猫ちゃんをケージに入れるのは可哀想?室内でのベストな過ごし方とは



猫ちゃん用のケージ、皆さんは使われていますか?

私の勤務先の動物病院でも院内猫には3階建てのケージを使用していて、よくそこで眠っています。しかし、ドアは開けっぱなしで出入りは彼らの自由です。

ご家庭によってケージの使い方はさまざまです。また、猫ちゃんによってはケージが安心できる居場所になる場合もあれば、ストレスを感じてしまうこともあります。

そこで今回は、ケージを上手に活用する方法についてご紹介します。


目次
■ケージ飼いのメリットとデメリット
■ケージ飼いに向いている子とそうでない子の違い
■上手なケージ活用方法
■愛猫が安全に安心して過ごせる環境作りを



ケージ飼いのメリットとデメリット



■ケージのメリット
・誤食などの危険を避けられる
・脱走防止になる

■ケージのデメリット
・運動不足になる
・ストレスがたまる

ケージを使用するメリットは、たくさんの危険を回避できる点。自宅内で起こる誤食や感電、脱走、落下事故を防止できます。

反対にデメリットとしては、行動範囲が制限されることで運動不足になったり、大きなストレスを感じたりする点が挙げられます。

もともと猫は狩猟本能を持つ動物のため、走ったり飛んだりと自由に動き回れるスペースや、適度な刺激のある環境が理想的です。ストレスが原因で体調を崩しやすく、場合によっては病気を引き起こす可能性もあります。






ケージ飼いに向いている子とそうでない子の違い



猫ちゃん達は外敵に襲われにくい暗く狭い場所を寝床として好みます。ゆえにケージ内のスペースを【自分だけのテリトリー】と認識してくれればどのような子にも安心できる空間となります。

ただし、24時間ずっとケージの中というのはあまりお勧めできません。ケージに滞在してもらう時間は猫ちゃんの性格や年齢に合わせ考慮するのがベストです。

例えば臆病な子やおうちに来たばかりの子、パニックを起こしやすい子やハイシニアの子はケージ中心の生活でもいいかもしれません。

反対に若く運動欲が強い子や好奇心が旺盛な子は、就寝場所や休憩場所として活用し、生活の拠点にはしない方がいいでしょう。




上手なケージ活用方法



以下のようなタイミングはケージの活用どころ!ぜひ参考にしてみてください。
・アイロンやお料理をする
・新しい猫ちゃんをお迎えした
・お留守番や就寝
・多頭飼いの食事
・体調不良

好奇心旺盛な猫ちゃんは、危険な事ほど興味津々!家事をするときは、一度ケージに入ってもらうと飼い主さんも安心して取り組めますね。



新しい猫ちゃんを迎えた際も、環境に慣れるまでケージを上手に活用することで、ストレスを軽減できます。先住猫との対面は、まずはケージ越しに行うと安心です。

また、子猫の場合は、トイレの練習を兼ねてケージに入れてあげるのも効果的です。

さらに、多頭飼いのご家庭では、各猫が落ち着いて食事をとれるようにしたいときや、体調不良・感染症時の隔離スペースとしてもケージは非常に役立ちます。




愛猫が安全に安心して過ごせる環境作りを



ケージ飼育に関しては賛否両論があり、「ケージでの生活が寿命を縮める」といった意見もあります。しかし、猫の中にはケージからほとんど出たがらない子もいます。どのような環境で安心できるかは猫によって異なり、無理にケージから出そうとして不安を与えてしまう方が、かえってストレスになることもあります。

大切なのは、愛猫にとって生活環境が合っているかどうかです。ケージの大きさや形状も含め、猫がストレスなく安全に過ごせる環境を最優先に考えてあげることが重要です。

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