10月31日はハロウィン♪
カボチャのおばけにあま~いお菓子。黒猫を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。その可愛らしさから仮装でも人気があり、この時期になると黒い猫耳やしっぽが店頭にたくさん並んでいるのを見かけます。
ところで、どうしてハロウィンに黒猫が登場するのかご存じですか? 今回は、意外と知らないふたつの関係とともに、黒猫にまつわる不思議なお話をご紹介いたします。
ハロウィンに黒猫が登場する理由
「ハロウィンといえば黒猫」と想像される方も多いと思いますが、実はもともと両者に直接的な関係はありません。 ハロウィンの起源は、約2000年前にケルト文化圏で行われていた“サウィン(Samhain)”という祭りにさかのぼります。
この祭りは収穫を祝うと同時に「年越し」の意味もあり、10月31日は1年の終わりの日とされていました。人々は、この日にご先祖さまがあの世から戻ってくると信じる一方で、悪霊も一緒にやって来ると考えていたため、人間だと気づかれないよう仮装をしてご先祖さまにお菓子を捧げてもてなしました。
その後、中世ヨーロッパで魔女狩りが広がると、魔女とその“使い魔”とされた黒猫は、不吉の象徴として恐れられるようになります。やがてキリスト教の価値観がケルト文化と混ざり合い、祖先を迎える風習に「魔女+黒猫」というイメージが結びつきました。
こうして、いまの「ハロウィン=黒猫」のイメージにつながったのです。
黒猫は縁起がいい?悪い?
ヨーロッパではいまでも黒猫に対する昔のイメージが色濃く残っている国もあります。「目の前を横切ると良くない」とされるジンクスは日本でも聞いたことがあるかもしれませんが、実はこの話はヨーロッパから入って来たものなんです。
とはいえ、国ごとに見るとイメージはがらりと変わるもの!
同じヨーロッパでも、フランスやスコットランドでは黒猫が横切っても嫌われるどころか幸運の前触れとして喜ばれます♪ドイツはちょっと面白くて、右から左に横切れば不幸、左から右なら幸運が訪れるんだそうですよ。
また日本では昔から福猫として、魔除け、商売繁盛の象徴、招き猫などと大切にされています。いまではアニメやキャラクターグッズでも大人気ですし、宅配業者のロゴにもなっていますね。
黒猫の伝説と逸話
黒猫を好意的にとらえている国のなかでもちょっと面白い逸話・伝説を少しご紹介します。
■日本
すでに、平安時代の書物に登場していました。江戸時代には恋煩いや結核に効くとも信じられていて、新選組の沖田総司も可愛がっていました。夏目漱石の吾輩は猫であるのモデルも黒猫だったといわれています。
■フランス
幸運を運び、魔女を遠ざけると信じられています。Matagot(マタゴ)という名前の精霊の化身で、大切にすると毎朝飼い主に金貨をくれ、富をもたらすとも…。また南フランスでは芸術家の想像力を高める存在としても大切にされています。
■スコットランド
幸福の象徴である一方で、Cat Sith(ケットシー)という妖精の話も伝わっています。Cat Sithは人がいないときは2本足で歩いて、人間っぽく振る舞い、夜には人の魂を盗もうとするちょっとイヤな存在です。
■エジプト
頭は猫、体は女性の体をしたバステト神が崇められています。邪悪を退け幸福・家庭の守護の象徴とされました。壁画では黒猫で描かれること特別視されているのがわかります。
猫ちゃんとハロウィンを楽しむコツと注意点
黒猫の歴史や面白いエピソードを紹介してきました♪とはいえ私たちにとって大切なのは、今そばにいる愛猫との時間ですよね。
ここからは猫ちゃんと楽しくハロウィンを過ごす方法を簡単にご紹介します。
■一緒にコスプレを楽しむ
いまやペット用のコスチュームも100円ショップで買えますし、思い切って手作りするのもいい思い出に。飼い主さんと「魔女と黒猫コンビ」でそろえたり、お揃いコスチュームにするのも楽しいですよ♪
ただし嫌がる子に無理は禁物です。
■猫ちゃん専用おやつを用意
この日は特別なおやつを準備。大手サイトでは猫ちゃんも食べられるレシピも公開されています。
その一方で人間のお菓子の誤食には要注意。特にチョコレートやキシリトール配合のもの、ブドウやレーズンは絶対NGです。
■おうちパーティーの工夫
お客を招いてパーティーをする場合には、慣れたキャリーケースなど安心して過ごせる隠れ家を準備してあげてください。ときどき猫ちゃんの様子を確認するのも忘れずに。
おうちパーティでは気になるニオイ対策も忘れずに!来客に備えて消臭力高めの猫砂を使うのもおすすめです。
『BOXIE CAT (ボクシーキャット)』や『セリームバイオサンド』シリーズなら強力に嫌なにおいを抑えて楽しい時間を邪魔しません。
どんな毛色であれ、わたしたちにとっては存在そのものが幸せを運んでくれる猫ちゃんたち。安全に配慮しながら、ぜひ一緒にハロウィン気分を満喫してくださいね。