愛犬のうんちからわかる体の調子、注意が必要な状態とは?

犬のうんち

ワンちゃんのおトイレ掃除、毎日こなすお日常生活における仕事の1つですよね。人間同様、うんちの状態や回数は体の状態と直結してるため普段お世話をしている方は異変にいち早く気が付くでしょう。

でも実際にどういった変化があったときが要注意なのでしょうか?色や回数、量…まずは正常な状態を知ることが大切です。

今回はワンちゃんのうんちからわかる体の異変についてまとめていきます。

目次
■ワンちゃんの便、正常な回数や色とは
■注意が必要な便とは
■便が出ない時はどうすればいい?
■異変を感じたときは動物病院へ持参しよう



ワンちゃんの便、正常な回数や色とは

犬の正常な排せつ物

ワンちゃんの平均排便回数は1日1~3回。色は茶色からこげ茶でかりんとう型が理想的です。硬さは掴んだ時に地面やシーツにつかず、形が崩れないことを目安にしてください。

ただし生活環境や食事内容によって変動する部分でもあり、なかには1回しか出ない子もいれば、5回出るという子も。1番重要なポイントは、それが普段通りかどうかです。

犬のうんち回数

また子犬期は消化器官が未熟なため、排便回数が多いのは正常と考えましょう。お散歩中も腸が刺激されるため、運動量が多い子はうんちが出やすい状態となります。

良いうんちが複数回出る分には問題ありませんが、回数を重ねるにつれ下痢になるようであれば、注意深く様子を見てあげましょう。


注意が必要な便とは

犬 注意が必要な便
また以下のような便が見られたときは必要に応じて病院を受診しましょう。

【うんちの色】

・黒
うんちが黒い時は小腸などの消化管で出血している可能性があります。

赤くないのは出血地点から便として排出されるまでの距離があり、少し時間がかかるため血液が黒く変色するため。ただし鉄分系のお薬を飲んでいても黒色便は出てくるので必ずも出血のせいとは言い切れません。

・赤(鮮血)
鮮血が出てくるときは肛門や、肛門に近い直腸で出血している事が多いです。
頻回に下痢をしている時や排便時に肛門が切れてしまった時などに見られます。

驚いてしまいますがワンちゃん達には比較的よく起こる事ですが、出血量が多い時や毎回出てしまうときは腫瘍の可能性もあるため注意しましょう。

・白や黄色
消化不全や肝臓、膵臓の病気があるとうんちが白や黄色っぽくなってきます。フードの見直しや血液検査を受けることで原因がわかることが多いです。

【うんちの形】

・軟便
形はあるが取ろうとすると崩れる、あるいは地面に付着して取り切れない

・泥状便
泥のようにもったりとした液体状

・水様便
完全に水状の便

・粘膜便
プルプルとしたゼリー状のものが付着、あるいは単体で出てくる。腸管で分泌される粘液が出てきている状態で、頻回の下痢をしているときなどに見られます。

犬のうんちの確認

【混入物】


・寄生虫
細長い糸のようなものが出てきたら寄生虫かもしれません。寄生虫にも複数種類があり、どのような場合でも駆虫が必要となります。

・異物
いつの間にか拾い食いしたものが便に排出されることも。形によっては排便時激しく痛がるケースもあるので要注意です。また全部出ていない可能性もあるため動物病院へ受診しましょう。

・未消化物
ご飯がそのまま出てくるときはフードが合っていない、または一時的にお腹の調子が悪くなっているのかもしれません。旅行先で普段と違うものを食べたときや新しいおやつを食べたときに出る場合も。



便が出ない時はどうすればいい?

犬 うんちが出ない

下痢などで病院を受診後、お薬を服用したら今度は出なくなってしまった...という声をよく耳にします。基本的に便は腸管に蓄積されれば、自然と押し出されて出てくるため大きな心配はいりません。

ただし、うんちの姿勢を取っているのに出ない、お腹が張っている、食欲や元気がないといった場合は病院を受診してください。場合によっては排便処置や緩下剤の服用などうんちを出すお手伝いが必要な事もあります。

また日常的に数日間うんちが出ないようなときも病院でチェックしてもらうといいでしょう。



異変を感じたときは動物病院へ持参しよう

愛犬の異変を感じだら受診

普段と違う便が出たときは動物病院へ持参し検査してもらいましょう。サランラップやビニール袋など、水分を吸収しない素材のものでくるんで持っていくとスムーズです。

新鮮便である方が理想的ですが、排便のタイミングと受診がうまく合うかわからないため、多少時間が空いてしまうようでも、万が一のために出た時点で採取しておきましょう。

うんちは体のバロメーター、違和感があるときはぜひチェックしてもらってくださいね。

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