動物看護師になり18年たちますが、日々の診療業務を行ううえでありがたく感じていることがあります。それは...飼い主さんが何気なく行っている【習慣】なんです。
診察や処置、注射、動物病院は、ペットが嫌がることをする場所でもあります。ゆえに、どうしても嫌われてしまいがち…。不安や恐怖を感じているペット達を相手にできるだけ負担なく、かつスムーズに診療や処置を進めるためには、やはり飼い主さんの力が必要になってきます。
そこで今回は、これまでにありがたいと感じた習慣をいくつかご紹介したいと思います。
ペットの性格を教えてくれる

お預かりするときや、初めての診察時にペットの性格や傾向を細かく教えて下さるととても助かります。
例えば男性が苦手、手を触られるのが嫌い、咬むかもしれない、飼い主がいた方が大人しい、逆に側にいると暴れるなど。その子に合わせた準備ができれば処置にかかる時間もその分短縮可能!時間がかかってしまうと、我慢の限界がきてしまう子もいるため事前情報はとっても貴重なんです。
触られる練習をしている

過去にどんな処置をされても、仏の顔で我慢してくれる柴犬ちゃんに出会ったことがあります。
犬種的にはデリケートな子が多く、飼い主さん以外の接触はイヤ!という子が多いので不思議に思い飼い主さんに聞いてみました。すると『子犬期に診てもらった獣医さんにも同じことを言われた。触れなくなる子が多いから今のうちに全身くまなく触る習慣をつけておきなさいって』とのお返事が。
そう、この飼い主さんは言われた通り子犬期から足や顔、お口の中、とにかく全身を触り続けてきたとのこと。この例に限らず、体を触られ慣れている子であれば、体の異常も見つけやすくなるのでありがたいと感じています。
洗濯ネットに入れてきてくれる
猫ちゃんの診察時、愛猫を洗濯ネットに入れてから連れてきてくださる方がいるのですが、実はこれ診察時にとても助かっています。
猫ちゃん達は環境変化が苦手、かつ警戒心が強い動物。そのためキャリーバックから出てもらうというファーストステップに、なかなか時間を要してしまうのです。ところが、ネットに入っているとすぐに出てきてもらえます!
また臆病な子は普段見せないようなジャンプ力を見せ逃げ出してしまうことも。その点ネットに入っていれば、その中で触診する、注射すると、臨機応変に対応できます。特に初めましての診察時は、猫ちゃんの反応をしっかり見る必要があるため、ネットに入っていると大助かりです。
飼い主さんが処置に入ってくれる
どんな子も飼い主さんが大好きで、その存在は安心の象徴!言葉が話せないペット達からすれば知らない場所で、見た事のない人間にこれから何かをされるようだ…なんてシーンは恐怖や不安を感じて当たり前の状況。
そんな時飼い主さんが一緒に処置に入り、そばで声をかけてくださるととても助かります。パニックで触れなかった子が途端に落ち着くところを度々見ては飼い主さんの偉大さを痛感しています。なお、なかには飼い主さんがそばにいることで助けて~!と逆に暴れてしまう子もいるので様子を見つつお願いしています。
飼い主さんに伝えたい感謝

いかがでしたか?もちろんこれは絶対にしてほしいことというわけではありません。
ペットの性格もさまざまですし、いかなる状況でも負担を最小限にスムーズな診療業務を心がけています。ですが、飼い主さんが何気なく行っている日々の習慣が私たちをサポートしてくださっているのも事実。この場を借りて感謝をお伝えできると嬉しく思います。
なお、たまに『忙しい中申し訳ないけれど…』と恐縮しながらペットのベストショットを見せてくださる飼い主さんがいらっしゃいます。個人的には遠慮せずたっぷり見せて欲しいと思っているのです♪