたトイレや、臭いがついた猫砂を少量持参すると排せつもスムーズ。普段使っているブランケットやお気に入りのおもちゃがあればなおいいですね。
■確認ポイント
ペット同伴可を謳う宿泊施設には、サークルやケージが用意されており、宿泊中のペットの過ごし方が決められている所も多くあります。
例えば『サークル内で過ごし、部屋の外ではケージにいれて移動してください』などですね。泊まる際のルールは事前に確認し、愛猫が無理なく過ごせるのか確認しておきましょう。
またノミマダニの予防、混合ワクチンの接種、健康診断書の提出、といった事務的な手続きが必要なケースも。慌ててしまわぬよう余裕を持って準備しておいてくださいね。
連れて行かないという選択肢
ここでご紹介したのは【どうしても連れて行くしかないとき】の参考点です。お留守番してもらえるのであればそれに越したことはありません。
旅行を一緒に楽しみたい気持ちはとてもよくわかりますが、残念ながら猫ちゃんは楽しめないことがほとんど。例え長期になってしまってもお留守番させる方法はいくつかあります。ペットシッター、ペットホテル、知人やご家族に預けるなどがそうです。動物病院のホテルであれば体調不良にも対応してもらえます。
実際私の勤務先では、最長半年近くお預かりした子がいました。当然その分費用はかかってしまいますが飼い主さん、そして愛猫ちゃんが最も安全で安心できる方法を選べるといいですね。